大韓航空の復刻版ユニフォームに身を包んだ客室乗務員が22日、羽田空港に降り立った。乗務員たちはソウル・金浦空港から歴代のユニフォームを着て搭乗。羽田空港の出発ロビーに赤い絨毯が敷かれると、マスコミ関係者に加えて一般の旅行者も集まり、即席の"ユニフォームショー"が開催。同社創立年の1969年に採用された深紅のデザインにはじまり、歴代11種類のユニフォームが披露された。

3月22日、羽田空港・国際線ターミナルに集まった復刻版ユニフォームを着た乗務員

今月から4月上旬にかけての1カ月間、復刻版ユニフォームを着たクルーを乗せた大韓航空のスペシャルフライトが世界各地を巡っている。同社ではスペシャルフライトのために約20人の乗務員を選抜し、特別チームを編成。3月16日のロサンゼルス便を革切りに、22日の羽田便、さらに24日のシンガポール便、29日の北京便、4月9日の香港便、11日のシドニー便など、ソウル発着の国際線、さらに韓国国内線にも特別チームが搭乗する予定だ。

また、4月1日から5月31日まで同社Webページ上でキャンペーンを展開。「大韓航空にベストマッチする制服を探せ!」と題し、ユニフォームの人気投票などを実施。応募者の中から総勢160名に大韓航空のオリジナルグッズが当たるキャンペーンを予定している。

乗務員による華やかなセレモニーが終わると、搭乗率が90%を超えて満席に近いKE2708便は、旅行地として人気絶頂ともいえる韓国へ向けて飛び立っていった。

(左)初代(1969年3月~1970年2月)。当時、洋裁文化の大家と呼ばれたソン・オク氏による深紅のユニフォーム(中)2代目(1970年3月~1971年6月)。当時の流行を取り入れ、ミニスカートを採用(右)3代目(1971年7月~1972年12月)。初代ユニフォームを手がけたソン氏のデザイン。この頃はほぼ毎年デザインが変わっている

(左)4代目(1973年1月~1974年4月)。爽やかな印象を与えるユニフォーム。水色のほか、淡い黄色の2種類があった(中)5代目(1974年5月~1976年5月)。パリへ初就航した時期。当時の大韓航空のロゴだった赤いスワンがデザインされたブラウスを着用(右)6代目(1976年6月~1977年12月)。すっきりと清潔感のあるユニフォーム。2年ぶりに登場した帽子は、以後使用されなくなった

(左)7代目(1978年1月~1980年3月)。初代デザイナーのソン氏が三度手がけたデザイン。ブラウスの赤と紺の波紋模様は同社としては画期的、との評価も(中)8代目(1980年4月~1986年3月)。路線のグローバル化に合わせてユニフォームもグローバル化されていく(右)9代目(1986年4月~1990年12月)。米国のジョイス・デクソン氏がデザインした。はじめて海外のデザイナーに依頼

(左)10代目(1991年1月~2005年2月)。14年に渡って着用されたユニフォーム。まだ記憶に新しい(右)11代目(2005年3月~現在)。イタリアの有名デザイナー、ジャン・フランコ・フェレ氏によるユニフォーム。一流ブランドを採用し、イメージを一新。コンセプトは「韓国の伝統美と現代のファッション性との調和」