2月2日より公開される映画『東京少年』の完成披露試写会が16日、都内で行われた。舞台挨拶には主演の掘北真希を筆頭に、共演の石田卓也、平野俊一監督、プロデューサーの丹羽多聞アンドリウが登場した。

舞台挨拶に登場したスタッフとキャストたち。左から平野俊一監督、堀北真希、石田卓也、プロデューサーの丹羽多聞アンドリウ

『東京少年』は『逃亡者RUNAWAY』(2004年)、『ジョシデカ!-女子刑事-』(2007年)など数々のテレビドラマの演出を手掛けた平野俊一監督の劇場初監督作品。堀北真希演じるニ重人格の女性・藤木みなとが、自分のもうひとつの人格であるナイトという男性に愛されてしまうという異色の恋愛映画だ。

みなととナイトは同一人物なので、決して逢えない

みなととナイトという難しい役柄を演じた掘北は「すべての恋は切ないものです。この作品で描かれる恋も本当に切ない。この作品を観て、ひとりの人を思う切ない気持ちを、皆さんに感じていただけたら嬉しいです」と挨拶。みなとが恋する浪人生・唐沢シュウを演じた石田は「1年前に撮影して、ようやく皆さんに観てもらえます。嬉しいです」とさわやかな笑顔でコメントした。

みなととナイトという難しい役を演じた堀北

シュウを演じる石田は劇中同様に眼鏡姿で登場

本作のプロデューサーの丹羽は「堀北さんのデビュー当時から一緒に仕事をしていますが、今回の二重人格役のように、いつも無理難題を出してます(笑)。でも、どんな難題でもこなしてくれる素晴らしい女優さんです」と語れば、平野監督は「この作品の設定は現実離れしています。でも、そんな題材を身近に感じさせてくれる堀北さんや石田君の演技が素晴らしかった」と若い2人の演技を絶賛した。また、撮影時のエピソードを訊かれた掘北は「石田さんとの激しい喧嘩のシーンが大変でした。男の人と掴み合いの喧嘩とかしたことなかったので(笑)」とコメント。これを受けて平野監督は「ロケ現場の近所の住人が、本当の喧嘩と間違えて警察に通報してしまったほど、ふたりの喧嘩の演技はリアルでした」と語った。

激しい喧嘩シーンを演じたふたり

最後に堀北が「今回は二重人格という本当にとても難しい役でした。この作品で、本当に大きな壁を越えたという気持ちです。是非、楽しんでください」と観客にメッセージを送った。

『東京少年』は2月2日より新宿トーアほかにて全国ロードショー

(c)2008「東京少年」製作委員会/BS-i TCエンタテインメント