ブッフェ・レストランとして千葉県・舞浜で人気が高いレストランのひとつ、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの「グランカフェ」が3月下旬にリニューアルオープンした。320席のゆったりしたスペースに、"楽しさ"、"充実"、"活気"をテーマにした五感で楽しむフードエンターテインメントに生まれ変わった。

リニューアルして生まれ変わった「グランカフェ」。席数はなんと320席もある

温かな料理を華やか空間で

内装デザインは、全体を見渡した印象は暖かでシックな色合いだが、"折り紙"やロリーポップ(棒付きキャンディー)の楽しいイメージをデザインコンセプトに、マレーシアのデザイナーも参画した華やかでダイナミックな雰囲気のリゾートホテルらしい演出となった。また、プレートやグラス、コーヒーカップなどの食器も、黄色、オレンジ、緑、紫など幅広いカラーバリエーションのグランカフェオリジナルのデザインに刷新された。

テーブルのまわりにはリゾートホテルを想像させるやしの木が

ロリーポップの内装は子どもウケ抜群。子どもに「また来たい!」と思わせるイメージにもつながる

料理のメニューは全部で50種以上にも上る。ブースは、「お客様に馴染んでもらえるように」と「ピザステーション」、「パスタステーション」といったネーミングになっているそうだ。そのほか、サーロインやイベリコ豚、シシケバブなど日替わり5種類の肉や魚のグリルを、「ライブ・クッキング・ステーション」で調理風景を見ながら選べる「グリルステーション」、中華、ナシゴレンといったエイジアンテイストの料理を提供する「チャイニーズ・エイジアンステーション」など、個性いっぱいの料理が楽しめる。

ブッフェで重要なのは、調理された料理が冷めてしまったり、無駄に温めすぎて食感が変わってしまったりしないこと。今回のリニューアルにあたって、グランカフェではIH調理器を導入しており、料理を常にベストな状態に保てるようになった。

これとは対照的に、以前からあった石窯をそのまま残して使っている。カリナリー&レストランディレクターの宮崎敦氏は「スタッフが使い慣れた石窯の方が、癖がわかっていますし、なんと言っても石窯は味も香りもいいんです。料理の暖める時にも石窯の方が断然いいんですね」という。石窯はフレッシュピザだけでなく、パンやパイを焼いたりと、一日中活躍しているので、どの時間帯のブッフェでもぜひ試してみてほしい。

ピザ(上)とパイ(右)。パイは同じ石窯を使うのでデザートコーナーではなくピザの隣に並ぶ。ディナーブッフェではパイの種類も増えるので、ディナーで利用する方は注目だ

チャイニーズ・エイジアンステーションでは、4つのせいろから常に湯気が上がり、フカヒレ餃子や小龍包など熱々の点心が提供されている。総料理長の竹内浩氏は、「朝から3回、いずれも異なるものをご用意しています。毎食いらして、いろいろお楽しみください」と楽しげに語ってくれた。

チャイニーズ・エイジアンステーション。子どもでも味わえるように辛味を抑えた味付けにしているのが特徴。4つのせいろはぜひとも堪能したい

この他、サラダバー、家族で手巻き寿司が楽しめる寿司コーナー、ソフトドリンクや生ビールやワイン(赤白各2種)などアルコールも楽しめるフリードリンクコーナーなども充実しており、1回の食事では堪能しきれない品々が並んでいる。

寿司コーナー。マグロやイカなどトッピングは7種類。子どもと楽しめるように、あえてセルフサービスで提供している