2月14日はバレンタインデー。プライベートな場だけでなく、職場でもコミュニケーションの一環として義理チョコをプレゼントしたり、されたりすることも多いだろう。しかし近年、もらって迷惑・プレゼントを強要されて迷惑というケースがあることから「チョコハラ(チョコレートハラスメント)」なる言葉まで誕生しているという。こうした事柄を受けて、現在、「バレンタイン廃止」とする職場もあるようだ。

  • 職場でのバレンタインは、あり? なし?

    職場でのバレンタインは、あり? なし?

そこで今回はマイナビニュース会員523名を対象に、「職場のバレンタイン」についてアンケート。職場でのバレンタインは、ありなのか、それとも不要なのか聞いてみた。

職場のバレンタイン「あり」「なし」意見は見事に真っ二つ!

  • 職場でのバレンタインはありだと思いますか?

    職場でのバレンタインはありだと思いますか?

Q.職場でのバレンタインはありだと思いますか?
・あり……50.4%
・なし……49.6%

マイナビニュース会員523名人に今年、職場でのバレンタインは「あり」「なし」どちらであるか尋ねたところ、「あり」は50.4%、「なし」は49.6%だった。「あり」がやや上回っているが、ほぼ意見は二分する結果となっている。そこで「あり派」「なし派」それぞれの意見を、男女別に分けて紹介していこう。

  • 職場のバレンタインはあり!

    職場のバレンタインはあり!

Q.職場でのバレンタインは「あり」「なし」? その理由を具体的に教えてください

■「あり派」女性からの声
30歳/愛知県「コミュニケーションのきっかけになるので」
32歳/奈良県「あげたらアットホームな感じがする」
34歳/大阪府「ホワイトデーが楽しみなので」
35/東京都「お世話になってる上司とかにお礼を兼ねて渡したいし、後輩でも仕事を任せたりすることはあるわけで、少しでも感謝の気持ちを伝えたいと思う」
47歳/埼玉県「全員にというのは不要。だけど普段お世話になってるお礼として個別にあげるのは全然ありだと思う」
50歳/滋賀県「年に一度チョコレートを渡すだけで職場が円滑になるから良いと思う」
59歳/鹿児島県「会話のきっかけになる。ちょっと気まずいことがあった時等、空気を和ませる」
69歳/埼玉県「職場恋愛もあるので、直接手渡し出来ないシャイな人のためにもあるべき! 反面、義理チョコはいらない。でも、ひそかに思いを寄せる人は…難しいですね」
47歳/埼玉県「女性から男性に限らず、男性から女性、女性同士のプレゼントならあり! 」
44歳/神奈川県「一昔前の、好きな人に渡すだけの時代ではなくなっている。現代の習慣では、お世話になっていますという流れになっているものなので、それを否定しなくても良いと思います」

■「あり」派男性からの声
30歳/埼玉県「義理でも嬉しいから」
34歳/兵庫県「ひとつの楽しみなので」
58歳/福岡県「職場だと本来のバレンタインの目的ではなく、コミュニケーションツールの一つとして利用するのもありだと思う」 36歳/埼玉県「男女関係なく、お菓子の交換会だと思ってます」
40歳/富山県「業務に差し支えないのであれば干渉しない」
44歳/宮城県「もらえたら単純に嬉しい、たとえ義理チョコでもチョコは好きなので」
45歳/埼玉県「何かしらイベントはあった方が良い。季節を感じられるため」
48歳/山形県「文化的なものなので、緩い感じで残っていってもいいかな、と思うので」
50歳/神奈川県「日本人はあまりプレゼントをする文化がないので、日頃お世話になっていたりする人に感謝の意味をこめて渡すことはありだと思います」
43歳/京都府「会社の仲間の友好度も上がるので良いと思う」
48歳/神奈川県「社内恋愛があってもいいと思うし、あげたりするのは自由だと思う」

「あり派」の意見としては、男女とも、「コミュニケーションツールとして」「日頃の感謝の気持ちを伝える機会として」というものが多かった。チョコをプレゼントしたことをきっかけに、あまり交流のなかった社員とつながりができたり、社内の雰囲気が和んだりした経験がある人も多いのではないだろうか。男性の中には、「もらえると嬉しいから」「楽しみだから」といった正直な意見も。

  • 職場のバレンタインはなし!

    職場のバレンタインはなし!

