みなさんこんには。節約アドバイザーの丸山晴美です。『丸山晴美の節約道場! 年100万円貯めるためのマネーテクニック』では、Q&A方式で、年間100万円を貯めるテクニックを紹介しています。今回は、お財布をすっきりさせて、お金が貯まるようにしたいという方からの質問です。


【Q】最近、雑誌などでお財布の特集を見るようになりました。恥ずかしながら、悪いお財布の典型例のようなお財布です。例えば、ポイントカードは期限が切れていても入ったまま。レシートもとりあえずはもらうものの、そのままお財布に入ったまま。極めつけは、ポイントカード、クレジットカード、キャッシュカードといったカード類などで、お財布は分厚く丸みを帯びています。これがダメなのはなんとなく分かるのです。でも、見直し方がいまひとつよくわかりません。お財布をすっきりさせて、お金が貯まるお財布にするにはどうしたらよいのでしょうか。


【A】お財布がごちゃごちゃしている人がお金が貯まらないと言われている理由は、お金の管理ができていないために、どんぶり勘定になっている可能性が高いためです。

では、今あなたのお財布の中に今いくら入っていますか? 小銭まで言えなくても、入っているお札の合計金額くらいは言えた方が良いでしょう。言えなかった人は、「どんぶり勘定」の可能性があり、日頃からあまりお財布の中を整理していないのではないのでしょうか。

「どんぶり勘定」とは、どういうこと?

では、「どんぶり勘定」とは、どういうことでしょうか。一般的には、手元にあるお金に任せて支払うような大まかなお金の管理方法のことです。どんぶり勘定の人の典型的な例としては、お給料が支給された日にとりあえず5万円引き出して、その後残高がゼロに近づくごとに3万、2万、1万…と細かく引き出し、給料日前はいつも金欠になってしまうという状況です。そして最悪の場合、クレジットカードで決済をして、支払い期日を延ばしてやり過ごすという悪い循環に陥ってしまう場合もあります。

そうならないためにも、お財布を上手に整理して管理できる環境を整えてあげましょう。

チェックポイント

  1. レシートやポイントカードでお財布が膨らんでいる

  2. クレジットカードが3枚以上入っている

  3. 予算を決めずにとりあえずお金を入れている

一つでも当てはまっていたら、一度お財布の中身を全て出してみましょう。その中で、期限が切れたり、ほとんど行っていないお店のポイントカードや、割引券、経費精算で使う以外のレシートは捨てましょう。もし、会社で経費を立て替えておいて、後で精算するという人は、別途経費専用の袋を持ってみてはいかがでしょうか。100円ショップなどで売られているもので十分です。透明なものにしておけば、中を開けなくてもお金や領収書が見えるので、管理がしやすくなるでしょう。経費の領収書はお金と一緒ですから、精算を忘れたり、領収書を紛失したらそれこそもったいないことですので、お財布とは分けて管理をすることをおすすめします。

メインの財布とサブの財布に分ける方法も

そしてまた、クレジットカードも1~2枚までと決めて、必要以上にお財布に入れずに、キャッシュカードはメインバンクだけと決めて入れておきましょう。

ここまでの作業で、かなりお財布はすっきりと整理されたのではないのでしょうか。ここでもし、まだポイントカードなどでお財布が膨らんでしまっている場合に考えられる対処法としては、お財布を2つに分ける方法です。分け方としては、メインの財布とサブの財布に分ける方法です。

メインの財布とは、主に生活費として使うお金を入れる財布で、サブの財布はそれ以外の出費に使うお金を入れる財布です。例えば、食費専用の財布や、趣味費専用の財布と言った、出費の用途がある程度限られたものに使う財布です。

サブを食費専用の財布にした場合、食費の予算と、ポイントカード、割引券などを入れておきます。そうすることによって、財布からポイントカードや割引券を探す時間が短縮されるだけでなく、使い忘れを防ぐことができます。

生活費を5週分に分けて1週間ごとに入れ替える

そして最後に、月に使える生活費を割り出して管理をするようにしましょう。1カ月分の生活費をまるまるお財布に入れておくと、時としてその配分を間違えてしまう可能性があるので、生活費を5週分に分けて1週間ごとに入れ替えるようにしましょう。例えば、月の生活費が10万円なら、2万円×5週といった考え方です。

毎週月曜日にお財布の中の生活費を入れ替える方法で予算の管理をすることをおすすめします。

これら3つのステップだけで、"脱どんぶり勘定"ができ、お金が貯まるお財布となるでしょう。是非、習慣にしてみてください。

執筆者プロフィール : 丸山 晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。