香川県のライバル県ランキングをご紹介します。
香川県といえば瀬戸内海を挟み、岡山県と瀬戸大橋で結ばれた香川県。四国の玄関口としての役割だけでなく、名物の讃岐うどんや、小豆島、直島などの個性的な島があり、観光地としても人気です。この香川県にライバルがいるとすればどの都道府県なのでしょう。本記事ではアンケート調査を行い、結果をランキングにしてご紹介します。
香川県にライバルの都道府県はあると思う?
香川県にライバルの都道府県があると思うかを聞いたところ、回答は以下のようになりました。
ある…59.1%
ない…40.9%
香川県のライバル県ランキング
次に、香川県のライバルはどの都道府県だと思うか、先の質問で「ある」と答えた方に聞きました。得票率の高かった順にランキングにすると以下の通りです。
1位 徳島県…25.3%
2位 愛媛県…24.7%
3位 高知県…7.3%
4位 福岡県…6.7%
5位 岡山県…5.6%
6位 秋田県…3.9%
6位 大阪府…3.9%
8位 長野県…3.4%
9位 北海道…2.2%
9位 岩手県…2.2%
ここからはランクインした各都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」や「香川県を訪れるのにおすすめの季節」をご紹介します。
1位 徳島県…25.3%
香川県のライバル県ランキング、1位は「徳島県」でした。香川県の南に位置する徳島県。面積は2倍以上の広さがありますが、人口は香川県の3分の2程度となっています。
四国への玄関口となっているのは徳島県も同じ。圧巻の渦潮を真上から見学できる「大鳴門橋」で、兵庫県淡路島とつながっています。この「大鳴門橋」と「明石海峡大橋」を渡った先にあるのが兵庫県神戸市。徳島県は、京阪神エリアから最も近い四国の玄関口となっています。
グルメにおいては、香川県のうどんに対して徳島県の「徳島ラーメン」も知名度を増しています。豚骨ベースのスープに甘辛味の豚バラ肉や生卵がトッピングされた、個性的な一杯。ブランド鶏の「阿波尾鶏」も有名です。そして、徳島県といえば「阿波おどり」。夏の5日間にわたって100万人以上が訪れるという、日本を代表する祭りとなっています。
ライバルだと思う理由
「香川の讃岐うどんに対して、徳島ラーメンというイメージだから」(45歳男性)
「本当かわからないが、四国ではお隣同士の仲があまり良くないと聞いたことがあるので」(47歳男性)
「どちらも関西方面からのアクセスが良く、景勝地やご当地グルメなど観光資源が豊富だから」(26歳女性)
2位 愛媛県…24.7%
2位は「愛媛県」でした。
香川県の西隣りにあり、県庁所在地の松山市は人口や経済の規模で四国一の都市。本州とは広島県尾道市から「しまなみ海道」でつながっていますが、香川県には物流の要とされる「瀬戸大橋」があります。同じ「四国の玄関口」としての役割を担っていながら、趣きが異なる点を理由に挙げた方もいました。
香川県と同様に、愛媛県にも観光資源が豊富にあります。日本最古とされ、その本館が公衆浴場として初めて国の重要文化財となった「道後温泉」、現存天守の「松山城」や「宇和島城」、段々畑で豊かに実る柑橘類、宇和海の幸で作るじゃこ天など。なお、みかんや伊予柑など「柑橘類」としての収穫量は、愛媛県が日本一となっています。
ライバルだと思う理由
「四国の都市といえば、愛媛県の松山か、香川県の高松だと思うので」(58歳男性)
「どちらも瀬戸内海に面しているので風土とか食べ物とか似ていそう」(38歳女性)
「四国の観光都市として両県とも人気があるから」(56歳男性)
3位 高知県…7.3%
3位は「高知県」でした。
四国の南側を広々と占める高知県。面積では香川県が全国で一番狭いのに対し、高知県はその3倍以上の広さで全国18位。香川県が瀬戸内海に面しているのに対し、高知県は外洋に面するなど、四国のなかでも対照的な関係です。
グルメにおいても、一杯をささっとすする讃岐うどんに対して、高知県は大勢で囲むかつおのたたきなどの大皿料理が名物。ダイナミックな自然も特徴的で、「最後の清流」と呼ばれる四万十川や仁淀川ではカヌーやラフティングのほか、鮎漁も盛んに行われています。夏の風物詩「よさこい祭り」は約2万人の踊り子が参加し、高知市内が熱気に包まれます。
ライバルだと思う理由
「香川県のライバルは愛媛県だと一般的には言われているが、四国を代表する観光地として高知県も十分ライバルになると思う」(53歳男性)
「うどん県とかつお県というイメージ」(41歳男性)
4位 福岡県…6.7%
4位は「福岡県」でした。香川県が四国の玄関口となっているように、福岡県は九州の玄関口。福岡県北九州市門司区と山口県下関市を、関門橋、関門トンネル、連絡船が結んでいます。県庁所在地の福岡市には、ビジネスや商業における九州一の繁華街・博多、天神地区も。
香川県の讃岐うどんはコシのある麺につゆをかける「ぶっかけ」が有名ですが、福岡のうどんはやわらかさが特徴。澄んだスープをたっぷり吸った麺にごぼうの天ぷらをのせた「ごぼ天うどん」が名物です。人気の観光地には「太宰府天満宮」、「糸島」、「柳川」などがあります。
ライバルだと思う理由
「特徴の違ううどんが名物になっているから」(44歳男性)
5位 岡山県…5.6%
香川県のライバル県ランキング、5位は「岡山県」でした。香川県から瀬戸大橋を渡った先にあるのが岡山県。その中心の岡山市には新幹線「のぞみ」が停車し、人口50万人以上の政令指定都市になっています。瀬戸内海沿岸で盛んなかきやのり養殖のほか、白桃やマスカットなどの果物王国でもあります。主な観光地は「大山隠岐国立公園」、「倉敷美観地区」、「岡山後楽園」など。
