日本政府観光局(JNTO)はこのほど、外国人旅行者を対象に日本旅行の印象などを質問したアンケート調査の結果を公表した。調査は2008年7月25日から9月22日にかけてJNTOが運営する観光情報センター「Tourist Information Center(TIC)」を利用した外国人旅行者845名に対して実施した。

同調査の結果、訪日前に日本に期待し、惹かれたイメージとしてもっとも高いポイントを集めたのは「美しい景色と自然の国」で68.4%の支持を集めた。以下、「豊かな伝統文化を持つ国」(59.6%)、「ハイテクと都会的現代的イメージ」(56.6%)などが続いた。また、滞在中もっとも関心のある体験では、1位「日本料理を食べる」(65.4%)、2位「伝統的建築様式」(53.4%)、3位「伝統的日本庭園」(45.3%)となった。

滞在中に購入したいもの1位は「着物、ゆかた(30.8%)」、2位「カメラ、デジタルカメラ」(29%)、3位「日本茶」(26%)、4位「洋服」(23.4%)、5位「玩具、キャラクターグッズ」(18.9%)と続く。同局によると昨年行った同様のアンケートより、「百円ショップの小物」(8位)や「音響商品」(10位)といった回答が増えたとしている。また、今年度より選択肢に加えた「漫画」は7位(16.2%)に浮上し、諸外国での漫画ブームが窺えた。

滞在中に最もよかった点としては、「日本人の親切さ、礼儀正しさ、日本人とのなんらかの触れ合い(交流)ができた」とする回答が330件と最多。一方、最も失望した点・不便な点では、「言葉が通じないこと、標識等の不足」の回答が211件でもっとも多かった。