「旨くて、安いラーメンが食べたい」。1杯1,000円を超える高級ラーメンも多いが、手軽で・旨くて・さらに安くラーメンが食べられるのなら最高だ。全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター・井手隊長が、旨くて安いアンダー700円のラーメンを紹介する。
今回は、東京都葛飾区・金町駅の「背脂の魔術師 ツボミ」だ。
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東京都葛飾区・金町駅「背脂の魔術師 ツボミ」
このところ、「背脂ラーメン」がまた再ブームの兆しを見せている。
「背脂ラーメン」のブームは80～90年代の環七ラーメン戦争に遡る。東武東上線・ときわ台駅と中板橋駅の間ぐらいにあった「土佐っ子」が大ブレークした。豚の背脂をどんぶりの上からザルでチャッチャと振りかけるその光景から“背脂チャッチャ系”と言われ、大人気になった。
「土佐っ子」の他にも恵比寿「らーめん香月」、千駄ヶ谷「ホープ軒」、浅草「弁慶」など、背脂ラーメンの人気店は各地にあった。
ここ数年のラーメン界の原点回帰の動きの中で、背脂ラーメンもノスタルジックなラーメンとして、再び脚光を浴び、当時を知らない世代にも広く愛されている。今回は葛飾区の金町にオープンした背脂チャッチャ系の新店をご紹介したい。
昨年9月にオープンした「背脂の魔術師 ツボミ」。JR金町駅の北口から徒歩3分の理科大学通り沿いにある。
新店ながら「醤油ラーメン」はなんと700円という安さ。こちらを脂多めで注文。味の濃さ、ニンニクの量も調整可能だ。
具はチャーシュー、メンマ、ネギ。麺は細めストレートの豊華食品製。豊華食品は環七の「ラーメン一番」の麺を作っている製麺所としても有名だ。
雪の如くチャッチャした背脂に濃いめの醤油ダレ。どんぶりの下からタレを混ぜながら食べるのがおなじみだ。 背脂が上質で麺もいい主張、そしてとろけるチャーシューが最高に旨い。
懐かしい背脂チャッチャ系の食べられる貴重な新店。ぜひチェックしてみてほしい。
背脂の魔術師 ツボミ
東京都葛飾区東金町1-21-15
