*ソニー調べ、2021年度実績

PCやスマートフォン、デジタルカメラに家電製品、電気自動車など、ありとあらゆる「モノ」に組み込まれている半導体。数ある半導体メーカーの中でも、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(以下・SCK)はイメージセンサーの設計・開発・製造に大きな強みをもっており、半導体市場において大きな存在感を放っています。

そこで今回は、同社を代表してマネージャー職の社員にインタビューし、入社当初の思い出やこれまで歩んできたキャリア、SCKだからこそ得られるやりがいと成長、そして未来への思いなど、たっぷりとお聞きしました!

〈プロフィール〉
T.Tさん
モバイルデバイス開発部門
2006年新卒入社、熊本県出身
趣味は旅行、料理、バイクツーリング、ゲームなど

カメラモジュール用検査機器の開発からスタート、入社8年目に海外駐在を果たす

――T.TさんはSCKに入社してから、どのようなキャリアを歩んで来られたのですか。

私は2006年にSCKに入社し、主に熊本テクノロジーセンターで経験を積んできました。最初の配属先では、携帯電話に搭載する「カメラモジュール」向け最終の検査装置の開発に従事。カメラモジュールは、レンズやイメージセンサーなどで構成されている部品のことで、当社は当時からイメージセンサーの開発・製造に大きな強みをもっていました。当社の技術をいかに活用していただけるか社内で検討し、カメラモジュールというユニットで提供する方針を打ち出し、最終検査装置の開発を担当することになったのです。

――若くして重要な業務を任されたのですね。

今でこそスマートフォンが全世界に普及していますが、私がSCKに入社した頃はフィーチャーフォン(ガラケー)が主流でした。国内の携帯電話メーカーが業界最小画素サイズや業界最高画質など「業界初・世界初」の最新機能を搭載した新モデルを半年に一度発表しており、その都度、お客さまの要求に応えたカメラモジュールを開発しました。

――半年に一度の開発サイクルだと、かなり忙しかったのでは?

確かに忙しかったのですが、それよりもやりがいの方が大きかったですね。自分が開発に携わったカメラモジュールが搭載された携帯電話が店頭に並んでいるのを見る度にワクワクしましたし、実際に携帯電話を操作している方を街中で見かけることもよくありました。

携帯電話産業自体が成長途上にあり、「最新機器の開発に携わる」ということ自体が、やりがいになっていたように思います。私が所属していたチームもどんどん大きくなり、気がつくとメンターとして後輩を指導する立場になっていましたね。

――早くもマネージメントに携わったのですね。

当時、平均年齢が20代と若いチームだったので、自ずと後輩をフォローする立場を求められたのだと思います。私自身も入社3年目とまだ経験が浅く、新しい業務を覚えながらのフォローでした。

――カメラモジュール向け最終検査装置の開発に携わった後のキャリアは?

入社8年目に、カメラモジュールの生産拠点を日本から中国に移すため、中国・広州に海外赴任しました。国内で開発した最終検査装置を現地に搬入し、中国の生産拠点で安定的に稼働させる事が当時のミッションです。そのため、技術支援や技術指導も業務に含まれました。

しかし、当初は現地のスタッフに説明しても、なかなか動いてくれません。文化や価値観の違いを感じましたが、日本から若い技術者がいきなりやってきて「こうしてください」と指示を出すのですから、簡単に動いてくれないのは当たり前ですよね。

――どうやって言葉や文化が異なるスタッフを束ねていったのですか。

現地には通訳もいましたが、最小限の会話は中国語で交わせるように、まずは自ら中国語を勉強しましたね。そして、指示を出すだけでなく、自ら動くことを心がけました。そして、何よりも大切にしたのは、「共通のゴール」を設定し、現地スタッフ全員に伝えたことです。「このゴールに向かって、みんなで頑張っていこう」という姿勢を見せることで、現地のスタッフの信頼関係を構築する事が出来ました。

