私たちのより良い未来のために、昨今では「IoT」や「AI」などのデジタル技術を活用して、経済の発展と社会課題の解決が期待されています。たとえば、自動車の「自動運転」など、皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか? 各業界や企業でも、ミッションの一つに“社会課題の解決”を掲げ、積極的に取り組んでいます。

そして就職活動中のマイ男くんも、そんな社会課題の解決につながる仕事がしたいと考えている一人。

「就活の切り口はいくつもあるけれど、どうせなら、世の中を良い方向に変えるために働きたい。でも、どんな業界ならそれが実現できるんだろう……」

そんな悩める理系就活生のマイ男くんの前に現れた謎の人物と、彼女が語る『半導体』というキーワード。はたして、半導体と社会課題の意外な関係性とは……?

〈登場人物〉

 マイ男くん:
とある大学の理工学部学生。そろそろ就活が始まるものの、まだ将来の方向性が定まっておらず悩み中。ただ、今後伸びていく業界で、なにか社会のためになるような、社会課題に取り組む企業に入りたいと思っている。

 謎の人物:
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社(SCK)の社員。半導体製品を通して、まだ誰も見たことがない未来を開拓するために、あらゆる技術課題を乗り越えようと日夜取り組んでいる。

未来をつくるためのテクノロジー……?

(う~ん、就活って思ってたより忙しい……。自己分析に業界研究、アプリも登録しとかなきゃ。いちばん大事なのは企業選びだと思うけど、やっぱり、社会のためになるところで働きたいなあ。)

AIとかDXなど、デジタル技術に関わることをやってる企業なら、SDGsに積極的に取り組んでいそうだし、自分のやりたいことに合っているのかな? よくわかんないけど……。

それなら、「半導体」業界に注目してみてはいかがでしょうか!

わっ!? えっ、えっ、半導体?(というか、誰だろう……)

はい。半導体ってなんだか分かりますか?

えっと……スマートフォンとかパソコンに使われる部品ですよね。主にシリコンが材料として使われていて、電気を通したり通さなかったりする特性があって、データ通信とかに使われてるんだったような。

すごい! 詳しいですね。

へへ、まあ、一応、理系ですから。

データ通信以外にも、光⇔電気信号に変換したり、電気の流れを制御する機能があるなど、“半導体”は電子機器には欠かせない製品です。スマートフォンやテレビ、パソコンといった家電製品から、自動車や医療機器、産業用ロボットなど社会・産業インフラに至るまで、あらゆる場面で使われています。

実は今、その半導体を使って「見えないものを見えるように」して、未来社会を豊かにしようという、まるでSF映画みたいな取り組みが行われているんですよ。

見えないものを見えるように……? へー、ちょっとおもしろそう!

世界シェア(金額)No.1*の製品を支える技術力

……ところで、あなたはどなたなんです?

これは申し遅れました。私はソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社(SCK)の社員です。

ソニーって、あのソニーですか?

はい。ソニーグループの中でも半導体事業を行なっているソニーセミコンダクタソリューションズグループに属し、半導体製品の製造プロセス開発とデバイス開発、製造を担っている会社です。

実は私たちが手がけるソニーのCMOSイメージセンサーは、金額ベースで世界トップシェア(43%)*なんですよ。身近なところではスマートフォンのカメラの部分に搭載されています。

世界に先がけて裏面照射型CMOSイメージセンサーや積層型CMOSイメージセンサーの開発・量産化を成功させた技術力の高さが自慢です。ちなみに、ソニーセミコンダクタソリューションズグループの連結売上高は、1兆円を超えています。

*ソニー調べ、2021年度実績

世界シェアNo.1*で売り上げ1兆円!?
(ちょっと変な人かと思ったら、凄い会社の人だった……! 話を聞けるのはチャンスかも)

何か言いました?

い、いえ。ええと、そうだ、『CMOSイメージセンサー』ってなんですか?

