JR東海ツアーズが企画する旅行ツアー「親子で行く修学旅行」をご存じだろうか。世界遺産の見学やツアー限定の特別授業が用意された1泊2日のツアーで、リピーターが5割を超える人気ツアーであるという。今回はよりパワーアップした2018年夏の「親子で行く修学旅行(京都・奈良)」各ツアーについて、JR東海ツアーズの担当者に尋ねた。

  • 「親子で行く修学旅行」 京都・建仁寺の庭解説の様子

「親子で行く修学旅行」とは

親子で行く修学旅行」は、世界遺産の宝庫、京都・奈良を家族で訪ねて、教科書などにも登場する社寺の「見学」だけでなく、歴史や文化を学べる【特別授業】が体験できる親子向けのツアー。

これまでの「親子で行く修学旅行 京都」では、京こま・京菓子作りなどの文化体験のほか、東福寺での座禅、建仁寺での「風神雷神図」のミニ屏風作りを行った。また、2017年度冬ツアーでは通常は非公開の妙心寺塔頭「天球院」の特別公開も実施したという。

同じくこれまでの「親子で行く修学旅行 奈良」では、春日大社にて釣灯籠へ献灯体験、談山神社での蹴鞠(けまり)体験、興福寺の早朝特別拝観、元興寺での奈良時代の瓦の拓本体験、唐招提寺での座禅体験といった特別授業を行った。京都・奈良とも、机の上だけで得ることができない貴重な体験に、参加者の親子から大変好評だったという。

  • 奈良・春日大社の献灯体験、薬師寺の特別授業の様子

「興味がわいて再度訪れた」と反響も高い

単なる観光地の見学ではなく、歴史や伝統文化を体感できる内容に反響も高い。2017年夏の同ツアー(京都)では、壬生寺で無形文化遺産「地蔵盆」の説明と、大きな数珠を大人数で持って回す「数珠回し」の体験があった。中にはその体験を通して壬生寺に興味を持ち、後日、お参りのために再訪問したご家族もいたという。

旅の感想は、子どもからも寄せられる。本能寺(京都)は、5度も火災に遭ったことから「ヒが去る」という意味を込め、「能」の字の旁(つくり)が「去」になっているが、きちんとその字を書いて感想の手紙を送ってくれた子どももいた。奈良のツアーに参加した子どもからは「薬師寺のお坊さんのお話が面白かった」という感想が多く寄せられており、実際にツアーで学んだことを学校の授業で披露したというエピソードもあるという。旅行が終わっても引き続き、旅で得た「学び」は続いているようだ。

  • 「親子で行く修学旅行」 京都・本能寺の特別授業の様子


昨年の様子

2018年夏コースの注目ポイントは

親子で行く修学旅行」はリピーターも多いことから、毎回内容を変えて企画している。より内容がパワーアップした2018年夏の同ツアーの魅力について、JR東海ツアーズの担当者・土屋さんに話をうかがった。

――新しくなった「2018年夏 親子で行く修学旅行」の内容を教えてください

土屋さん:京都のツアーでは、国宝の三門が有名な「知恩院」にご協力をお願いしています。僧侶の案内のほか、お子様にはお寺の廊下掃除(一部日程は大鐘楼の特別見学)の体験を予定しています。奈良のツアーでは、平城京鎮護のために創建され、やがて藤原氏の氏神となった、今年で御創健1250年を迎える「春日大社」で神職等による境内の案内や、御本殿間近の御廊で特別に、昇殿参拝も体験できます。

――今回のツアーのおすすめのポイントや、企画した上でこだわった点を教えてください

土屋さん:同ツアーは、暗記ものになりがちな歴史や地理などを現地で「見て」「聞いて」学び、お子様の興味・関心を引き出したいという狙いがあります。興味や関心を家族で共有することで、ご両親や祖父母の方もお子様とともにもう一度歴史を学ぶきっかけになればと、幅広い年代が興味を持てる内容を企画しました。また、時期的に夏のツアーですので、「夏休みの自由研究のヒント」として活用いただくのもおすすめです。

――どういった方にこのツアーの魅力を知ってもらいたいですか?

土屋さん:歴史の教科書には仏像や寺社の写真が載っていますが、何のために仏像が作られたのか、寺社ではどのように参拝したらいいのかまでは説明されていません。同ツアーの魅力は、教科書に載っていないことを学んだり、勉強だけではわからない新たな発見ができること。お子様に実際にさまざまなことを見て・感じてほしいと願う親世代にぜひ知っていただきたいですね。もちろん歴史好きなお子様も大歓迎です。中学生も子供料金で参加できる点も魅力のひとつです。

――ツアーに参加した親子に対してどんなことを感じてもらいたいですか?

土屋さん:親世代にはお子様と一緒に勉強する気持ちで参加していただければと思います。学校や塾、家で勉強するのとは違う環境で学ぶことで、お子様の「やってみたい」「面白そう」という気持ちを発見できるかもしれません。また、「京都・奈良には修学旅行で行ったけど、あの時は社寺にあまり興味がなかった」という親世代の皆さまには、もう一度、お子様と一緒に修学旅行を体験していただきたいですね。

お子様たちには、「面白かった」「楽しかった」をたくさん感じていただきたいです。歴史は暗記のイメージが強いかもしれませんが、先人の足跡をたどると学べることがたくさんあります。ツアーをきっかけに「やってみたいこと」「面白そうなこと」をどんどん増やしてほしい。ぜひ、このツアーを通して自分の歴史を作りに来ていただきたいです。

  • 京都・東寺、奈良・談山神社

単なる観光地巡りとは異なり、文化や歴史を実体験できる「親子で行く修学旅行」。今年のツアー詳細は下記からチェックしてみよう!

[PR]提供:ジェイアール東海ツアーズ