男性の方なら「歳をとるにつれて性欲が減退している気がする……」といった衰えを感じる瞬間、ありますよね。
残念ながら、若い頃は無尽蔵に湧き出てきた性欲も年齢を重ねると減退してしまうのは避けられない運命です。
しかし、いつどのようなタイミングで落ちてしまうかはあまり知らない方も多いのが実情。実は男性の性欲減退は年齢だけではなく様々なライフイベントの中でも起こるんです!
今回の記事では性欲減退の原因を解説した上で、性欲が減退する具体的な時期について年齢別にご紹介します。
そもそも男性の性欲が年齢とともに減退する原因とは?
そもそも男性が年齢を重ねるにつれて性欲減退を感じる理由をご存じでしょうか? それは、男性ホルモンの一種である『テストステロン』の変化によるものです。
テストステロンは男性の特徴を身体に反映させるホルモンであり、筋肉や骨格、メンタルや性機能に男性らしさをもたらします。
そして、男性の性欲もテストステロンが大きく関係していることがわかっているんです! 実際の研究でも、テストステロンの数値が低い男性ほど性欲も低くなってしまうという関係が証明されています※1。
では、テストステロンが性欲にとって重要なことがわかったところで悲報……。テストステロンは20代でピークを迎えますが、その後は年間で平均1.6%程度減少してしまうことが報告されています※2。
健康的な生活習慣を心がけることでテストステロンの減少を食い止めて増やすことは可能ですが……逆に不摂生な生活習慣やストレスがあるとさらに減少は加速。結果的に多くの男性は性欲が少しずつ減退してしまうことになるのです。
まとめると、性欲減退は主にテストステロンの減少によって起きるため、ライフイベントや年齢を重ねることで少しずつ衰えていくことになります。
※1参照:The relationship between libido and testosterone levels in aging men
※2参照:Longitudinal effects of aging on serum total and free testosterone levels in healthy men. Baltimore Longitudinal Study of Aging
男性の性欲が減退する年齢&ライフイベント7選
性欲減退の理由がテストステロンだとわかったところで、性欲が大きく減退してしまうライフイベントや年齢について詳しく見ていきましょう。
① 22歳 | 新卒入社で仕事開始
20代はテストステロンのピークで性欲も真っ盛り!……のはずなのですが、新卒入社で働きはじめると多くの方が性欲減退に悩み始めます。
理由はストレスによるテストステロンの大幅な減少です。
人間はストレスを感じるとストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。そして、コルチゾールとテストステロンは逆相関関係にあり、コルチゾールが増えるほどテストステロンが減少するとわかっているんです……※3。
その点、働き始めは生活環境や生活リズム、人間関係などに変化が起こりやすく、ストレスを抱えやすい条件が揃っているといえます。
実際のところ、厚生労働省の統計データではうつ病や気分障害などの精神病になる人の割合が20代未満では平均2.4%なのに対し、20代は平均7.1%と大幅に増加しています。
やはり……働き始めは多大なストレスを感じる経験も多いはず。テストステロンも知らず知らずのうちに減少し、気づいたら学生の時と比べて性欲減退を実感してしまうのです。
※3参照:Relationship Between Circulating Cortisol and Testosterone: Influence of Physical Exercise
※4参照:こころの病気の患者数の状況
② 26歳 | 同棲
次に男性が性欲減退を経験するのは26歳ごろ……ちょうどパートナーとの仲も深まり、同棲を始める年齢です。とある調査では同棲を始めた年齢を聞いたところ、男性は平均26.8歳でした※5。
性欲が減退してしまう理由は、ずばり男性の本能的な問題。男性は長期的に同じパートナーと付き合っていると他の女性に対するセックスアピールが減り、テストステロンが低下することがわかっています……。
実際の研究では、長期間パートナーのいる男性と独身男性、そして付き合い始めて間もない男性の3グループでテストステロン値を比較しました。すると、長期間パートナーのいる男性は、独身男性や付き合い始めて間もない男性よりもテストステロンがおよそ22%低いことがわかったのです※6。
同棲をしたら機会が増えて性欲が増えそうなイメージもありますが、データは残酷な数値を表していますね。
「20代は性欲減退を経験せず遊び尽くしたい!」と考えるなら、あえて特定のパートナーを作らないのも対策になるかも……?
※5参照:どんな間取りに住んでいるの? 同棲の最新事情
※6参照:The effects of being in a "new relationship" on levels of testosterone in men
③ 31歳 | 結婚
お次は人生の一大イベントである結婚による性欲減退。内閣府の実施した調査によると、男性の初婚年齢平均は31歳のようです※7。
これから子どもが生まれて幸せな家庭を築いて……といきたいところですが、男性の性欲にとってはマイナスの影響を与えてしまいます。
同棲と同じ理由ですが、男性は特定のパートナーをもつと本能的にテストステロンを高める必要がなくなるため減少してしまいます。そして、特に子育てが始まると減少も顕著になることがデータでわかっているのです。
とある研究では、624人の20代男性のテストステロンを測定し、その4年半後にもう一度測定をしました。すると、4年半の間に父親になった男性は、同じ年齢の中央値と比較して最大34%もテストステロンが低かったと明らかになりました。
もしあなたにお子さんがいて、性欲の衰えを感じていたらそれはデータ通りで当たり前ともいえそうですね。男は単純なので「性欲がなくなってきたということは男としてダメになっているのかな……?」と弱気になってしまうこともあるはず。
しかし、至って正常な反応なので、むしろ気にしない方がストレスを溜めずに済むでしょう!
