せたが屋店主が試す! カップラーメン大研究

東洋水産

「マルちゃんでかまるじゃがチーズカレーラーメン」

190円(税抜) / 内容量116g(うち、麺は90g)

スパイスをきかせたカレー味のスープに、チーズをプラス。コクのあるカレー味スープには、大きめにカットした皮付きジャガイモを具材として入れている。食べ応えのある太麺は乾麺で90g使用とボリューム感がある。麺はなめらかな食感でスープのりのよい中太タイプの油揚げ麺。スープはポークと野菜のエキスをベースにスパイスをきかせ、チーズを加える。具材はジャガイモのほか、コーン、人参、ネギ。

試食コメント
麺は細めのわりにかなり歯ごたえがしっかりしていて、弾力があります。噛んで味わう感じで、食べ応えもありますね。麺が強いので、ボリュームがありつつ最後まで飽きずに食べられる。カレーは結構辛め。香辛料がきいて、ピリッとしており、とろみもある。具材のジャガイモはサクッとした食感で、アクセントになっています。チーズはかすかに感じられる程度で、スープの味の一部としてうまく溶け込んでいる。

「マルちゃんまた食べたくなるラーメン塩味」

190円(税抜) / 内容量107g(うち、麺70g)

素材・味・だしにこだわり、化学調味料無添加で仕上げたオーソドックな塩ラーメン。カップ麺をあまり食べない年配層にも受け入れてもらえるように開発したという。スープは、チキンやポークエキスをベースに、カツオと昆布の味をきかせて、味に深みを出している。麺はなめらかでスープとのなじみがよく、コシのある中細のノンフライ麺。具材はチンゲン菜やいりゴマ、フライドオニオン、ネギ、白髪ネギ、唐辛子。

試食コメント
昆布の香りが漂う和風の塩ラーメン。見た目もきれいで香りがよい。インパクトがあるわけではないが、すっきりしていて嫌な感じが残らず、後味が非常にいいです。脂は少なめ。白髪ネギと赤唐辛子が入っていて、食べたときすぐには感じられないが、後から辛味がくる。麺はかなり細めで、食感は少し柔らかめです。噛むと麺の旨みがあり、小麦の味がしておいしいですね。スープは鶏が強い。麺と合わせても突出しないように開発されているのではないでしょうか。若い人には物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、"分かる人はまた食べたくなる"といった味わいです。

「麺づくり鶏ガラ醤油」

170円(税抜) / 内容量94g(うち、麺65g)

麺のおいしさに徹底的にこだわった「麺づくり」シリーズより。麺はしっとりなめらかなノンフライの生麺風の麺。なめらかな口当たりとしなやかなコシを持つ細麺だ。スープは、豚骨鶏ガラをベースに、玉ネギや生姜、ニンニクを加え、煮干と昆布の和風だしをプラス。濃厚すぎず淡白すぎないスープに仕上がっているという。具材はメンマやナルト、焼き海苔、青梗菜、ネギ。

試食コメント
麺はノンフライタイプで、歯ごたえがありますね。和風のだしがきいていて、しみじみとした味わいのスープもおいしいです。調味料を極力抑えている印象で、だしや素材の味がいきています。支那そばという雰囲気の懐かしい味わい。後のせタイプの海苔は、風味よく、パリッとしています。

ヤマダイ

「ニュータッチ熟炊魚介豚骨醤油」

240円(税抜) / 内容量141g(うち、麺60g)

「じっくり炊きだした濃厚こってりスープのおいしさ」がコンセプトの「熟炊(じゅくだき)」シリーズより。同商品は、濃厚な魚貝豚骨醤油スープに背脂、太麺を組み合わせて、有名店さながらの本格的な味をカップ麺で再現している。スープの味わいは、本醸造濃口醤油とポークエキスをベースに、隠し味としてチキンの旨みを加えた濃厚な豚骨醤油味。炊きだした豚の香りがするオイルを"背脂"として使用することで、香り立ちをよくしている。さらに粉末スープに削り粉(カツオ、煮干、サバ)を用い、動物系＋魚貝系のWスープに仕上げた。麺は、同社独自の製法により、つるみがありモチモチとした生麺に近い食感を再現したノンフライ太麺。時間が経っても麺伸びしにくいのが特徴だ。具材は豚バラチャーシュー、メンマ、背脂、ネギ、糸唐辛子。

試食コメント
麺がとても太く、歯ごたえが凄い。噛むと押し戻される感じがするほどです。スープには背脂が浮いていて、豚骨の濃い味わいが伝わってきて、ラーメンのトレンドを掴んでいますね。さらに、かなり思い切って魚貝をきかせている。醤油ですが、スープが白濁しているため、醤油だけが立たずにまろやかな印象。チャーシューも厚みがあります。思い切りの良さからインパクトのあるよい商品に仕上がっていると思います。

「ニュータッチ凄麺佐野らーめん」

210円(税抜) / 内容量115 g(うち、麺60g)

ご当地ラーメンとして人気の高い佐野ラーメンのおいしさを忠実に再現。伝統製法の「青竹打ち」によってつくられる、幅広でコシが強く、ツルツル感やモチモチ感があるソフトな麺をノンフライ製法で実現した。スープは、鶏ガラと共に生姜やニンニク等の香味野菜も煮込み、あっさりとしながらもコクのあるスープに。鶏油の香りが漂う澄んだ醤油味のスープとなっている。具材は豚バラチャーシューやメンマ、ネギ。特製スパイスが別添え。

試食コメント
ノンフライ麺ならではの味わいで、佐野ラーメンを再現している。佐野ラーメンは麺の透明感と歯ごたえが特徴ですが、それをよく再現していますね。麺の形も、青竹打ち独特の幅広感がよく出ている。スープは鶏ガラベースで、醤油で味付け。旨みが十分で、シンプルだが1つひとつをしっかりつくり込んでいる印象。チャーシューやメンマもおいしい。見た目はシンプルだが、ラーメンとしてインパクトがあり、非常にバランスがよい。佐野ラーメンとしての完成度が高い一杯。

サンポー食品

「男性専用」

210円(税抜) /内容量112g(うち、麺80g)

濃厚豚骨スープには2種類のニンニクを、具材にもフライドガーリック、そして調味油には焦がしニンニク油を使用したというニンニク尽くしの豚骨ラーメン。ボリューム感のある大きな丼容器で、ニンニクやニラが入った見た目はインパクト大。スープは、濃厚な豚骨ベースで、ローストガーリックやフライドガーリックチップを加え、さらに黒マー油(焦がしニンニク油)で香りよく仕上げている。麺は厳選した小麦粉を使用し、味付けをせずに小麦粉本来の味を重視した細縮れ麺。ラードと植物油のブレンド油で揚げることで、豚骨スープとの相性を高めた。