"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは主婦の料理事情。妻たちが料理にかける時間は? 料理の失敗率と失敗作の行方は?

約3人に1人が「主婦の義務」と考えている料理だが、"失敗率"は18%。今回取り上げるのは、 大阪ガスがこのほど公表した「主婦の家事と時間に関する実態」調査レポート。失敗を繰り返しながらも「家族の健康のため」と料理に励む妻たちの姿もうかがえるが―。 調査は同社が2月26日~3月2日に、ウィメンズパーク(ベネッセコーポレーション)会員である20~49歳の主婦1,000人を対象に実施した。「1日に家事にかける時間」を聞いたところ、その平均は「4.2時間」。「1日に家事にかける時間の理想」の平均は「3.4時間」で理想と現実のギャップは約1時間だった。

もっとも時間短縮したい家事を聞いたところ、過半数の55%が「料理」と回答。一方で約30%が料理を「主婦の義務」と考えていた。「料理で家族が喜ぶポイント」(複数回答)については、「美味しさ」が95%でトップ。2位は「メニューのバリエーション」(51%)、3位は「品数の豊富さ」(40%)で、「理想の品数」の平均は4.5品だった。

とはいえ、料理に失敗はつきもの。「料理を失敗する確率」を聞いたところ、その平均は18%と、ほぼ2割に。1日に作る品数を5品以上と想定した場合、1日に1回は料理に失敗しているという計算になる。失敗で多かったのは「味付けが薄すぎる」「味付けがイメージどおりにいかない」といった味付け系と、「カレーの鍋がよくこげる」「魚を焦がす」という焦げ系。気になるのは失敗作の"行方"だが、61%の主婦は「そのまま食卓に出す」と回答。「作り直す」は10%、「自分だけが食べる」は15%と少数派だった。