現在チバテレビほかにて放送中のTVアニメ『聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)』から、セシリー、リサ、アリアといったメインヒロイン3人のキャラクターソングを収録したアルバム「TVアニメ『聖剣の刀鍛冶』きゃらくたぁCD」が2009年12月29日にリリースされる。

12月29日にリリースされる「TVアニメ『聖剣の刀鍛冶』きゃらくたぁCD」

メインキャスト陣が語る「TVアニメ『聖剣の刀鍛冶』きゃらくたぁCD」

(写真左より)藤村歩、岡本信彦、豊口めぐみ、豊崎愛生

この「TVアニメ『聖剣の刀鍛冶』きゃらくたぁCD」には、メインヒロイン3人のキャラクターソングのほか、ルークも加わった4人でのトークパートも収録される。トークパートは、セシリーとルークがパーソナリティを担当するラジオに、アリアとリサを迎えるといったシチュエーションとなっており、「自衛騎士団」チームと「工房リーザ」チームに分かれてのゲームコーナーや、今だから話せるぶっちゃけトークなどで構成される。そこで今回は、トークパートの収録を終えた、セシリー役の藤村歩、ルーク役の岡本信彦、アリア役の豊口めぐみ、リサ役の豊崎愛生の4人が語ったメッセージを紹介しよう。


――まずはTVアニメ『聖剣の刀鍛冶』でご自分が演じられたキャラクターについて教えてください

藤村歩「セシリーは、本当に一直線の熱い女の子で、自分が正義だと思ったことは、たとえ相手が誰でも、どんなに偉い人でも貫き通し、自分の理想に向かって前へ前へと進んでいきます。1クールの作品の中で、挫折したり、苦しんだりすることも多かったのですが、そのたびに立ち上がって、成長していくという女の子です」

岡本信彦「ルークは"ブラックスミス"という聖剣を作ろうとしている刀鍛冶で、セシリーが理想主義なのとは反対に、すごく現実主義的な考え方をします。頑固者で、物静かであまりしゃべらないので、ともすればツンツンしている、つっけんどんな感じなのですが、その実、芯はしっかりとしていて、よく考えながら行動するキャラクターなので、そういったクールだけど熱いところも魅力にもなるのではないかと思います」

豊口めぐみ「アリアは人の形をしていますが、実は魔剣という設定で、呪文を唱えることで剣になります。見た目はすごく若いのですが、40~50年ぐらい生きており、それだけ戦いの中をくぐり抜け、いろいろな人の手を渡ってきたので、けっこう冷めた目で世の中を見ているところもあったのですが、セシリーと出会い、自分は人を殺すためのものではなく、人を守るためにいるのだということを教えられて、徐々にセシリーに惹かれていき、行動をともにするというキャラクターです。だから、ほかの3人に比べると、現実を見ている、ちょっと大人な女の子ではあります」

豊崎愛生「リサはルークが働く刀鍛冶の『工房リーザ』で助手として働いている小さな女の子で、見た目は本当にかわいらしいのですが、アリアとは逆に、実はまだ3歳で、悪魔という設定になっています。少し動物の話し言葉がわかったりするという能力もあるのですが、考えていることや行動は本当に普通の女の子です。ルークが大好きだった幼なじみのリーザという女の子から、悪魔契約で生まれてきた女の子で、そのリーザの生き写しになっているため、ルークに対して引け目を感じたり、遠慮があったりもするのですが、そういった微妙なところがありながらも、一所懸命に生き、一所懸命に気を遣っているという健気な女の子です」

――TVアニメのアフレコを終えた感想や収録時のエピソードなどがありましたらお願いします

藤村「本当にセシリーとして駆け抜けたなという印象があります。彼女はもっともっと成長していくという、未来に向けての可能性にようなものを、この1クールで見せられたらいいなと思いながら演じました。ルークとは最後になって、やっとお互いに握手ができたという感じで、それがけっこう印象に残っているのですが、これからもっともっと二人の距離が縮まっていくであろうということもあり、本当に『聖剣の刀鍛冶』はまだまだ続いていくという感じなので、これからもっともっとセシリーとともに成長したいという気持ちがドンドンと加速している状況です」

岡本「まだまだやりたいというのが本音ですね。最終話までに、セシリーの熱さや気持ちの強さにどんどんと押されて、驚きながらも納得していって、どんどんと仲が深まっていくのですが、それでもまだ、やっとスタートラインに立ったぐらいの感じなんですよ。ここからまだまだストーリーはたくさんあるので、もっともっと演じていきたいという気持ちでいっぱいです」

