滞在4日目、最後くらいは豪勢なものを!ということで、今度は事前にインターネットで調べてから向かうことにした。そして、魚好きにはオススメだと紹介されていた港近くのシーフード・レストラン『トゥヴェル・フィスカル(Tveir Fiskar)』へ出かけることにした。

ところが、いくら探してもそれらしきレストランが見当たらない。しばらく立ち往生していると、車で通りかかった現地の女性が教えてくれた。「そのレストラン潰れちゃったのよ」と一言。

今度こそシーフードにありつける! と期待を膨らませていた筆者は本当にガックリ。しかし、ここで諦めるわけにはいかない。筆者はもうガイドブックにもインターネットにも頼らず、観光案内所へ向かい、その近辺にシーフード・レストランがあるかどうかを尋ねてみることにした。すると「ちょっとfilthy(雑然というような意味)だけど、定評のあるお店があるわよ」、と観光案内所のスタッフ。

そして案内されたのが『シー・バロン』(The Sea Baron、アイスランド名:Sægreifin)というお店。港の目と鼻の先にあるこのお店は、どう見ても「食堂」といった雰囲気で、中に入ると観光客らしい女性が2人、トマト色のスープを食べている。「これ、いけるわよ! 」と言うので、筆者も同じものを注文することに。そして、このスープが実においしかった! 海の香りと濃くのあるスープが筆者の胃袋を満たしてくれた。

『シー・バロン』

漁師グッズで飾られた、『シー・バロン』の店内

食べながら気づいたのだが、このスープこそお店で一番人気のロブスター・スープ(World famous lobster soup) だった。スープにはロブスターの身がごっそりと入っていて、ダシもよくとれているようで贅沢感極まりないもの。また、このお店、かなり有名だったらしく、筆者が食事をしている間にもドイツからの取材班が来ていた。

このお店の名を知らしめることになった、評判のロブスター・スープ

ご覧のとおり、ロブスターの身がごっそり

そして、このお店のもう一つの名物が各魚介類の串焼き。筆者はアンコウ、クジラ、サーモン、ロブスターの4種類の串焼きを注文した。カラフルな野菜に挟まれた魚介類はどれもしっかりと塩味がついていて、もったいない食べ方だと思ってしまうほど。あらゆる情報よりも、地元の人の声が一番正しいと悟った瞬間だった。

棚から、自分の好みでクジラ、サーモンなどの魚介類の串焼きが選ぶ。ベジタリアンにはジャガイモの串焼きも

焼き上がったばかりのアツアツの串焼き。食べ応えもたっぷり