想定外の被害をもたらした東北関東大震災。被災者のために自分も何かしたい―。そんな思いを持っている人は多いようだ。iPhoneアプリを使ったアンケートツール『Ask.Smart.ly』の調査によると、復興支援ボランティアに「参加したい」と考えている人は6割を超えている。ただし現実は難しいようで……。

『AskSmart.ly』はiPhoneアプリ(無料)を使ったアンケートツール。3月23日~24日、10代~60代の男女iPhoneユーザーを対象に調査した。サンプル数は621。

調査レポートによると、東北関東大震災の復興支援ボランティアに「ぜひ参加したい」と答えた人は19%で、「どちらかと言えば参加したい」の47%を合わせると6割以上が「参加したい」と考えている。一方、そのうち実際にボランティアに「参加する/参加できる」と答えたのは3割程度にとどまった。

東北関東大震災の復興支援ボランティアに「参加したいと思いますか?」「実際に参加する/参加できると思いますか」に対する回答―AskSmart.ly調査

参加したくても参加できない理由とはどういうものなのだろう。もっとも多かった理由は「仕事や学業で時間がとれない」の71%。そのほかでも「移動時間」(21%)、「育児で時間が取れない」(9%)など、「時間」を理由に上げる人が多い。また、「どのように役に立てるか分からない」(19%)、「きっかけがない」(13%)、「一人では不安」(8%)といった回答もあり、同レポートでは「『時間』の問題も含め、働きかけや受け入れ側の工夫次第では参加につながりそうな声も多い」と分析している。

なお、放射線による健康被害への不安が高まっているが「健康の不安」を参加できない理由に挙げた人は10%にとどまっている。

「東北関東大震災の復興支援ボランティアに、実際に参加する/参加できると思いますか?」に対する回答―AskSmart.ly調査