豊口「もちろん物語としては完結しているのですが、まだ"序章"だなっていう気がしました。いわゆる"エピソード0"で、セシリーとルークが出会って、少し絆が生まれて、シーグフリードという敵が出てきた、こんな物語があるんですよっていう、その"序章"ですね。原作もまだまだ続いていますので、続きは皆さんの応援次第かな(笑)」

豊崎「本当に終わってしまって寂しいですね。まだまだリサを演じたい、リサとしていろいろなおしゃべりをしたいという気持ちがあるので、続きができればいいなっていうことをすごく感じています。最初はルークや周りにすごく気を遣って、笑って、敬語を使っていた女の子が、最終回に向かうにつれて、"自分はこう思うんです"とか、"こうしたいんです"っていうセリフがすごく増えてきたんですよ。私はそれがすごくうれしくて、そして楽しかったですね。すごく泣き虫な女の子で、後半は涙のシーンがとても多く、ぐちゃぐちゃになって泣いているシーンもたくさんあるのですが、そこも観ている方がかわいいなって思ってくださるような涙にできればいいなと思いながら演じました。最初は自分の存在理由みたいなものに対する自責の念などで、悲しい涙だったものが、アリアやルークやセシリーにいろいろな言葉をかけられて、考えが少し軽くなって、うれしい涙に変わっていくんですよ。最終的にうれしい涙になって、笑顔で泣くリサを演じるのがとても楽しかったですし、そういう人と人との絆みたいな部分が原作でもずっと描かれているので、ぜひぜひアニメでまたやりたいなと思いました」

――それでは本日の収録を終えての感想を教えてください

藤村「ひとつひとつのコーナーがとても難しくて、頭の回転が本当に足りなかったなっていうことをすごく感じています。あまり考えもなしに、咄嗟にポンポンとしゃべっていたりするので、逆にそれを楽しんでもらえたらいいですね。いつもは愛生ちゃんと豊口姉さんが二人でラジオをやっているのですが、今日は私と岡本君がお迎えするという形になっていまして、ラジオという形式で4人がこうやってガッツリとしゃべるのは初めてだったので、すごく楽しかったです。アフレコはもう終わってしまっているのですが、今回みんなと再会して、それぞれの役を交えてのトークをしたことで、本当にまだまだ終わりたくないという思いがさらに強くなりました」

岡本「(収録で行った)ゲームのリベンジをいつかしたいです(笑)。そういった意味も込めて、またこういう機会があればいいなと思うのですが、今回のCDにはすごく現場の雰囲気が出ているので、皆さんにもその雰囲気が伝わればうれしいですね。ゲームは意外と接戦? だったので、次やれば必ず勝てる気がします(笑)」

豊口「普段は愛生ちゃんと私が二人でラジオをやっているので、お迎えする立場なのですが、今回は逆におもてなしされるということで、すごく新鮮な気持ちでした。歩ちゃんと岡本くんは、進行もしつつゲームでも頭を使わなきゃいけなかったので、大変だったでしょうねぇ(笑)。突発的に何かを言わなければいけない状況が多かったので、作っていない"素"の部分が相当に出ていると思います。てんやわんやなので、何を口走っているかわからないのですが、キャラクターではない私たちの"素"の部分も楽しんでいただけたらいいなと思います」

豊崎「4人でワイワイとしゃべるのが楽しかったです。それほど時間は経っていないのですが、アフレコ現場ってこんな感じだったなっていうのを少し思い出しまして、そういった現場の楽しい雰囲気や自然な感じがそのままCDになっているのではないかと思います。テーマが"絆"ということになっていまして、気が合うか合わないかというところは、聴いていただいたらわかるのですが、そこはちょっと残念な感じなんですけど(笑)、それを楽しんで4人でしゃべっているという、その絆というものもしっかりと感じていただけるCDになっていると思いますので、皆さんも現場に来て、一緒に遊んでいるような気持ちで、力を抜いて聴いていただけたらうれしいなと思います」