――素晴らしいマネージメントですね。生産拠点の移管を終え、帰国してからはどのような業務に携わったのですか。

3年半の赴任期間後(入社11年目)に帰国し、自社製品であるXperia向けのカメラ開発に数年携わりました。その後、社内でイメージセンサーの企画・開発に携わる新規チームが立ち上がり、そのチームの統括課長に就任しました。

開発チームを束ねる統括課長として、何よりも大切にしていること

――T.Tさんが統括課長に就任したチームでは、具体的にどのような業務を担っているのですか。

イメージセンサーを使ったカメラシステムの中でも、評価システムの設計開発を担当しています。イメージセンサーはカメラのレンズから入った光を電気信号に変更し、データを転送する役割を果たしていますが、近年は「写真を撮る」だけでなく、「距離を測る」「波長を測る」など、さまざまな用途で使われるようになってきました。そのため、「イメージセンサーは一体何に使えるの?」とそこで悩まれてしまうお客さまも少なからずいらっしゃいます。

そこで、例えば「このイメージセンサーは、距離の計測を目的に使って頂こう」と私たち開発サイドでお客さまの用途を考え、計測に求められる精度を達成するためにカメラのキャリブレーションを行い、付属するソフトウェアも開発した上でお客さまにご提案をしています。

――お客さまの用途を先読みしたうえで開発するなんて、すごいですね。

特に最近は、車載向けのイメージセンサーの需要が急速に増えています。例えばドライバーのジェスチャーをイメージセンサーが感知すれば、車内の空調システムが作動したり、サウンドのボリュームが上下するなどの役割を果たす事も出来ます。このように、「距離を測るイメージセンサーで何ができるか?」を半導体メーカーとして、モノづくりを行っている私たちSCKが考え、お客さまに提案・提供しているのです。

――イメージセンサーを利用するアイデアも含めて、トータルで担っているのですね。では、統括課長としてチームをマネージメントする上で大切にしていることはありますか。

メンバーの育成や目標の達成など、マネージャーに求められる役割は多々ありますが、私が最も重視しているのは「開発のロードマップを描くこと」なんです。先にお話した通り、私たちの仕事では「こんな使い方ができますよ」とお客さまにアピールすることが大切です。そこで、当社の技術をどのようにお客さまの製品に活かす事が出来るのか。この点を考え、開発のロードマップを描いた上でチームのメンバーや関係部門と共有しています。

――チームのメンバーとビジョンを共有することが大切なのですね。

おっしゃるとおり、ビジョンの共有を大切にしています。実は中国に赴任する前は、私が目的を伝えなくても、部下が察して動いてくれることがよくありました。でも中国駐在を経験したことで、「人を動かす力」が身についたように思います。

今のチームでビジョンを共有するようになってから感じるのは、中国に赴任する前よりも遥かにメンバーが動いてくれるようになったこと。特に若手エンジニアは高いモチベーションをもって仕事に取り組んでくれています。

より豊かで明るい社会の実現を目指して――SCKのイメージセンサーができること

――これまでのキャリアを振り返って、改めて「SCKで働く魅力」をどこに感じますか。

常にモノづくりの最前線に立てることでしょうか。世界初・業界初の技術開発に幾度となく携わってきたからです。例えば入社2年目、携帯電話向けに業界最小画素サイズのイメージセンサーを使ったカメラモジュールの開発プロジェクトが立ち上がりました。私はこの製品の検査装置を担当し、オートフォーカスのレンズを制御する基板を開発しました。

その後、量産段階に入り、一日数万個ペースで生産・出荷していく様子を見たときに感じたのは、喜びではなく「エンジニアとしての覚悟」でしたね。絶対にミスがあってはならないし、最高のクオリティを目指していこうと。

