2008年1月12日に公開される映画『銀色のシーズン』の完成披露イベントが20日、東京・六本木ヒルズで行われ、出演者の瑛太、田中麗奈、玉山鉄二らが出席した。

前列左より、青木崇高、瑛太、田中麗奈、玉山鉄二
後列左より、羽住英一郎監督、國村隼、佐藤江梨子

『海猿』から"雪猿"へ……そんなキャッチコピーを掲げて製作された同作は、『LIMIT OF LOVE 海猿』(2006年)を手がけた羽住英一郎監督の最新作。長野・白馬にある町営スキー場において、"雪山の何でも屋"と称してやりたい放題の男3人組と、東京から結婚式を挙げにきた花嫁が偶然出会うところから、物語は始まる。3人組の1人・銀(瑛太)が、花嫁の七海(田中)にスキーを教えることになり、銀と七海は互いを気になり始めるが、この出会いが3人組の祐治(玉山)と次郎(青木崇高)を巻き込んだ大事件を引き起こすことになる。

イベントでは出演者たちが、レッドカーペットならぬ"スノーカーペット"を進んで登場した

銀と七海の恋愛模様や、登場人物たちの人間ドラマを本筋に置きつつ、なんといっても同作の最大の見どころは、3カ月を越える期間で行われた雪山でのロケが生むスケールの大きい映像。羽住監督は「例年に比べて暖冬でしたが、晴天日が多くて、きれいな映像をお楽しみいただけると思います」と自信を見せるが、白銀の雪山をバックに滑り降りるのはキャストたち。銀は元・モーグルの選手という設定で、プロ級の滑りを演技で求められた瑛太は「スキーをするシーンは、正直しんどかったけど、撮影自体は楽しくて。僕が今まで出演した作品の中で一番笑っているのでは(笑)」と振り返る。吹き替え用のスキーヤーもいたとの事だが、スキーのトレーニングはみっちりやったという3人。玉山も「2年がかりでスキーを練習しましたから、完成にこぎつけられて嬉しいです」と、喜びもひとしおのようだった。

「スキーのシーンでは、次の次のコブのことを考えていた気がします」(瑛太)

「最初はスキー板を履けないほどで、たくさん転びましたけど、頑張りました」(田中)

「撮影合間はほとんどスキーの練習をしてましたね」(玉山)

「ロケの初日にいきなり頂上から滑らされたんで焦りました」(青木)

「私は、滑るシーンがないんですよ」という佐藤は、ゲレンデの"事情通"、旅館「花みずき」の仲居役を演じる

選手時代の銀を誰よりも応援していた「花みずき」のオーナー役を演じる國村

2003年に企画が立ち上がり、4年という歳月を経て完成を迎えた同作。イベントの最後には「正直言って自信作です! 見た後は何かをやりたくてウズウズするんじゃないでしょうか。胸を張ってオススメできます」と普段は柔らかい口調の瑛太が、力強く締めくくった。

『銀色のシーズン』は2008年1月12日より全国ロードショー。