仕掛け絵本展「ロバート・サブダ&マシュー・ラインハート『POP-UP絵本ミュージアム』」が4月2日より、そごう心斎橋本店(大阪市中央区)14階ギャラリーで開催されている。同展では、その芸術性と緻密さで仕掛け絵本の常識を覆し続けるトップアーティスト2人の日米初公開作を含めた最新作を紹介している。開催期間は4月9日まで。

「紙の魔術師」ロバート・サブダさん

本を開くと絵が飛び出すので「POP-UP(ポップアップ)」とも呼ばれる「仕掛け絵本」。何度もめくりたくなる精巧な作りや独特の美しい色使いは、今や子供だけでなく、アートとして大人たちにも人気だという。

8歳の時、仕掛け絵本に出会ったロバート・サブダさん。嫌いだった歯医者の待合室で、夢中になってページをめくり続けたという。その感動から自ら仕掛け絵本を創作したいと思うようになり、高校卒業後、ニューヨークのプラットイスティテュートで美術を学んだ。今では近年の仕掛け絵本ブームの立役者として「紙の魔術師」と言われている。

一方、マシュー・ラインハートさんも大学卒業後、サブダさんと同じプラットイスティテュートへ。現在はサブダさん主宰のデザイン事務所で共同制作し、その実力を発揮している。

同展は、2人の共同制作コーナーをはじめ、それぞれのコーナーによる3部構成。ボタンを押すと通常の4倍ほどもある仕掛け絵本のページが開くなど、仕掛け絵本の魅力を体感できる奇想天外な仕掛けがたくさん用意されている。次ページより同展を写真とともに紹介し、仕掛け絵本を開いた時の感動を"実況中継"しよう。

初来阪したサブダさんによる内覧会でのギャラリートークの様子。「"感動"を作り出したい」。仕掛け絵本の制作にかける熱い思いが語られた