はじめまして、NRサプリメントアドバイザーの関川と申します。
「サプリで精液量を増やすことはできるの?」というご質問、実は日々お客様とお話しする中で意外と多くいただく質問なんです。
深掘りしてお話を聞くと「若い頃より明らかに量が減っている」「多い方がパートナーが喜ぶ」「もっと増やして快感を高めたい」など、理由は様々。
……では、実際にサプリで精液量を増やすことはできるのでしょうか? 今回の記事で疑問にお答えします。
本当に精液量を増やすサプリは存在する? 知っておくべき3つのこと
それでは早速、精液量とサプリの関連性についてお話していきます。
① 残念ながら精液量を増やす方法は確立されていない
出オチ感が強くなってしまいましたが……残念ながら「コレをすれば精液が確実に増える!」という方法は、未だ確立されていません。
研究は社会課題や医療の発展を目的に行われますが、精液量は少なく感じても正常の範囲なら問題ないとされているため、あまり研究がされない分野なのです……。
結びつきの強い「男性妊活」の分野でも精液は1.4ml以上あれば機能的に問題がないとされており、精液量より精子の数がより重要視される傾向にあります。
また、精液量については個人差も大きく、ポテンシャルの限界を超えて増やすことは基本的に難しいといえるでしょう。
ただし「精液量を増やすことは無理なのか?」と問われると、そんなことはありません。
自分が元々もっているポテンシャルを100%発揮できるようにコンディションを整えれば、若干の改善を目指すことは可能。実際に改善を示しているデータはいくつか存在するのです。
ぜひあきらめず、最後まで記事をご覧ください!
② 精液量が減少する原因はいくつかわかっている
精液量を増やす確実な方法はわかっていませんが、少なくとも「コレが精液の減少につながる」という原因はいくつか明らかになっています。原因をケアしてあげることで、精液量の増加につながる可能性があるわけですね。
そして主な原因の1つとされているのが、男性ホルモンの『テストステロン』が減少すること。
テストステロンは筋肉やエネルギーの合成、モチベーションの向上、男性機能の維持など、男性的な特徴を色濃く身体に反映させるためのホルモンです。当然、精液や射精にも関与しています。
実際、海外では精液量が減ったと感じることは『 PEVR(Perceived ejaculate volume reduction)』と呼ばれており、射精障害(EjD)の一種として分類されているんです※1。そしてPEVRの原因はテストステロンの低下と考えられています。……つながりましたね。
つまり、テストステロンを高めることで精液量が若干増える可能性があるのです。
ちなみにテストステロン量はオーガズムの満足度にも関係しており、テストステロンの低下は快感の減少を招くことがわかっています※2。
「昔より精液量が減って快感が低下した気がする……」「少しでも精液が増える可能性にかけたい……」そんなあなたは、サプリに限らずテストステロンを増やす意識で取り組んでみましょう。
※1参照:The office management of ejaculatory disorders
※2参照:The Relationship between Testosterone and Sexual Function in Depressed and Healthy Men
③ 実際に精液量増加が確認されているサプリの素材もいくつかある
精液量を増やしたい方にとって、さらに朗報をお届けします。
先ほど精液量に関する研究が少ないことはお伝えしましたが、それでもサプリの摂取によって精液量増加が確認されているデータはいくつか存在します。
傾向として、テストステロンを増やしてくれる『テストステロンブースター』と呼ばれる素材にデータが多いようです。先ほどの話とも関連性がありますね。
今回ご紹介するサプリは全て精液量増加がデータで確認されているものばかりなので、ぜひ注目してください。
精液量を増やすことが確認されているサプリのおすすめ成分5選
それでは早速紹介していきます。ちなみに、いくらデータが豊富でも、サプリの効果は健康状態やお身体との相性によって大きく個人差が生じます。
もし本気で精液を増やしたい場合には、サプリと並行してテストステロンを高めるための取り組みを実践するとより効果的ですよ。
① 亜鉛
亜鉛は人体に必須となるミネラルの一種。精液といえば亜鉛……というイメージの方も多いはず。
イメージは一部正しいものの、残念ながら大半が間違っています。
まず、亜鉛が精液と密接に関係していることは間違いありません。体内で精液や精子を生成するうえで、亜鉛は原材料として使われます。
そのため、不足すると精液量は減ってしまうのです。実際、もともと亜鉛濃度が低い男性に亜鉛を摂取させたところ、精液量が増加したケースが報告されています※3。
普段から食生活が乱れがちな方にとっては良い結果をもたらすでしょう。
ただし過信は禁物。亜鉛は不足すると悪影響がありますが、十分足りている健康な人が摂取しても追加効果は得られません。
他の研究では、テストステロンがもともと低い人は亜鉛の摂取で正常値になりましたが、もともと高かった人には特に影響がなかったというデータもあるのです※4。
亜鉛は性質を理解して、不足しないようにしっかりと補うことが大切です。
※3参照:Zinc levels in seminal plasma and their correlation with male infertility: A systematic review and meta-analysis
※4参照:Effect of zinc administration on plasma testosterone, dihydrotestosterone, and sperm count
② リコビーズ(リコピン規格化素材)
リコビーズは、リコピンをマイクロカプセルに閉じ込めた特殊なサプリ素材。
リコピンは皆さんご存じ、トマトの赤い色素成分ですね。非常に強い抗酸化作用を有しており、妊活ジャンルでも注目を集めています。
