ダイハツ工業は、軽自動車「タント」をフルモデルチェンジし、12月17日より発売する。価格は「タント」が108万1,500円から140万7,000円、ドレスアップモデルの「タントカスタム」が126万円から173万7,750円。

タント X Limited スペシャル (2WD)

タントカスタム RS (2WD)

「タント」は2003年11月の発売以来、広さと使いやすさで子育て世代ユーザーなどの支持を集めている軽自動車。名前の由来は、イタリア語で「とても広い、たくさんの」という意味。今回のフルモデルチェンジでは、高い安全性や燃費性能などの基本性能の進化させるとともに、広さと使いやすさを追求。子育てをする女性だけでなく、子供の視点を取り入れたという。モデルとしては、これまで同様に「タント」と「タントカスタム」の2タイプを設定。

新型「タント」の特長である広さについては、ホイールベースを延長するなどして、室内長2160mm、室内幅1350mm、室内高1355mmを確保。軽自動車最大(ダイハツ調べ)の室内空間を実現した。使いやすさについては、軽自動車としては初めてセンターピラーレスとし、スライドドアと組み合わせることで、1480mmの広大な助手席側ドア開口を実現。優れた乗降性・積載性を可能にした。運転席側は通常ドアだが、フロントドア、リヤドアともに約90度フルオープンを可能とした。

エンジンは連続可変バルブタイミング機を搭載した3気筒エンジン「KF-VE型」と、3気筒ターボエンジン「KF-DET型」(タントカスタムのみ)の2機種を用意。合わせてコンパクトな構造のCVT(無段自動変速機)を搭載し、低燃費(20.5km/)と優れた加速性能を両立させている。

ボディには、衝撃分散式構造や高張力鋼板・差圧鋼板を採用。国内や欧州の衝突安全基準をクリアした。前面フルラップ55km/h、前面オフセット64km/h、側面55km/h、後面55km/hの衝突実験においても安全性を確保しているという。

安全装備では、SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)と、下半身(主に膝)を拘束して保護効果を高めるSRSニーエアバッグを採用。ブレーキペダルの後退防止機構や、衝撃吸収式ステアリング、ABS(アンチロックブレーキ)を標準装備している(L、カスタムLはメーカーオプション)。また、歩行者保護のため、樹脂製のカウル・ワイパーピボット・フードヒンジなどを採用している。

環境性能は、「スーパーインテリジェント触媒」や「触媒早期活性化システム」の採用などにより、KF-VEエンジンの2WD車は「平成17年基準排出ガス 75%低減レベル」を、その他のモデルは「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」の認定を取得している。

デザインについては、タントがコンパクトノーズとビックキャビンを強調したデザインを採用。フロントからつながるサイドラインと、踏ん張り感のあるホイールフレアで広い室内空間と安定感を強調するとともに、全体に丸みを持たせたシルエットと丸型のリヤクォーターウィンドウなどで遊び心を演出。内装色には、明るく優しい印象のベージュとブラウンの2トーンカラーを採用した。

タントカスタムは、フードからフェイスにつながるシャープなキャラクターラインで躍動感を、大型バンパーや低重心グリルで重厚感を演出。インテリアは、ブラックとダークグレーの2トーンカラーを採用し、大型3眼センターメーターや革巻ステアリングホイール(カスタムRS)を装備した。

ボディーカラーは、タントが新色3色を含む全9色、タントカスタムが新色4色を含む全9色を用意している。

室内寸法。助手席側はセンターピラーレス構造

約90度開く運転席側ドア

足抜きがスムーズな低いステップ

タントL インテリア

タントL インパネ

タントカスタムL インパネ