14日、映画『ROOKIES -卒業-』の完成披露試写会が東京国際フォーラムで行われた。熱血教師・川藤幸一を演じた佐藤隆太をはじめ、市原隼人、小出恵介、城田優、高岡蒼甫らニコガク野球部のメンバーが登壇した。

割れんばかりの歓声を浴びるキャスト陣

会場を埋め尽くしたファンを前に、佐藤隆太は、「ドラマが始まってから1年経ちます。この日を迎えることができ、キャスト・スタッフ一同、幸せに思っています」。続いて挨拶したのは、別の舞台公演に出演中ながら、強行スケジュールで駆けつけた五十嵐隼士。「この1年でいろんなことがありました。一番心に残っているのは、やはりここにいる仲間たちに出会えたこと。最高の映画なので、皆さん楽しんでいって下さい」とコメントした五十嵐は、一足早く退席する際も他のメンバーと握手やハイタッチを交わしていた。

ニコガク野球部に新メンバーも加わる本作。佐藤隆太は、「2人が入って新しい風も吹いたし、いっぱい刺激をもらいました」と語った

ハードスケジュールの合間を縫って駆けつけた五十嵐隼士。握手やハイタッチをした後、「『ROOKIES』最高!」と叫びながら会場を後に

その後もニコガクメンバーの挨拶が続く中、高岡が、「ここにいるキャスト全員、まっすぐで素直なんですよ」とコメントした後、撮影中のエピソードを披露。「ある時、僕がベンチに座ってて、隼人が声に出しながらセリフを練習してたんですね。偉いなと思いつつ見ていたら、急に『ジョコツが……ジョコツが……』って言うんですよ。そんなセリフあったかな?と思って自分の台本を見たら、『肋骨(ろっこつ)』って書いてありました(笑)」。その言葉に観客も大爆笑。市原もミスを認め、「おかげで『肋骨』の字、覚えました」と語った。

市原は、「映画を見て鳥肌が立ったし、言葉なんかいらない!って感じ。皆さんも、この作品を体に染み込ませていただけると嬉しい」

市原の痛恨のミスを暴露した高岡蒼甫。「でもそれに気づいた瞬間、隼人かわいいなあ~と思って(笑)。本当にまっすぐな人間ですよ」。宮崎あおいとの離婚危機については言及せず。左手薬指の指輪はなかった

「僕にとってハードルの高かった作品」と振り返った小出。「それだけに思い入れの強い作品でもあります。無事卒業できて幸せです」

「あなたにとって『ROOKIES』とは?」と質問された城田は、「映画を見ればわかると思いますが、お芝居を超えた本物のドラマでした」

中尾明慶は自らの役を、「関川にあるのは足だけだし、映画でもそれを見せられたと思います。走りっぷりは注目してほしいですね」

桐谷は、「僕にとって、『ROOKIES』は仕事じゃないです。人生の一部分です。このメンバーで仕事できたのは奇跡だと思っています」

「この作品の撮影を通じて、あんなに密度の濃い時間はなかったんじゃないかと思います。まさに僕にとって青春でした」と佐藤健

「『ROOKIES』に出られたのは大きな誇り」と語った川村陽介。「5年10年経っても、胸を張って紹介できる映画になったと思います」

尾上寛之は、「この作品は僕にとって学校みたいな所。皆さん芝居が達者なので勉強させてもらったし、ご一緒できてよかったです」

ドラマでもおなじみのニコガクメンバーに加え、本作で新入部員役として加わったのが山本裕典と石田卓也。「ニコガクメンバーは結束力も高くて、チームワークもできあがっているんですよ。その中に入っていくのでプレッシャーもあったし、正直、最初のうちは逃げ出したくなるくらいの気持ちでした」と山本が打ち明ける場面もあったが、現場では他のキャストやスタッフに支えられたそうで、「撮影は1か月半と短かったけど、赤星奨志という役を思いきって演じることができました」と完全燃焼した様子だった。

本作でニコガクメンバーに加わった山本裕典。「デビューして3年半が経つけど、本当の意味での"ルーキー"になれた作品でした」

新入部員役の石田卓也は、「撮影を通して、忘れかけていた一生懸命な気持ちを思い出させてくれました。見る人の心に届く作品です」

最後は佐藤隆太が、「『ROOKIES』を通じて、言葉では言い表せないくらい大きな財産をもらったような気がします。キャストもスタッフも魂の全てを注ぎ込んだ作品なので、映画を見て楽しんでください」とPR。そして観客も巻き込んでの「ゴー! ニコガク! ゴー!」のコールで、舞台挨拶を締めくくった。

短い時間ながら、観客、出演者ともに熱気に満ちた舞台挨拶に。フォトセッションの間も、絶えず「いっちー!」「たけるー!」などの歓声が飛び交っていた

『ROOKIES -卒業-』は5月30日より全国東宝系にて公開。なお、公開直前の5月27日には、国立代々木競技場第一体育館で『ROOKIES Fes -卒業前夜祭-』の開催が決定。詳しくは映画オフィシャルサイトまで。