矢内理絵子女王に岩根忍女流二段が挑戦している第2期マイナビ女子オープン(毎日コミュニケーションズ、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会主催)の第3局は15日、東京・将棋会館で行われた。午後5時57分、158手で後手の矢内女王が勝利。矢内は通算成績3勝0敗で初防衛を果たした。

第2期マイナビ女子オープンの第3局

マイナビ女子オープンは2007年、将棋界としては15年ぶり5つ目のタイトル戦として創設された女流戦。優勝者には「女王」の称号が与えられ、優勝賞金は女流棋戦では最高額の500万円が授与される。第1期マイナビ女子オープンでは、矢内が初代女王の資格を得た。第2期マイナビ女子オープンは、挑戦者岩根の出産日が2週間ほど早まったことを受け、当初4月17日に倉敷芸文館で行われる予定だった第1局が延期するなど、話題の多いタイトル戦となった。

女王防衛に向け、目を閉じて対局開始の合図を待つ矢内

岩根の表情からは、秘めた意思の強さを感じさせられる