妖怪を見ることができ、物静かな姉の静流(右)。取り憑かれやすい体質で、活発でスポーツが得意な妹の瑞生(左)。手前は檜原家で飼われている、ネコの三毛さん
(C)熊倉隆敏・講談社/「もっけ」製作委員会

10月より東京MXテレビほかにて、アニメ『もっけ』の放送が開始される。『もっけ』は熊倉隆敏氏が『月刊アフタヌーン』(講談社刊)で、隔月連載中の妖怪マンガ。妖怪が見える能力を持つ姉の檜原静流と、霊に取り憑かれやすい体質の妹・瑞生。普通の人よりも妖怪を身近に感じる姉妹は、祖父母の住む田舎に預けられることになり、そこで妖怪を祓う能力を持つお爺ちゃん、母親代わりのお婆ちゃん、町の人や自然に囲まれながら、妖怪との共存方法を学んでいく。

アニメーション制作は、『DEATH NOTE』『時をかける少女』など、近年注目の集まるアニメを作り出しているマッドハウス。監督は、アニメ『アイシールド21』の西田正義氏。キャラクターデザイン・総作画監督として『紅の豚』で作画監督を務め、近年では『IGPX』で3DCGIを担当した、河口俊夫氏が参加。

妖怪たちに毎回のように振りまわされてしまう姉妹と、動じずに対処するお爺ちゃん。その妖怪がなぜこの人に取り憑いているのかということを、ふたりは祖父より少しずつ学んでいく。姉妹の目線で描かれるストーリーは、見終わったあとに「妖怪がいてもいいんだ」と思えるような、心に余裕を持たせてくれる作品になっている。

第2回目のアフレコ収録後に語られた、メインキャストのコメントを以下に掲載する。

川澄綾子(檜原静流役)
妖怪を扱っているとはいえ、恐怖の対象ではなく「付き合っていくんだよ、人間も一緒なんだよ」という、ほのぼのとした暖かいお話です。お姉さんで、見えることで自分自身が大変な苦労もしたので、瑞生には母親っぽく接しています。でも自分がまだ若くてそこまで対処しきれなくて、一番揺れ動いていると思うので、その葛藤やお母さんになりきれない感じをうまく出したいです。いまは忘れてしまっているかもしれない、みんなが憧れるような素敵な世界観のお話です。

水樹奈々(檜原瑞生役)
瑞生は、いつもズボン姿で元気に野山を駆け回る、田舎の悪ガキみたいな女の子です(笑)。小学生で、私も「かわいくしよう」と、声のトーンが高めだったりするんですが「ブリブリの女の子みたいなかわいらしさではなく、素朴なかわいらしさが出せたらいいな」と思い演じました。私はホラーとか苦手なんですが、そんな私でも「心温まるお話で、とっつきづらさもなく、スッと世界に入っていける作品だな」と思いました。心が「ほっ」と暖かくなるお話ばかりなので「どの話が映像になるのかな?」と、楽しみにしています。

堀勝之祐(お爺ちゃん役)
原作は2、3話だけ読んだんですが、ぶっつけでここへ来ました(笑)。お爺ちゃんは全国の妖怪の話を熟知していて、すごく博識です。厳格ですが、怒鳴ったりということではなく、自分の知識を何気なく披露してわからせていくという。霊感が強い人もいますが、僕なんか反対だからわからないです(笑)。だけど原作を読んでいると「なるほどな」って思いますね。妖怪の世界、自然界と一緒に人間も暮らしているんだよという世界を、味わせてくれるんじゃないかなと思います。

左手前より、お爺ちゃん役の堀勝之祐、檜原瑞生役の水樹奈々、檜原静流役の川澄綾子。奥はアニメで脇を固める声優陣