精子や精液をつくる器官ではたらいてくれるため、精子の質向上や精液量増加の機能が確認されているのです※5。
研究では、精子の質が低い44名の男性に25mgのリコピンを12週間摂取させたところ、精液量の増加が確認されています。
しかし、そんなリコピンは加工をすると安定性が落ちてしまい、身体の中でうまく機能できなくなってしまうのです。
そんな課題を解決したのが、リコビーズ。リコピンをマイクロカプセルに閉じ込めることで、安定して効果を発揮できるようにした素材なんですよ。
トマトを毎日摂取するのも飽きてしまいますし、あまり現実的ではありませんよね。精液量を増やしたい方はぜひリコビーズに注目してみてください。
③ プリマビエ(シラジット精製物)
プリマビエは「シラジット」と呼ばれるスーパーフードを精製した特許素材。シラジットはヒマラヤで採掘される堆積物で、太古の時代から閉じ込められた植物や有機物、ミネラルが濃縮されているんです。
特にプリマビエは同じシラジットの中でも「フルボ酸」や「DBP」「DCP」など抗酸化作用をもつ特殊な物質を豊富に含んでいます。
そして有効成分はテストステロンを高めるために効果的とされ、結果として精液量増加に関するデータもあるのです。
研究では乏精子症の男性35名に200mgのプリマビエを90日間摂取させたところ、精液量を37.6%も増加させることが確認されています※6。なお、同じ研究ではテストステロンも23.5%向上していますよ。
プリマビエは妊活サプリの素材としても重宝されています。今回ご紹介する他の成分との組み合わせで、精液量増加を目指してみてはいかがでしょうか。
※6参照:Clinical evaluation of spermatogenic activity of processed Shilajit in oligospermia
④ バイオドーパ(ムクナ抽出物)
バイオドーパはインド等で自生している豆科の植物「ムクナ」の有効成分を抽出した素材です。
「L-ドーパ」と呼ばれるドーパミンの原料が豊富に含まれており、摂取することでドーパミンが向上します。
ドーパミンは集中や快楽を司る物質として知られていますが、実はテストステロンとも関係していることはあまり知られていません。
実際、およそ200mgのL-ドーパ含むムクナを、精子の質が低い男性に3ヶ月のあいだ継続摂取させた試験では、テストステロンが平均41.6%向上し、精液量も平均17.52%増加したことが報告されているんですよ※7。
個人的には飲むと頭がシャキッとする感覚があり、それも気に入っています。
精液量を増やしたい方はもちろんのこと、ドーパミンを高めて性的なパフォーマンス全般を高めたい方にもおすすめです。
⑤ LJ100(トンカットアリ抽出物)
LJ100は、古くから性機能改善の目的で使われてきた「トンカットアリ」を、フリーズドライ製法で100倍に濃縮した最先端の素材。
特徴として、LJ100は衰えを感じている人を対象としたデータが非常に豊富です。
実はテストステロンを高めるメカニズムはいくつかあるのですが、LJ100は一度使えなくなったテストステロンを、体内ではたらく遊離テストステロンに変換する機能が確認されています※8。
結果として、不活性化されたテストステロンが多い、衰えが生じている人にとって特に効果を発揮するのです。
実際の研究では、男性更年期障害に悩む320名の男性に対して200mgのLJ100を1ヶ月間摂取させたところ、遊離テストステロン値が平均46.8%上昇したことが確認されております※9。
もちろん、精液量の話も忘れてはいません。他の研究では、精子の質が低い75名の男性を対象として1日100mgのLJ100を摂取させたところ、精液量が6ヶ月には約6.44%、9ヶ月後には約19.32%も増加しています※10。
歳を重ねて精液量が減少したと感じる男性はLJ100を選んでみてください。
※8参照:Effect of Eurycoma longifolia standardised aqueous root extract–Physta® on testosterone levels and quality of life in ageing male subjects: a randomised, double-blind, placebo-controlled multicentre study
※9参照:Standardised water-soluble extract of Eurycoma longifolia, Tongkat ali, as testosterone booster for managing men with late-onset hypogonadism?
※10参照:Eurycoma longifolia Jack in managing idiopathic male infertility
確実に精液量を増やす方法はないが取り組みは可能
ここまでデータに基づいた精液を増やすサプリを紹介してきました。
最初にもお伝えしましたが、今回ご紹介したサプリでも相性やお身体の状況によっては必ずしも精液量が増加するとは限りません。
しかし、サプリ以外にも精液量の増加が見込める取り組みはいくつかあるんです。
たとえば、激しい運動を1回30分、週に3回行った臨床試験では、精液量の増加が確認されています※11。他にも、テストステロンを高める行動はたくさん存在します。
このように他の取り組みと掛け合わせることが目的の達成につながるので、ぜひできることから取り組んでみてください。
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※11参照:Gazzetta Medica Italiana Archivio per le Scienze Mediche 2012 February;171(1):27-33
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