スカンジナビア航空(以下、SAS)はこのほど、12月7日にSAS機内にて同性カップルの結婚式を実施したと発表した。同性カップルが空の上で挙式を行うのは、これが世界で初めてだという。実施されたフライトは、ストックホルム-ニューヨークのSK903便。

優勝したドイツ人男性カップル、Aleksandar Mijatovic氏とShantu Bhattacherjee氏の挙式風景

SASは、ソーシャル・メディアを活用したキャンペーン「Love is in the air」を実施しており、機内で結婚式を挙げたい同性カップルを一般公募していた。公募期間は2010年9月1日から10月10日までで、世界中から300を超える応募があったという。一般ユーザによる投票の結果、ドイツ人の男性カップルとポーランド人の女性カップルの2組がその権利を獲得。スウェーデンはボーレンゲの7,000メートル上空で、機内結婚式が行われることとなった。

なお、優勝した2組のカップルには機内での結婚式のほかにも、ニューヨークでの結婚披露宴、ニューヨーク3泊とロサンゼルス3泊のハネムーン、スウェーデンのジュエリーデザイナーEfva Attling氏による結婚指輪、デンマークのブランド「ジョージ・ジェンセン」からのプレゼントなどが贈られたという。

SASのPR ディレクターAnders Lindstrom氏は「世界で初めて同性カップルの結婚を認めるなど、世界で最も進歩主義なスカンジナビア3カ国によって運営されている国営航空会社のSASとしては、ごく自然の流れとして今回の結婚式を実施できたと考えています」と語った。