最後は、絵理子(宮澤)おすすめの表参道「THE SHAKE & CHIPS TOKYO」へ。『デカ盛りハンター』MCの三四郎が登場し、「今までで一番ビックリしたメニューは?」という質問に「6kgのアメリカンドッグ」などと答えて盛り上げた。

この店は「甘いシェイクとしょっぱいチップスがセットで売られ、無限ループのように食べてしまう」のが売り。しかし、絵理子は「シェイクとフィッシュ&チップスをセットで食べる」と提案して店の人を驚かせ、食べるとこの日最も自然な幸せ口を見せてグルメロケを締めくくった。

最後は、冒頭同様のミニドラマ。啓太(大竹)がスマホで撮ったグルメロケ中の写真を見ながら、「しかしメシ食っているときの顔はどれも幸せだなあ。どれが一番の幸せ口かなんて選べないな」とつぶやくと、絵理子のスマホにお取り寄せの再配達メールが届く。

さらに、啓太のスマホにもお取り寄せの再配達メールが届き、元のスマホにも……と思いきや、バンドメンバーからのメールだった。しかもそのバンド名は「よだれもん家族」。そら(長谷川)が「100%売れないから」というツッコミを入れると、啓太が「2度目の再配達はお取り寄せマニア失格だからな」、絵里子が「早く行くわよ」と続けて、走って帰るシーンで番組は終わった。

その直後、出川哲朗と大竹一樹それぞれへのインタビューがスタート。「テレビ東京とグルメのイメージは?」「出川と大竹、どっちがグルメ?」という質問が投げかけられ、ともに笑いを誘った。その狙いは『食べ東』全体のPRだろうが、感心させられたのは、単にCMで済ませず、ひと工夫入れたVTRを見せようという姿勢。グルメに対するこだわりが表われていたし、実際『食べ東』というキャンペーン全体の取り組みも予想以上のスケールだった。

今後もテレ東はドラマ、バラエティの両面からグルメをフィーチャーし、そのイメージを浸透させていくのではないか。また、これは『孤独のグルメ』が始まった約10年前からの長期的な戦略だけに、「頻度は多いが散発的に扱うだけ」の民放他局には「マネできそうで、できない」ものだろう。その意味で『よだれもん家族SP』はさらに先を行く企画であり、しかも成功だったように感じる。

■次の“贔屓”は……38名の芸能人が衝撃映像とにらめっこ!『ワールドドキドキビデオ』

日本テレビ本社=東京・汐留

今週後半放送の番組からピックアップする次回の“贔屓”は、10月1日に放送される日本テレビ系バラエティ特番『ワールドドキドキビデオ』(19:00~)。

2020年9月から放送されている特番で、そのコンセプトは「衝撃映像VS超人気者のにらめっこ」。今回は人気者38名が出演し、笑い・感動・驚きなどに満ちあふれた衝撃映像を見て、「感情を顔に出してはいけない」というルールで“ノーリアクション王”を決めるトーナメント戦が行われる。

「2年間で8回目」のハイペースで放送されている言わば日テレのトップ特番だが、この日は裏番組で『スゴいぞ! 世界スピードスターGP』(フジテレビ系)も放送。民放各局をめぐる“映像(動画)集”というジャンルの現状にもふれていきたい。