爆発的な人気で連日完売となった「絶品チーズバーガー」

不況感とともにデフレ傾向が強まっている昨今、財布の紐が堅くなっている消費者の目は、いま改めてファストフード店へと向けられている。だがもちろん安いだけじゃダメ。そのおいしさやお値打ち感で峻別される時代になってきている。

そんな中、ファストフード業界において独自の路線を追求して注目を集めているのがロッテリアだ。「絶品チーズバーガー」と「絶妙ハンバーガー」が爆発的に売れたのだ。

2007年11月に発売した「絶品チーズバーガー」(単品360円)は、発売当初から連日完売を記録。上質な肉を使った量感のあるパティ、トロリととろける高級ナチュラルチーズ、日本酒の発酵酵母・酒種を使ったふんわりとしたバンズ。それらが三位一体となった同商品は、一気に注目を集めていった。

2007年11月に発売した「絶品チーズバーガー」。トロリととろけるチーズが特徴的

また、フランスの二つ星レストランでの経験を持つ嶋原博さんが商品開発を担当したことでも話題となった。嶋原さんは、東京・原宿のカフェ「オーバカナル原宿店」で研鑽を積み、東京・渋谷のブーランジュリー・パティスリー・ブラッスリー「ヴィロン」の総合プロデューサー兼総料理長も経験したという輝かしい経歴の持ち主である(なお、嶋原さんは絶妙ハンバーガーの開発も担当している)。

同商品はシリーズ展開しており、「絶品Wチーズバーガー」(単品490円)や「絶品ベーコンチーズバーガー」(単品420円)を販売。「絶品」シリーズ商品を合わせると、累計で2,500万食を販売している(2009年7月時点)。

ロッテリア史上最速で100万食突破の「絶妙ハンバーガー」

一方、今年7月に販売スタートした「絶妙ハンバーガー」(単品360円)は、店舗でスライスした玉ネギ、種の部分が少ないトマト、超粗挽きでステーキのようなパティなどを使う。スタンダードながら、"絶妙"な味のバランスにこだわった。こちらは。ロッテリア史上最速で100万食突破を記録。「おいしくなかったら、その場で返金します! 」のCMでもおなじみとなったインパクト大な返金の取り組みも実施。結果、返金率は当初の予想を大きく下回る約0.2%に留まった。さらに同商品のお客様満足度調査では、実に90.3%ものお客が「満足している」と答えた。

2009年7月発売の「絶妙ハンバーガー」。返金の取り組みもインパクト大だった