今年で7回目を迎える「M-1グランプリ2007」準決勝・東京大会が8日、東京・新宿のルミネtheよしもとで開催された。今回は史上最多となる4239組がエントリー。9月1日の大阪「baseよしもと」を皮切りに、東京・札幌・仙台・名古屋・広島・福岡の各地で予選が開催され、この日の準決勝・東京へと駒を進めたのは、わずか34組だった。

MCは、はりけ~んずが務めた

漫才日本一を決める"笑いの選手権大会"である「M-グランプリ」は、2001年のスタート以来、知名度と話題性、エントリー数は回を増すごとにアップし、今では年末恒例のイベントとして定着している。優勝賞金は1000万円。プロ・アマ、所属事務所を問わず、コンビ結成10年以内であれば誰でも参加OKだ。

会場となった「ルミネtheよしもと」には多くのお笑いファンと取材陣が殺到。約460の客席はあっという間に埋まり、立見用のわずかなスペースさえも人で溢れかえっていた。準決勝のネタの制限時間は4分。準決勝ともなると、どの組も当然のごとくネタをきっちりと時間内におさめており、終了時間真近を知らせるベルを鳴らす組は1つも現れなかったのは流石である。以下、主な出場者の活躍をレポートする。準決勝進出者リストについては、公式サイトを参照。

ザ☆健康ボーイズ

トップバッターで登場した、なかやまきんに君&八木真澄(サバンナ)のムキムキコンビ。どちらが筋肉に詳しいかを互いにクイズで出し合って争うというネタで、相手がしゃべっている間に自分の発言を被せて出題&回答していく。テンポの良さがきらりと光る漫才だった。

オードリー

胸を大きく張って不敵な笑顔でおかしなツッコミをする春日に、若林が冷静かつハイスピードでツッコミ返すという、独特な掛け合いが笑いを巻き起こした。

オリエンタルラジオ

芸歴3年ながら冠番組をいくつも抱える人気お笑いコンビの参戦とあって話題を呼んでいるが、知名度の低い若手芸人たちに混ざり、舞台でネタを披露する2人の表情は真剣そのものだった。

ハリセンボン

数々のTV番組に出演する人気女性コンビ。この日披露したネタは、箕輪はるかがお天気キャスターになりすまし、スタジオにいる滝川クリステル扮する近藤春菜と中継で掛け合うというもの。箕輪キャスターのボケに近藤が鋭くツッコミを入れ、会場は爆笑の渦に。

サンドウィッチマン

2005年、2006年、そして2007年と、3年連続準決勝進出を決めている実力派コンビ。ネタはヤクザにしか見えない風貌で結婚式のスピーチをするというもの。安定感は抜群。

三拍子

大きな目が特徴の高倉がボケ、太っている久保がツッコミの漫才コンビ。おバカな後輩刑事扮する高倉がハイテンションに動き回り、会場は爆笑に包まれた。

トータルテンボス

昨年の「M-1グランプリ」で決勝大会に出場。今年でコンビ結成10年目のため、「M-1」への挑戦はこれがラストチャンス。ネタを披露する姿もほかの出場者に比べ、どこか熱いものが伝わってきた。

流れ星

ボケ担当のちゅうえいの多彩な一発ギャグと、ツッコミ担当の瀧上の鋭いビンタのツッコミが特徴。昭和のギャグマンガに出てきそうな、ちゅうえいのリアクション芸は必見。

髭男爵

貴族という設定でワイングラスを片手にコントを行う、キャラ立ちしたコンビ。髭を生やした男爵の山田ルイ53世と、召使のひぐち君との、緩くてユニークな会話がウリ。

スピードワゴン

‘04年の出場以来、久々の「M-1」参加となったスピードワゴン。ボケ(小沢)とツッコミ(井戸田)がはっきりとした正統派漫才に、独創的なテーマで動きのあるネタを繰り広げていた。

なお、決勝進出8組は本日行われる記者会見で発表され、そこでネタ順も決定する。

(決勝進出者決定のニュースについては、追って掲載いたします)

『M-1グランプリ2007』は、朝日放送・テレビ朝日系にて12月23日(日曜 18:30~20:54)に生放送。審査委員長:島田紳助、審査員:松本人志ほか、司会:今田耕司ほか。