おっはモーニング。酒村です。最近、幼少期のアルバムを見ていたら引きこもり生活とは裏腹に海で笑顔でピースしている写真が出てきた。

右手にはダイソーで売っているようなプラスチック製の熊手、そして左手でピース。そう、潮干狩りをしている真っ最中に撮影したものだ。

今の自分であれば、潮干狩りでアサリを取りに行くという発想が浮かぶことなくスーパーで購入するだろう。買うとしても、お湯を入れるだけで完成するあさりの味噌汁くらいなのだが。

  • 酒村ゆっけが、じわとろカップ麺「シンガポール風ラクサ」を試す

いつも通り、コンビニエンスストアを徘徊していると新発売の棚に「あさりバター」という見慣れないカップ麺が並んでいた。あさりのラーメンが存在するのかという驚き。そして、バターが固形で入っているという驚き。驚きの連鎖、ダブルパンチだ。

これまで二郎系や家系ばかりに目を取られていたので、普段であれば目に入らなかったかもしれない。ちょっと二日酔いだったし、あさり丁度いいかもしれないとカゴに放り込んだ。

「じわとろ」シリーズなのか。恥ずかしながら、じわとろシリーズを口にするのは初めてなので胸が高まる。家に帰って蓋を開けると、麺の上にはあさりやコーンが散らばっている。ブロック状のバターのカップを取り出し、完成後にほんのりとあさりの香り漂うスープの上にバターをのせる。

割り箸で混ぜると瞬く間にスープにバターが溶け込んでいく。バターの黄色がじっくりと馴染んでいくのがわかる。溶けきる頃には、バターの香りが広がり主役ではあるものの主張がそれほどまでは強くない絶妙なラーメンへと仕上がった。

早速すする。麺は太すぎず細すぎずで丁度いい。まろやかなバターが絡みつくことで元々は塩ベースのスープだが、あっさりしすぎず、じわとろを楽しめる。かやくもシャキシャキで特にコーンが甘さもありいいアクセントになっている。

そして大きめなアサリの粒。キラキラとバターの油のせいか光っていて小さな宝石のようだ。噛み締めると、あさりそのものの味がしつつバターとスープもしっかり染み込んでいる。あさりとバターって相性いいんだなと再実感した。

にしてもバターって本当最強だ。ラーメンだけでなくバター醤油ご飯もあるしじゃがバターだってある。何でも美味しく変化させる魔法の固形物なのかもしれない。

バターが熱いものの上で溶けていく様子は、ゴクリと喉を鳴らす飯テロ間違いなし。それを実現させてくれて、かつあさりという予想外の組み合わせは本当に面白いと思った。

来年は、潮干狩り行って自分で取ったあさりの上にバターをのせてこんがり焼き上げるのも悪くないなとお腹を鳴らした。