吉本の若手芸人が活躍する大阪・千日前の劇場「baseよしもと」が、4月から出演メンバーやシステムをリニューアル。その発表会見が7日、同劇場で行われ、刷新後のメインメンバーとなるジャルジャル、スマイルらが意気込みを語った。

新生「baseよしもと」をメインで支える若手芸人たち。この中から次世代スターが誕生する?

1999年の開館以来、M-1グランプリ王者のフットボールアワー、ブラックマヨネーズ、チュートリアルをはじめ、多くの人気芸人を輩出してきた「baseよしもと」。2003年から続く現システムでは、笑い飯、千鳥、NON-STYLEの3組を中心に、ダイアン、とろサーモン、中山功太らがメインとなってお笑いライブを行っている。このメンバーの卒業に伴い、フレッシュな若手メンバーが4月7日からスタートさせる新システム「ワラb」は、メインを務める一軍の15組「LIVEワラb」クラスをトップに、下に二軍の「peTiTeワラb」クラス、さらにその下にオーディションで上位クラスを目指す300組以上の「tryワラb」クラスが控える"芸人ピラミッド"。クラス間で頻繁に行われる"入れ替え戦"で上位クラスが下位へ転落する可能性もあるため、芸人にとっては一時も気を抜けない過酷なシステムなのだ。

「関西の新しい笑いを作っていきたい」とスマイル

ジャルジャルは「毎日満員になる劇場に」と意気込みを

さて、会見に出席したのは4月の新システムスタート時にメインとなる「LIVEワラb」クラスの芸人たち。自己紹介とともに一芸を披露する笑いのアピール合戦で会場を沸かせた。シュールな芸風で人気急上昇のジャルジャルは珍しくベタな医者と患者のコントを見せ、スマイルは天然ボケキャラのウーイェイよしたかが「一回死んで生き返って、せんべいを食べながらまた死ぬ人」という理解不能なギャグを熱演。そのほか、なすびの被り物をつけて替え歌を熱唱(天竺鼠)、いきなり相方のTシャツを破る暴挙(鎌鼬)、「ゲップ100連発」なる珍芸(ビーフケーキ)などが飛び出し、新生「baseよしもと」を担う若手芸人のバラエティー豊かな個性を見せつけた。

天竺鼠は、なぜかナスビ姿でkiroroの替え歌を

悪キャラながらイジられっぱなしの極悪連合

そんな芸人たちがライバル同士となり、芸を競い合う新システム。スマイルは「1年後、2年後には別のメンバーがこの劇場を支えている可能性がある。オーディションを見ていると、すごくおもしろい芸人さんもいっぱい出てきているので、追い越されないようにしたい。厳しいシステムですが、日々がんばれるいい刺激」と、ジャルジャルは「時間があれば走り込みなんかもやって鍛えたい(笑)。毎日ネタを作るぐらいの意気込みでがんばります」と闘志を見せていた。また、「baseよしもと」支配人の橋本雄一氏は「競わせることで鍛えるという、若手の育成をより考慮したシステムリニューアル。上のメンバーもがんばってくれると思うが、オーディションメンバーも上を脅かせるぐらいのがんばりを見せてくれるはず」とコメントした。過酷な"下克上システム"から、未来のM-1チャンピオンは生まれるか? 「baseよしもと」の今後に期待したい。