"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は妻の料理がテーマ。料理の腕を上げようと日々努力している妻は多いようだ。だからこそカチンとくる夫の一言もあるようで……。

今回取り上げるデータはマクロミルが今年4月に実施した「料理と夫婦関係に関する調査」。全国の20歳以上の既婚女性516人から有効回答があった。

まず夕食を作る頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日、夕食を料理する」とした妻は76%、共働きの妻が69%だったのに対し専業主婦では80%と多かった。妻が夕食を作らないときの食事について複数回答で聞いたところ、もっとも多かったのが「外食をしている」の74.4%で、次は「弁当、総菜を購入している」の62.4%だった。3番目は「夫が料理をしている」の35.2%。

妻の大部分が「ほぼ毎日」作っている夕食。「さぞかし得意なのでは」と考える男性陣も多いかもしれないが、料理の得意、不得意について聞いたところ、「苦手」と答えた人は44%も。一方でレパートリーを増やす、料理を習うなど「努力している」とした妻は63.4%にも上った。「本当は料理は苦手だけど努力してがんばっています」というけなげな妻が多いようだ。

では妻の料理に対して言ってはいけないのはどんな言葉だろう? 「自分が作った料理に対する夫の一言にカチンときたことがある」と答えた妻は48.5%。もっとも「カチン」ときた言葉・態度を聞いたところ、32.7%の妻が挙げたのが「おかずこれだけ?」。2位は「(食べた後)無言」、3位は「もうちょっと塩入れた方がいい」だった。トップ10をみると、「不味(まず)い」「失敗したの?」といったストレート過ぎる感想のほか、「俺が作った方がうまい」「おふくろの味じゃない」といった"上から目線"系のセリフもランクインしている。

ちなみに「週に1日以上、夫が夕食を作る」と答えた妻は23%。「夫は料理が得意」と思っている妻では「夫婦円満だと思う」という回答が94%にも上っており、夫が料理上手な夫婦ほど夫婦円満である割合が高い結果となったという。