※7参照:男女共同参画白書 令和4年版
※8参照:Longitudinal evidence that fatherhood decreases testosterone in human males
④ 30代後半 | 多くの人が一気に性欲減退を実感する年齢
実は弊社(ナイトプロテイン)が500名の男性に対してとある調査を実施した結果、一気に男性の性欲が衰え始めるとわかったのが30代後半という年齢です。
どういうことか、詳しく解説していきましょう。今回調査したのは、テストステロンが減少すると発症する「男性更年期障害」の指標となる、「AMSスコア」です。
AMSスコアはアンケート形式で点数を出し、数値が高いほど男性機能に衰えが生じている……すなわち、性欲が減退しているといえる数値になります。
そして年代別にAMSスコアを調査したところ、20代〜30代前半ではほとんど変わりのなかった数値の平均が30代後半で一気に増加し始めることが明らかになりました※9。
具体的な原因は推測になりますが、加齢によるテストステロンの減少やストレスの増加、働き盛りで運動や睡眠が不足した結果など、さまざまな要素が考えられますね。
以上のことから、30代後半は一般的に男性の性欲減退が起こりやすい年齢といえるでしょう。
※9参照:500名の検査結果から知るテストステロンが高い男の特徴と増やし方
⑤ 35歳〜44歳 | テストステロン減退のスタートライン
ナイトプロテインが行った独自調査では30代後半から性欲減退が始まるという結果でしたが、実はそれを裏付ける研究データもあるんです。
海外で行われたより大規模な調査では、性欲に関連するアンケートに答えてもらい数値を計測しました。
すると、性欲のピークは25歳〜29歳で、その後少しずつ減少……そして、30〜34歳時点ではピークと比較して約3%の減少に留まっているのに対し、35歳〜44歳になるとピーク時から一気に15%も性欲が低下するという結果になったのです※10!
ナイトプロテインの調査とほとんど同じ結果ですね!
歳を重ねる中で日頃のちょっとした不摂生の積み重ねは誰にだってあるはず。そのツケが回って性欲減退につながる年齢が30代後半だといえます。
怖いのは、ゆるやかに少しずつではなくある年代を境にドカンと減ってしまうところですね……。男性は30代後半に差し掛かったら、しっかりとテストステロンのケアをして性欲減退を阻止したいところです。
⑥ 55歳 | 男性更年期障害頻発?
実は先ほどと同じ研究で、もう一つ性欲減退が大きく進む年代があるのです。それが、55歳〜64歳のレンジ。
35歳〜44歳のレンジで急に性欲減退が始まることはわかったものの、45歳〜54歳まではまた緩やかな減少に止まっています。
しかし、55歳〜64歳になると再び急激に低下! 35歳〜44歳のレンジと比較してさらに約12%もさがってしまいます……。
そしてピークである25歳〜29歳のレンジと比較すると、約31%も性欲減退という結果が……。
40代〜50代といえば、多くの方が男性更年期障害を発症し始める年代です。やはり性欲も顕著に低下してしまうことが、データでも明らかになりましたね。
⑦ 70歳 | 性欲減退の終わり!?
男性更年期障害を乗り越えた我々男性に待ち構えている結末は……性欲減退の終わりです!
もちろん人間は死ぬまで老いに向かっているので、少しずつさがっていくことは考えられるでしょう。しかし、研究によると70代を超えればその後大幅に減退することはほとんど無いといえそうですよ!
とある研究によると、性欲のピークとされる25歳〜29歳の遊離テストステロン平均値は413〜575 ng/dLという結果が出ています※11。そして70代男性の遊離テストステロンを測定した別の研究では、遊離テストステロン値の平均が8.01ng/dLと出ました※12。
こちらの数値から考えると、70代になると性欲の素になる遊離テストステロンがピーク時と比較して80.6%~98.5%も減少することがわかります。
つまり……性欲の源になるテストステロンは70代になると多くの方がほとんどを失うのです。これだけ減ればもう次は減りようがないですよね。
以上のことから、70代になると「性欲の減退が完了しきった状態になる」といえるでしょう。
逆に言えば、70歳になりテストステロンが減少してもなお性欲を保っている男性は、生涯現役も夢じゃないといえますね。
性欲の正体は科学で完全に解明されているわけではないので、そんな方がいても不思議ではありません。ぜひあなたも、年齢を重ねても性欲旺盛なオトコを目指してみてください!
※11参照:What Is a Normal Testosterone Level for Young Men? Rethinking the 300 ng/dL Cutoff for Testosterone Deficiency in Men 20-44 Years Old
※12参照:In men older than 70 years, total testosterone remains stable while free testosterone declines with age. The Health in Men Study
まとめ:年齢やイベントによる性欲減退に負けないためには……?
ここまで男性が性欲減退してしまう年齢やタイミングについて、データをもとに紹介させていただきました。
データ上では、歳を重ね守るべきものが増える度にテストステロンは低下していくことがよくわかりましたね。
しかし! いくら加齢で性欲が減退してしまうとしても、諦められるかは別問題! きっと「いつまでも性欲旺盛なオスでありたい」と思う方は多いはずですよね?
それなら、テストステロンを高めるための生活習慣を今日から始めていきましょう。健康的な食生活、適度な運動、適切な睡眠……追加で、データサプリメントによるケアもおすすめです。
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