ライバルだと思う理由
「岡山にも讃岐うどんの店はたくさんあるが、やっぱり香川のうどんには敵わないと思っているので、その点でライバル」(53歳男性)
「どちらも瀬戸内海に多くの島をもっているので、観光面などで意識し合っていそう」(52歳男性)
6位 秋田県…3.9%
6位は「秋田県」でした。香川県から遠く離れた秋田県は、「うどん」が共通点で選ばれた様子。香川県の讃岐うどんに対して、秋田県は稲庭うどん。手作業で作られる細めの平たい麺で、つるりとしたのど越しが特徴です。そのほか、秋田県には「きりたんぽ鍋」、「ハタハタ料理」などの郷土料理もあります。8月に秋田市で盛大に行われる「竿燈まつり」は東北三大祭りのひとつ。
ライバルだと思う理由
「うどんというカテゴリーでライバルになりうるから」(57歳女性)
6位 大阪府…3.9%
6位は「大阪府」でした。関西最大の都市をもつ大阪府ですが、府の面積は全国で46位という狭さ。香川県も47位で、コンパクトという点が共通しています。また、大阪の関西風うどんも名物。上品に香る澄んだだしにやわらかな麺、大きなお揚げの「きつねうどん」が代表的です。食い倒れの街として、たこ焼き、お好み焼き、串カツ、豚まんなどのグルメも充実。
ライバルだと思う理由
「うどんの美味しい場所と考えたときに、大阪が浮かんだので」(55歳女性)
8位 長野県…3.4%
8位は「長野県」でした。海に広く接する香川県とは打って変わり、海のない内陸の県で、日本アルプスが縦走する長野県。冷涼な気候を生かしてキャベツ、レタスなどの高原野菜のほか、わさびやりんごの産地としても知られています。戸隠そばなどの信州そばは、長野県を代表するグルメ。温泉やスキー場も充実し、「松本城」や「善光寺」などの国宝に指定された建築物も。
ライバルだと思う理由
「讃岐うどんのライバルとして信州そばかなと思ったので」(53歳女性)
9位 北海道…2.2%
9位は「北海道」でした。香川県が日本で一番小さいのに対して、一番大きいのが北海道。大自然のなかで温泉、スキー、ドライブ、トレッキングなどが存分に楽しめ、美味しいグルメも豊富です。海鮮、乳製品、じゃがいもやとうもろこしなどの農作物の一大産地であり、主な北海道グルメには鮭のちゃんちゃん焼き、石狩鍋、ジンギスカン、ラーメンなどがあります。
9位 岩手県…2.2%
9位には「岩手県」も入りました。北海道に次いで、全国で2番目に大きな県。リアス海岸が続く三陸地方は漁業が盛んで、なかでも昆布、わかめ、かき養殖の収穫量は全国トップレベルです。内陸部では冷涼な気候を生かして、畜産業や米作りなどが行われています。バターなどの乳製品でおなじみ「小岩井農場」は家族連れに人気のスポット。
香川県を訪れるのにおすすめの季節は
続いて「香川県を訪れるのにおすすめの季節」を聞いたところ、多い順に下記のようになりました。
1位 年間通しておすすめ…29.8%
2位 秋(9月~11月)…26.4%
3位 春(3月~5月)…23.6%
4位 夏(6月~8月)…11.2%
5位 冬(12月~2月)…9%
年間通しておすすめの理由
「香川県はうどんのイメージなので、どの季節でも楽しめるから」(50歳男性)
「年間を通じて晴れの日が多いから」(38歳女性)
「瀬戸大橋や寺などの観光はオールシーズン楽しめるから」(55歳男性)
秋(9月~11月)がおすすめの理由
「あったかいうどんを食べるならこれくらいからの季節がいいと思う」(56歳男性)
「紅葉がきれいでお城に映えるから」(32歳男性)
「食欲の秋なので、うどんを食べ回りたい」(41歳男性)
春(3月~5月)がおすすめの理由
「気候が良いのでサイクリングに最適」(35歳男性)
「香川県だけでなく、四国のほかの場所を回るのにちょうど良い気候だった」(26歳女性)
「桜のシーズンなので」(38歳女性)
夏(6月~8月)がおすすめの理由
「四国の海や川を楽しみたいから」(45歳男性)
「瀬戸内は夏が気持ちいいので」(41歳男性)
冬(12月~2月)がおすすめの理由
「塩江温泉がおすすめ。それと香川のうどん店には、だいたいおでんがあるので温まれます」(53歳男性)
香川県のライバルは、近隣県と名物の麺料理がある県
香川県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「徳島県」、2位「愛媛県」、3位「高知県」という結果に。ご自身のイメージと比べていかがでしたか。上位は四国の県が続き、特に徳島県と愛媛県は僅差。「お隣同士だから」という理由で選ぶ方が多かったようです。
4位以下では、讃岐うどんに対抗するグルメがある都道府県がランクイン。ごぼ天うどんの福岡県、稲庭うどんの秋田県、きつねうどんの大阪府などのほか、麺つながりとして信州そばの長野県を選ぶ方もいました。
香川県の魅力を、改めて確認する機会にもなったライバル県ランキング。気になった方は、ご自身の出身地や今住んでいる都道府県にライバルがいるとすればどこなのか、考えてみませんか。
調査時期: 2025年8月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計301人(男性: 220人、女性: 81人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート



