年齢が高くなるにつれ、お悩みの方も多くなっていく膝の痛み。足首と同様に、体のほとんどの重さを支えている部分になりますので、痛みが出やすいのも頷けます。ただ、痛みが出てしまうのはしかたがないこと……と諦める前にできるケアがあります。今回は、膝の痛みの原因と改善に効果的なセルフケアをご紹介します。

  • 膝の痛みの原因は足首・手首のストレス

    膝の痛みの原因は足首・手首のストレス

膝の痛みの原因が手首にあることも

膝の痛みと一言で言っても、実はパターンがあります。大切なのは「どういったときに痛みが出るか」です。

1つ目は、立つ・座るといった動作のときに痛むケースです。膝という関節は屈伸するか伸展するかしかしない構造になっています。その2つの動作を行っているときに痛むということは、足に原因があると思ってよいでしょう。特に足首のストレスとそれによるゆがみは、膝の痛みを引き起こします。

2つ目は、膝をねじったときや、階段を下りるなどで力を加えたときに痛むケースです。この場合は、手首のストレスが原因である可能性があります。手首のねじれが体全体のねじれを引き起こし、膝の痛みを引き起こしているのです。

1カ所のゆがみが他の部位のゆがみを引き起こす

そう言われても、なかなかピンとこないかもしれませんね。ここで大切になってくるのが、以前ご紹介した「首」「手首」「足首」の3つの首への考え方です。3つの首は、体の姿勢を考えるうえで大切な3カ所です。この3カ所のうち、どこか1カ所でもゆがむと、全身のさまざまな部位に影響を及ぼします。

また、1カ所のゆがみによって悪くなった姿勢を矯正するために、他の部位のゆがみを引き起こしてしまいます。これが原因となっている部位と離れた場所にある部位に影響が出てしまう理由です。これは膝に限った話ではありませんが、「どのようなときに痛むか」をチェックすることで、どの部位由来の痛みかを知り、アプローチすることができます。

実際に患者さんに対してそういったアプローチをしたこともたくさんあります。たとえば、とある患者さんは脚に痛みを抱えていたのですが、手首を施術したところ、脚の症状が改善されました。詳しく伺うと、過去に事故で手首をけがしたことがあるそうです。事故自体は何年か前のことだったそうですが、手首のけが自体は治っていても、その影響で筋肉がねじれていたのでしょう。患者さん自身も、「まさかこのような影響が出るとは」と驚かれていました。

気づいたときにできるセルフケア

さて、膝の痛みの原因について解説いたしましたが、実は比較的簡単にセルフケアすることができます。2つの痛みのケース別にケア方法をご紹介しましょう。

・座る、立ち上がるなどの屈伸運動で痛い場合

足首由来の膝の痛みは、アキレス腱をケアすることで改善が見込めます。アキレス腱を伸ばすだけで痛みが和らぐこともありますが、おすすめは手でのセルフマッサージです。

  • 指先を上げる「背屈」の状態をキープ

    指先を上げる「背屈」の状態をキープ

セルフマッサージを行う際の注意点は、「伸ばした状態」で行うこと。かかとはつけ、指先を上げる「背屈」の状態をキープしながら、アキレス腱を手でほぐしましょう。緊張状態のアキレス腱をほぐすことが大切です。

・膝をねじる、力を加えるなどの運動で痛い場合

  • 手首の左右にある骨の出っ張りを押さえる

    手首の左右にある骨の出っ張りを押さえる

手首由来の膝の痛みは、ダイレクトに手首にアプローチします。まず、手首の左右にある骨の出っ張りを、左右とも指で押さえます。そのまま手首の力を抜き、上下に揺すってください。

  • 出っ張っている骨を片方ずつを押さえてもいい

    出っ張っている骨を片方ずつを押さえてもいい

  • 骨を押さえたら10秒ぐらい続ける

    骨を押さえたら10秒ぐらい続ける

もし押さえづらい場合は、出っ張っている骨を片方ずつ押さえてやってもよいでしょう。10秒ぐらい続けてください。

お家でもお出かけ先でも職場でもできるセルフケア方法です。ぜひ気づいたときに行ってみてくださいね。

整体師:熊谷 剛

様々な媒体で「ゴッドハンド整体師」として取り挙げられ、過去に述べ5万人の患者に施術した整体師。すぐに「スッキリ」を感じられる、しかも「痛くない」整体術を得意とし、多くのお客様から満足を得ている。

高校時代の柔道の経験から、体のメンテナンス手段の一つである整体に興味を持ち整体師を目指す。27歳の独立&開業後は1年4ヶ月で2店舗目、その半年後に3店舗目を展開するという、整体業界では異例のスピードで成長。現在は「人生を楽しむための健康」を考え、治療院の経営の他、健康商品の販売やセラピストスクールの運営など様々な事業を手掛けている。

■クワトロハート