今秋放送スタートするNHKの連続テレビ小説『てっぱん』(NHK総合、毎週月曜~土曜 8:00~)のヒロイン発表会が24日、東京・渋谷の同局で行われ、ヒロイン・村上あかり役に女優・瀧本美織(18)が決定した。

NHKの連続テレビ小説『てっぱん』でヒロインを演じることになった瀧本美織

1,424名の応募者の中から4段階の選考を勝ち抜いてヒロインを射止めた瀧本は、鳥取県出身の高校3年生。2003年にヴォーカルダンスユニットのメンバーとして芸能界デビューし、その後、映画『彼岸島』(1月公開)のヒロイン・ユキ役で女優デビューを果たす。現在は柴咲コウ主演の映画『食堂かたつむり』(2月公開)やCMなどにも出演中だが、テレビドラマは同作が初めての出演となる。

「ヒロインになっちゃいました(笑)」とお茶目な笑顔であいさつした瀧本は、ヒロイン決定の知らせに「ほんとに頭が真っ白でびっくりしました」と心境を語った。前日の23日に、スタッフからニセ番組の新リポーターに決定というドッキリを仕掛けられ、実はリポーターではなく同作のヒロインだったという経緯に、「(ニセ番組の)打ち合わせをしていたら、『ドッキリ大成功!』みたいな感じで、海辺潔(同ドラマのチーフプロデューサー)さんが花束を渡しに来られて……」と、思わぬ知らせに涙を流して喜んだという。「今もよく分からないでしゃべっているので、これもドッキリだったらどうしよう……」と初々しいコメントで報道陣の笑いを誘った。

同作のオーディションで毎回アピールして見せたという特技の"鼻鳴らし"を披露した瀧本。海辺プロデューサー(左)も「何回も嫌がらずにやってくれました」と感心

また、特技は鼻鳴らしとダンス、短距離走だと明かす瀧本の屈託のない笑顔に、起用した海辺氏はベタぼれの様子で、「この子しかいないと思った」と第一印象を振り返り、「素朴で素直でまっさら。演技の経験は浅いですが、芝居に小細工がなくて伸び代を感じる。瀧本さんのポテンシャルとバイタリティに乗っかって、僕らは一年間走っていきたい」と絶賛。同作出演を通して「孫にしたい女優NO.1にしたい」と、目標を掲げていた。

広島県・尾道で生まれたガンボ(広島弁で"やんちゃ")な高校生・あかりが、いけず(関西弁で"意地悪")なばあさん・初音のいる大阪でお好み焼き屋を開業し、ぶつかり合いながら絆を結ぶ姿を描く連続テレビ小説『てっぱん』は、NHK総合(8:00~)にて、2010年9月27日(月)~2011年3月26日(土)に放送予定。