山田養蜂場が主催するコンテスト「子どもたちのためのミツバチの童話と絵本のコンクール」において、2008年度最優秀絵本賞受賞作品『まんまる おつきさま おねがいよーう』(作:角野栄子/絵:くりこ)がこのほど、ポプラ社より刊行された。全28ページで、価格は1,365円。

『まんまる おつきさま おねがいよーう』(作:角野栄子/絵:くりこ、1,365円)

同書は、森に住む、誰にも姿をみせない"ケムリンさん"を中心に、森の暮らしを温かく描いた絵本で、『魔女の宅急便』の著者である角野栄子氏の書き下ろし作品となっている。絵は同コンテスト「一般の部・絵本部門」にて、最優秀賞を受賞したくりこ氏の応募作。同コンテストの審査員を務めた昭和女子大学名誉教授で児童文学者の西本鶏介氏はくりこ氏の応募作について「お話のイメージを過不足なく表現した最も完成度が高い作品」と評価している。

「子どもたちのためのミツバチの童話と絵本のコンクール」は山田養蜂場が1999年より毎年開催しており、子どもの心や夢をはぐくみたいという目的で展開。今までのコンテストの作品応募総数は3万5,366作品に達するとしている。なお、同コンテストの第11回作品募集は6月30日まで行われている(詳細は既報参照)。