近畿日本鉄道は9月25日から「創業百周年記念 近鉄産業遺産見学ツアー」を開催する。近代化産業遺産に認定された「旧生駒トンネル」と日本最初のケーブルカー「生駒鋼索線」のケーブル巻き上げ機など運行施設を巡る。「旧生駒トンネル」と「生駒鋼索線」はどちらも90年以上の歴史があり、近鉄100年の歴史を体験できる施設とのこと。

旧生駒トンネル

鋼索線巻上げ機

実施日は9月25日、10月9日・24日、11月6日・21日の5日。行程はAコースとBコースがあり、Aコースは10:00に石切駅に集合し、旧生駒トンネルを見学したのち、近鉄電車で生駒駅へ移動。昼食後、生駒鋼索線に乗車して宝山寺駅で巻上げ所を見学。鳥居駅前で13:45頃解散となる。Bコースは生駒駅に10:00に集合し、Aコースとは逆の順路となる。

募集人員は各日とも100名(ABコース各50名)。料金は集合場所までの往復運賃とセットで、大阪難波発は大人3,640円(こども2,810円)、京都発は大人4,100円(こども3,050円)など。申し込みは13日から出発日の7日前まで、近鉄主要駅の営業所で受け付ける。満席になり次第受け付け終了となる。

開業当時の生駒トンネル西口(1914年)

開業当時の生駒ケーブル(1918年)

旧生駒トンネルは2009年に経済産業省より「近代化鉄道遺産」に認定された。1914(大正3)年に近鉄の前身、大阪電気鉄道が開通させたトンネルで、生駒山脈を貫通し、最短距離で大阪 - 奈良を結んだという。長さは3,880mで、当時の複線標準軌間のトンネルとしては日本最長とのこと。現在はその役目を1964(昭和39)年に開通した新生駒トンネルに譲っており使用されていないという。

生駒鋼索線は1918年から運行している日本初のケーブルカー。大阪電気鉄道の系列会社「生駒鋼索鉄道」によって鳥居前 - 宝山寺間が開業したとのこと。