――キャラクターソングの聴きどころを教えてください

藤村「セシリーの歌は熱く燃えるような歌なのかなって思っていたところ、青空の中を駆けていくような感じの非常に爽やかな歌になっていたのですが、それはそれでセシリーなのかなって思いました。戦っているときのセシリーは本当に火を噴かんばかりの勢いなのですが、普段のセシリーはやはり普通の女の子であって、かわいいところもあるし、照れたりもするし、頑張って騎士であろうとする……。そんなギャップがあるところもセシリーの魅力だと思っています。歌詞自体も、すごく前向きなものだったので、セシリーがアリアの風を受けて、爽やかに未来に向かって駆けていくようなイメージで歌いました。ぜひ皆さんも、頭の中でそういったセシリーを思い浮かべながら楽しんで聴いていただけたらいいなと思います」

豊口「練習で何度か歌ったとき、『大人っぽすぎたかな!?』なんて思ったのですが、もっと大人っぽくと指示をいただきました。ふんわりと、お姉さんが優しく包み込ような感じの歌です。仕上がりがどんな感じになっているのかが楽しみです」

豊崎「リサの歌は超絶かわいらしい歌です。歌詞もかわいいですし、小鳥のさえずりがイントロから入っていたりして、すごくリサらしい、リサのかわいい部分を全面に押し出したような曲になっています。本当に小鳥がさえずっているような感じになっているので、私もこんな素敵な曲をリサとしてかわいく歌えるように、作中でリサが小鳥としゃべっているところを思い浮かべながら歌いたいと思います」

※豊崎さんは収録前です


――今回ルークのキャラクターソングは収録されていませんが、もし歌うとしたらどんな歌がいいですか?

岡本「ルークはかなり抑えた感じで演じていたので、歌になっても相当低く歌わないと、キャラが変わってしまうという事態になってしまうと思うので、歌うとしたらラップじゃないですかね。難しいかもしれませんが、それもアリかなって思います。期待しております(笑)」

――豊崎さんは本編でエンディングテーマを担当なさっていますが、それについての感想と、テレビCMについても何かありましたらお願いします

豊崎「エンディングでは。『みらくるハッピーディ』という本当にかわいらしい、リサらしい歌を歌わせていただいたのですが、最初に音源をいただいたとき、リサが一所懸命に走っている、駆け出しているというイメージが浮かんだんですよ。キャラクターとして歌わせていただくときはいつも、そのキャラクターが、何をやりながら歌っているんだろうとか、どういうところで、どういう気持ちで歌っているんだろうっていうところから考え始めるのですが、『みらくるハッピーディ』では、リサがスキップしたり、走ったりしながら歌っているという絵が浮かんできました。なので、そのイメージで歌わせていただいたのですが、実際にアニメのエンディングを観ると、ちっちゃいSDキャラのリサが走っていたので、すごくうれしくなりましたね。でも『フー』のところで、毎回転んでいて、『あ、ここは転ぶんだ』って思って(笑)。エンディングの絵と『みらくるハッピーディ』の曲が合わさって流れてきたときはすごくうれしかったですし、本当にかわいいなって思って、すごく温かい気持ちで観させていただきました。CMはリサの初めてのチャレンジみたいな感じになっていまして、結局いつになったら成功するんだろうっていう感じなのですが、最終的にリサがちゃんとCMをできるようになるのかどうか、ぜひ一緒に最後まで見守る感じで楽しんでいただけたらうれしいなと思います」

――ありがとうございました


タイトル TVアニメ『聖剣の刀鍛冶』きゃらくたぁCD
収録曲 01. I don't stop (歌:セシリー / 藤村歩)
02. friend ~ひとりじゃないから~ (歌:アリア / 豊口めぐみ)
03. エプロンDAYS (歌:リサ / 豊崎愛生)
04. 「聖剣の刀鍛冶」トークすぺしゃる~自衛騎士団vs工房リーザ
    お~ぷにんぐ
05.  絆で答えろ! ロシアンルーレット
06.  絆で挑戦! 30秒チャレンジ!
07.  以心伝心! 絆チェック!
08.  えんでぃんぐ
09. I don't stop (off vocal)
10. friend ~ひとりじゃないから~ (off vocal)
11. エプロンDAYS (off vocal)
キャスト セシリー (cv. 藤村歩)、ルーク (cv. 岡本信彦)、アリア (cv. 豊口めぐみ)、リサ (cv. 豊崎愛生)
発売予定日 2009年12月29日 品番 COCX-35993
価格 2,310円
発売元 コロムビアミュージックエンタテインメント
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