ひとことで言うと「電子の眼」ですね。レンズから入った光を電気信号に変換するデバイスで、ソニーのCMOSイメージセンサーは、高速、低消費電力に加え、小型、高性能、多機能、高画質の特長があります。

*ソニー調べ、2021年度実績

なるほどー、だからスマートフォンのカメラに選ばれてるんだ。

デジタルカメラやセキュリティカメラ、ファクトリーオートメーション(FA)機器や自動車などにも使われていますよ。

セキュリティカメラは分かりますが、自動車にもイメージセンサーが?

ドライバーに代わって周囲の状況を監視する「車の眼」の役割を果たすカメラや、レーザー光の反射を用いて物体との距離を計測する車載LiDARなどにも搭載されています。逆光やトンネルの出入り口のように、明暗差の大きい場所でも白飛びや黒つぶれのない情報を取得して安全運転を支援したり、暗闇の先にいる歩行者や障害物をいち早く検知して危険を回避する行動を支援したりしています。

そういえば、夜でもカメラ越しなら綺麗に見えたりするな……。

それから、車内を見守る技術としても採用されています。

外じゃなくて、車内を?

ドライバーの状態を認識して、普段通り運転ができているか、体調が悪くなったりしてないか、という異常検知する技術の開発が進んでいるんです。

あ、そういえば最近、運転中に体調が悪くなって事故を起こしたっていうニュースを見ました。

まさにそうしたことが起きないようにするためですね。世の中には、空調や音量を手の動きでコントロールするジェスチャーコントロール機能を搭載した車もありますし、車内空間をより快適にするために、イメージセンサーが活用されているというわけです。

じゃあ、あちこちで噂になってる自動運転に向けた製品の開発もされているんですか?

実現に向けた技術開発が、ぐいぐいと進められていますよ。自動運転が普及すれば、渋滞が抑えられ、物流スピードがあがることも期待できますし、交通事故も減って、誰もがどこでも安全に移動できるようになるでしょう。それに、運転操作から解放され、移動中に別のことができるようになるので、これまでの生活が大きく変わるとも言われています。

自動車の概念まで変えてしまうなんて……。そんな新しい未来が待っていると思うと、わくわくしますね!

きっと近い将来、交通事故自体が珍しいものになりますよ。

こんなところにもイメージセンサーが活躍!

ところでマイ男さん、あの花壇とその公園の土、どっちが湿っているか、ぱっと見て分かりますか?

ええっ……いや、土の具合なんて、見ただけじゃ分かりませんよ、普通。雨が降ったかどうかくらいならともかく。

イメージセンサーなら人間の眼には見えない、非可視光領域の情報も捉えることができるんです。

土の水分量を見て、何をするんですか?

たとえば、上空から農地をカメラで撮影して畑の水分量に関するデータを取得し、作物の育成状況を、より精度よく確認することができます。それから、果物の色・大きさ・形とともに水分量なども検出して、等級を判別するなんてこともできます。

へー! 農業にイメージセンサーって、そういう使い道もあるんですね。

作物の育ちが悪い所に、すぐ追肥をするなんて対処もできるようになります。

農業分野の労働力不足の問題解決や国内の食料自給率を高めることにもつながる「スマート農業」の取り組みに、イメージセンサーは貢献できるというわけです。

ソニーの技術が農業にもいかされているなんてちょっと意外ですけど、いろんな社会課題の解決に、イメージセンサーは欠かせない技術になっているんですね。

私たちの健やかな未来のために、世界中に半導体を

市場もどんどん成長しています。

世界的に需要が高まってる、ってことですか。

その通り。イメージセンサーによって人の眼で見えないものを見えるようにする。テクノロジーの力で人に感動を、社会に豊かさをもたらす。

私たちソニーセミコンダクタマニュファクチャリングは、そんな未来の実現をめざしています。

なんだかぐっときちゃいました。半導体業界、真剣に考えてみます。

いっしょに社会課題に立ち向かってくれる仲間は貴重です。将来、あなたと働けたら嬉しいですね。


普段の生活を陰ながら支えてくれるだけでなく、素敵な未来をもたらしてくれるテクノロジー。ふとした出会いから、半導体への理解を深めたマイ男くんでした。

―――後日、SCKで颯爽とはたらく彼の姿があったというのはまた別のお話。

[PR]提供:ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社