10月1日公開の映画『はやぶさ/HAYABUSA』の製作報告記者会見が23日、神奈川・相模原市のJAXA相模原キャンパスで行われ、竹内結子、西田敏行、堤幸彦監督が出席した。

左から堤幸彦監督、竹内結子、西田敏行 拡大画像を見る

昨年6月に奇跡の帰還を果たした日本の小惑星探査機『はやぶさ』の軌跡を描いた本作は、宇宙科学研究所(現JAXA)の広報兼『はやぶさ』運用スタッフとしてこの偉業の一端を担い、自らの生き方を見つめ直す女性研究生の恵(竹内結子)を主人公に、『はやぶさ』の7年間にわたる挑戦と苦悩の日々を、真実に基づいて描き出す。

主演の竹内は「役として宙ぶらりんな生活をしていましたが、ある時に西田さんが演じる的場さんにスカウトされて(宇宙科学研究所の)入館証を手にすることができました。これを下げて通勤するのが楽しくてたまらない毎日です」と笑顔。ロケ地でもあるJAXA相模原キャンパスでの撮影は残り1日で「相模原で美味しいラーメン屋を見つけました。ロケも残り1日となり、とても寂しいですね」と話すも、「宇宙を身近に感じていただける作品で、この作品を通して色んな方を元気にすることが出来れば嬉しいです」とアピールした。

宇宙科学研究所の対外協力室室長の的場泰弘役の西田敏行は「はやぶさの帰還は快挙。日本の科学技術に対して素晴らしい賛辞を掲げたいと思います。今年1番の映画になると思いますよ」と自信を見せた。また、21日に亡くなった長門裕之について「亡くなった直後に津川雅彦さんから『兄貴が逝った』という短いメールを頂き、津川さんの悲しみを感じました。『池中玄太80キロ』でご一緒しましたが、役者の西田敏行としては現実を受け止められない感じですね」と神妙な面持ちで話していた。

映画『はやぶさ/HAYABUSA』は、10月1日より全国ロードショー。