オープンドアは16日、同社が運営する旅行情報サイト『トラベルコちゃん』における2009年4月~9月期の海外旅行先急上昇ランキングを発表した。同ランキングは、2009年4月1日~9月30日の期間に同サイトにおいて海外ツアーの目的地として検索された回数を、前年度同期間と比較して、両期間の検索回数が1,000件以上の都市を対象に集計されたもの。

人気の海外旅行先急上昇ランキング1位は「九寨溝(中国)」で、上昇率は407%。中国の観光都市はこのほかにも2位に「桂林」(307%)、3位に「北京」(294%)、4位に「西安」(268%)、7位に「上海」(247%)と、トップ10に5都市がランクインした。理由としては、2008年に中国で起こった食の安全問題やチベット問題、四川大地震などの不安材料による旅行控えが2009年に入り緩和されたと同時に、2008年に開催された北京オリンピック関連報道で中国各地の観光都市がメディアに露出されたことにより、イメージが好転したことなどが検索数の上昇に繋がったと分析している。

10位の「ワシントン(アメリカ)」(220%)は、バラク・オバマ氏のアメリカ大統領就任報道がきっかけとなり注目を集めたほか、トップ10圏外では、7月公開の映画『アマルフィ 女神の報酬』の舞台となった「アマルフィ」が前年から大きな伸びを見せたとしている。

2009年4月~9月期の海外旅行先急上昇ランキング

順位 都市(国) 上昇率 理由
1位 九寨溝(中国) 407% 四川大地震後の観光閉鎖からの開放
2位 桂林(中国) 307% 複数の人気TV番組で幻想的な山水風景が放映
3位 北京(中国) 294% オリンピック前後のメディア露出によるイメージ転換
4位 西安(中国) 268% 20年以上ぶりに兵馬俑の公開発掘調査開始
5位 グラナダ(スペイン) 266% 複数の人気TV番組で朝日や夕日に染まる美しい姿が放映
6位 ヤンゴン(ミャンマー) 259% 金環日食、治安情勢の安定化
7位 上海(中国) 247% 皆既日食を見ることができた都市
8位 ソウル(韓国) 237% 円高効果、安近短旅行
9位 ミコノス島(ギリシャ) 225% 人気映画のロケ地、芸能人カップルの挙式
10位 ワシントン(アメリカ) 220% オバマ氏米大統領就任による多数のメディア露出