月刊誌「日経トレンディ」が選ぶ「2008年ヒット商品ベスト30」が3日、都内で発表され、第1位には「プライベートブランド(PB)」が選ばれた。以下、2位には「Eee PC」、3位には「Wii Fit」、4位には「アウトレットモール」がランクイン。全体的に不況を反映した結果となった。

1位に選ばれた「プライベートブランド」

プライベートブランドは、流通業者がメーカーとタイアップして開発した独自のブランド。不況による消費者の価格志向の高まりや小売店の交渉力の向上を背景に生まれ、セブン&アイ・ホールディングスの「セブンプレミアム」やイオンの「トップバリュ」など、スーパーを中心に浸透している。同誌の渡辺敦美編集長は「今年は上半期から物が売れない状況が続いていました。そんな中、低価格で、ただ安いだけでなく、何らかの"楽しさ"がある商品が支持を集めましたね」と総評。「Eee PC」(2位)、「アウトレットモール」(4位)、「H&M」(8位)、「プレミアムローストコーヒー」(18位)など、安さに加え付加価値のある商品が上位にランクインした。

また、同じく発表された「2009年ヒット予測ランキング」では、プライベートブランドに注力し、高質商品も扱う激安店を指す「新世代ディスカウンター」が1位に。以下、2位には「光回線加入付きBDレコーダー」、3位には「リアップ"ファイブ"」、4位には「インサイト」、5位には「"0円スマートフォン"」がランクインした。

同ランキングは、1987年より年1回実施している企画で、「売れ行き」、「新規性」、「市場創出性」、「影響力」の4項目を評価基準とし、総合的に判定している。

「2008年度ヒット商品ベスト30」1位~10位

1位 プライベートブランド

2位 Eee PC

3位 Wii Fit

4位 アウトレットモール

5位 ZERO系飲料

6位 鉄道博物館

7位 BBクリーム

8位 H&M

9位 ブルーレイ・ディスクレコーダー

10位 ケシポン

「2008年度ヒット商品ベスト30」11位~30位

順位 商品名
11 iPhone 3G
12 ファンタ ふるふるシェイカー
13 ジェロ
14 B型自分の説明書
15 シャワークリーンスーツ
16 花畑牧場生キャラメル
17 クロスウォーカー
18 プレミアムローストコーヒー
19 デジタルフォトフレーム
20 ニコチンパッチ
21 レインブーツ
22 スープdeおこげ
23 めぐりズム 蒸気でホットアイマスク
24 クルトガ
25 クッキングトイ
26 リキッドガム
27 崖の上のポニョ
28 チーザ
29 カレー鍋
30 富士登山