2002年の1stシングル『Trust my feelings』リリース以降、2003年のシングル『月のしずく』(映画『黄泉がえり』の主題歌)、今年3月に発表したベストアルバム『The Back Best』など、数々のヒット作を飛ばしている柴咲コウ。そんな彼女が今年7月から8月にかけて自身初のツアー"Kou Shibasaki Live Tour 2008~1st~"を行った。全国6都市6会場で開催された同ツアーから、8月9日にSHIBUYA-AXで行われた東京公演の模様をレポートする。

8月9日に東京公演を行った柴咲コウ

8月9日、東京のSHIBUYA-AX。会場には数多くのファンが訪れた。ステージ上に降ろされた幕に、ライトが照らされて柴咲と思われる影が映る。会場は一瞬ざわめくが、幕が上がり、その影が着物姿の柴咲とわかって、会場から「コウちゃ~ん!」という黄色い声援が発せられ、スタートからいきなり興奮状態に。最新シングル『よくある話~喪服の女編~』でオープニング。アップテンポ調の同曲に導かれ、観客は一斉に手拍子をして柴咲を快く迎え入れた。それにしても観客の凄まじさにはビックリだ。恐らく同ツアー中、このようなシーンが各地で見られたことだろう。柴咲自身も観客の反応の凄さにきっと驚嘆したはずだ。彼女自身もライブ中に「各地では本当に皆さん温かい人ばかりで、とても楽しんで歌うことができました。今日も凄く穏やかな気持ちで楽しめています」と語っていたが、観客が熱狂した姿を見て、いかに柴咲がファンに愛されているのか確信した瞬間である。

歌声のほか、衣装にも注目!

オープニング終了後、「皆さんこんばんは~。柴咲コウでございます~。今日はとっても暑い中お越し下さってありがとうございます。どうぞ最後まで楽しんでいって下さい!」と柴咲のMC。その言葉に反応し、観客席に再び黄色い歓声が湧き上がる。その興奮を和らげようと、柴咲は2曲目に『浮雲』を披露。『よくある話~喪服の女編~』とは打って変わり、柴咲の美しい声音が聴けるバラードで観客をしっとりと聴かせる。衣装変えした水色のドレス姿も実に良く似合う。

その後はスローテンポの『影』、『ひと恋めぐり』を立て続けに披露し、再び柴咲のMCタイムだ。会場から「誕生日おめでと~」との声に、「ありがとう~。27歳になりました」と応えながら、『月のしずく』、『漆黒 十五夜』、『invitation』、『かたちあるもの』、『reglet』などを熱唱。中でも、不思議な魅力の柴咲コウをズバリ表現? した『漆黒、十五夜』、jazzテーストの『strange space』をおススメしたい。14曲目の『若手クリエーター』を披露して公演は一旦終了。柴咲はステージを後にする。

会場の観客は手拍子しながら「アンコール、アンコール」の大合唱。5分後、再び柴咲がステージに上がると、会場はこれまで以上にない大盛り上がりを見せた。アンコール一発目は『KISSして』。柴咲も観客にマイクを向けるなどノリノリ状態だ。歌い手の柴咲と観客が一体化した幸せな瞬間である。以降、『KISSして』のエピソードトークや質問コーナーなどのMCを挟みながら『小さな部屋』、『帰り道』を披露。最後に「今日は本当に皆さんありがとうございました。温かい気持ちでハッピーな気持ちで歌うことが出来ました。本当にありがとうございました。またね~!」とメッセージを残し、公演は終了した。

柴咲はライブ中に「私は自分で詩を書いています。世間に対してだったり、社会に対しての思いを載せることもあれば、頭の中で思い描いてストーリー仕立てなフィクションを書くこともあります。そんな詩の世界感にも触れて頂ければ嬉しいです」と語っていた。同性の女性はもちろん、男性にも是非触れて欲しい柴咲コウの"詩"の世界。その世界感を体験できるのは、やはり"ライブ"ではないだろうか。

WOWOWでは、『容疑者Xの献身』の公開初日となる10月4日(18:30~)に『柴咲コウ Live Tour 2008~1st』を放送。8月10日に東京SHIBUYA-AXで行われたツアー最終公演の模様をおくる。