――携帯電話の時代から半導体の技術革新に携わってきたT.Tさんらしい言葉ですね。

ありがとうございます。当社のイメージセンサーは世界的に見てもシェアが高く、今も急速に売上を伸ばしています。しかしそれは、「世界シェアナンバーワンを目指そう」と動いた結果ではありません。「世界で一番品質の高い製品をつくろう」という姿勢の結果なのです。

――なるほど。エンジニアとして常に良いものを目指す姿勢を持つことが何よりも大事なのですね。そんなSCKのエンジニアたちは、日々の開発業務を通じてどのようなスキルを身につけているのでしょうか。

イメージセンサーは、半導体に加えて光学や画像処理など多岐にわたる技術の組み合わせにより作り上げていくので、開発に携わるエンジニアはこれらの知識・技術を学び、活かすスキルを習得できます。また、同じチームのメンバーはもちろん、他部署やグループ会社など、さまざまな人と連携しながら開発を進めていくので、コミュニケーション力も高まることでしょう。

――では、マネージャーとして身についたスキルは?

例えば開発途中に予想外の問題が起きた時、センサーに原因があるのか、ソフトの問題なのか、はたまた光学部分なのか、若手エンジニアが判断することは非常に難しいと思います。マネージャーはチームを束ねてきた経験から、メンバーの一人ひとりのスキルや能力を集約させて解決していく方法を導くことができます。

――お話を伺っていると、SCKが世界トップシェアを誇っている理由がわかってきたような気がします。T.Tさんにとって、半導体産業に携わる魅力をどこに感じますか。

今や半導体はあらゆる「モノ」に搭載されており、その形態も多種多様です。つまり半導体は「これからの社会」を築くうえで欠かせないものであり、そこにSCKの技術力とチームの力をもって貢献していけることに魅力を感じます。

――SCKの半導体が、私たちの未来を豊かにしてくれるのですね。

カメラを構えるとき、撮る人も撮られる人もみんな笑顔になりますよね。少しでも良い画像や映像で思い出を残して頂けたら――このような気持ちで、SCKのエンジニアは開発業務に携わっています。

――今後、成し遂げたい目標はありますか。

T.Tさん: イメージセンサーの開発・提供を通じて、社会に貢献していくことが目標です。今から18年前、SCKのイメージセンサーに魅力を感じて入社しましたが、ここまで幅広い製品に搭載されるとは思ってもみませんでした。

例えば農業機械にイメージセンサーを搭載したら、人手不足などの問題が解消されるかもしれません。これからも、さまざまな業界に当社のイメージセンサーを提供し、より良い社会の実現に貢献していきたいですね。

――最後に、読者のみなさんに一言メッセージをお願いします。

SCKには、設計・開発から生産までさまざまな役割を担った社員が働いています。これから社会に羽ばたく皆さんに注目してほしいのは、「社員一人ひとりの力を集結させることで、SCKの半導体を世界に送り出せる」ということです。

新しい技術や製品を生み出すことへの意欲が高く、常に仲間と議論を交わしながら開発に取り組んでいるエンジニアたちの姿を、学生の皆さんにも見てもらいたいですね。機会があれば是非、インターンシップをはじめとする当社採用イベントにご参加ください。

SCKには、エンジニアとして、マネージャーとして無限に成長できる環境がある!

入社以来、半導体開発の第一線で活躍し、今ではマネージャーの立場として開発チームを束ねているT.Tさん。彼の姿から見えてくるのは、常に「イメージセンサーの開発を通じて、社会のために何ができるか」を追求し、カタチにしてきたことにあります。

そして、部下や後輩と「ビジョン」を共有しながら目標を達成していく姿から、仲間との関わりを大切にするSCKならではの風土も見えてきました。

「産業の米」と呼ばれている半導体は今後、ますます多くの製品に搭載され、私たちの生活をさらに豊かに、そして快適にしてくれることでしょう。SCKなら、その最前線に立ち、やりがいをもって働きながら、多くのスキルと成長を得ることができます。SCKに興味をもった方は、ぜひ入社を検討してみてはいかがでしょうか。



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