続いて「なし派」の意見を聞いてみよう。

■「なし派」女性からの声
32歳/東京都「医療現場でコロナの仕事していて、安全性に問題がある職場だから」
28歳/京都府「社交辞令だから」
46歳/埼玉県「一人にあげたら他の人にもあげなければかわいそうだから」
32歳/静岡県「何だかんだで気を遣うのでなしならなしとしてほしい」
35歳/東京都「女性同士、あげるかあげないか統一しないと行けなくなるから、なし」
37歳/神奈川県「対象が複数だし、渡すものを考えるのも、買いに行く時間と手間も、チョコにかかるお金もすべてがもったいない」
40歳/静岡県「親睦を深めるのにはいいかもしれないが、ただの義務のようになっているので不要だと思う」
39歳/茨城県「気を遣うほどの給料をもらっていない」
44歳/埼玉県「お金も買う時間も本当に無駄。嫌いな人には渡したくないしお返しを貰うのも嫌」

■「なし派」男性からの声
31歳/東京都「返すのが面倒くさいし、事務的な慣習でしかないから」
39歳/大阪府「余計な出費が増えるから」
41歳/大阪府「無駄に強制的な雰囲気が根強いので、職場内では撤廃すべきだと思う」
44歳/千葉県「女性の部下に気を使って頂くのが申し訳ない」
55歳/奈良県「面倒。その時間に仕事したい」
59歳/埼玉県「独身同士なら構いませんが、既婚者へのバレンタインチョコはやめるべきと考えます。変な噂を流されたりして後々面倒」
59歳/神奈川県「女性社員から毎年義理チョコを頂くが、あまりにもお返しが大変でこういう常時はなしにしてほしいと切実に思う。正直、安い義理チョコで高額のお返しを要求されるのは抵抗ある」
39歳/静岡県「本来の趣旨とは違い、お歳暮やお中元で十分と思うため」

「なし派」で圧倒的に多かったのは、「面倒」「無駄」というもの。女性は義理チョコを買いに行くことや、諸々女子社員と足並みをそろえなければならないこと、気を遣うことがとても面倒と答えている。男性はもらったはいいが、そのお返しに関するあれこれが、非常に煩わしいと回答。チョコやお返しを買うお金はもちろん、買い物に行く時間も必要だし、「好きでもない人のためにお金を出したくない」「無駄。その分仕事をしたい」とバッサリ切り捨てる人もいた。

「あり派」「なし派」それぞれの意見を紹介してきたが、いかがだったろうか。最後に、職場でのバレンタインで印象に残っているエピソードについて聞いてみた。

Q.職場でのバレンタインで印象に残っているエピソードを教えてください

女性/34歳/大阪府「バレンタイン前に職場のみんなでバレンタインフェアでチョコを買いに行ったのが楽しかった」
女性/37歳/埼玉県「バレンタインデーは男性社員の雰囲気が違う。機嫌がいい気がします」
女性/40歳/千葉県「役員のところに飲み屋から送られてくるチョコが豪華でおすそ分けを楽しみにしている」
女性/43歳/山梨県「ホワイトデーのお返しが『手作りクッキー』だった男性社員の方がいて、意外と料理上手で驚きました」
男性/41歳/埼玉県「禁酒中に洋酒入りのチョコをもらって決意が揺らぎそうになった」
男性/46歳/福岡県「お返しを忘れて、肩身の狭い思いをした」
男性/48歳/神奈川県「高級チョコを初めてもらった時嬉しかった。娘に全部取られてしまったがおいしかった様子」
男性/51歳/大阪府「義理だとわかっていても、やっぱりドキドキする」
男性/58歳/福岡県「新入社員の頃、普段は物凄く怖い上司が、女子社員からチョコレートをもらって今まで見たこともない様な笑顔でおいしそうに食べてたのが強烈に印象に残っている」
男性/58歳/大阪府「バレンタインの後の会議でバトルになると、なかなか気まずい雰囲気になります。お互いバレンタインは社交辞令とわかっていても、物のやり取りが発生するので、あげたのに、もらったけど、といった会議中でも違った感情が湧く」

メリットデメリットの両方がある職場のバレンタイン

職場は、仕事をする場であるもの。そのため、仕事に集中したい人や、プライベートと仕事をきっちり分けたい人、効率重視で動きたい人にとっては、チョコを受け取る手間やお返しが発生するバレンタインは面倒極まりないのかもしれない。「いらない」と言っているのに一方的にチョコをプレゼントされ、高額なお返しを期待されることに納得がいかないという気持ちも、わからなくもないものだ。

一方、コミュニケーション促進のため、「1年に一度くらいこんな日があってもいい」という意見も根強い。普段交流しない人ともつながりができたり、チョコのプレゼントを通してこれまで知らなかった意外な一面を知ることができたという人も。疲れている時に、甘いチョコレートを食べて癒やされることがあるように、プレゼントするタイミングを間違えたり、お返しの強要さえ感じさせなければ、バレンタインは職場の士気を上げる良いきっかけになるのではないだろうか。

調査時期: 2021年1月27日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 523名