映画『ちょんまげぷりん』(中村義洋監督)の完成披露試写会が16日、東京・新宿で開催され、錦戸亮、ともさかりえらが登壇した。

映画『ちょんまげぷりん』完成披露試写会に出席したともさかりえ

錦戸は映画初出演・初主演となる同作品で、180年前(江戸時代)から現代にタイムスリップしたちょんまげ姿の侍・安兵衛を熱演。ひょんなことからシングルマザーのひろ子(ともさか)、一人息子の友也(鈴木福)のもとで居候することになった安兵衛が、"主夫"として家事すべてを引き受けたことをきっかけに、予想を超えた奥行きの人間ドラマが描き出されていく。ファンの大歓声を受けて登壇した錦戸は、「すごく濃い撮影期間でした。作品を見ていただくことには緊張もあるけど、絶対楽しめると思うので期待してください」と挨拶し、作品の出来に自信を見せた。

ところが、撮影中のエピソードを聞かれた錦戸は、衣装やカツラに関する話をした後、「どうでしょうね。これといったエピソードは……」と急に口ごもってしまう。ファンから「えーっ!」の声が上がると、「いや、たくさんあるんですよ」と主張しつつも彼の視線はともさかへ。「丸投げされちゃったんですけど(笑)」と彼女も半ば呆れ気味だったが、実際に撮影現場で錦戸と話した記憶はほとんどないそう。ともさかの「まるで隠居した老夫婦みたいでしたね」の言葉を受け、中村監督は、「極度に人見知りの俳優と女優の共演なので。撮影1週間後くらいから『2人の会話がない』と聞いていましたが、僕は微笑ましく見ていました」とフォローした。

シングルマザー役のともさかは、「私もリアルにシングルマザーだし、福ちゃんと同い年の息子もいるので、他人事とは思えない設定でした」と振り返った

友也役の鈴木福は、錦戸が作ったメニューは「ミルフィーユがおいしかった」と答えるも、「お店で売っているものよりおいしい?」の問いには無言。錦戸も思わず苦笑い

撮影現場ではムードメーカーだったという子役の鈴木福に対しては、観客からもたびたび「かわいい~」の声が。一方で「錦戸さんのことは何と呼んでいましたか?」との質問に、彼はほとんど間を置かず「"錦戸"って呼んでました」と即答し、この日一番の大爆笑を起こした。「錦戸が『"錦戸"って呼べ』と言ったから」と理由を説明した彼は、結局最後まで錦戸のことを呼び捨てにし続け、他の登壇者を苦笑させていた。

映画『ちょんまげぷりん』は7月31日より恵比寿ガーデンシネマほか全国ロードショー。