都内ラーメン巡り(21) 新橋の塩ラーメン専門店「本丸亭」 ― 控えめに言っても感動、至極のラーメン

はじめに、都内ラーメン巡りといいつつ、ごめんなさい。本店は横浜の鶴屋町。そんな名店が、新橋に支店をオープンしたということで、ようやく行ってきました。都内初出店の「横濱塩ら～麺本丸亭」。かなり人気のお店なので、店名を聞いたことある方も多いのでは?

とはいえ、塩ラーメンというと、なんだか物足りないんだよな……と思う人も多い気がします。そのうちの一人が筆者です(笑)しかし、この「横濱塩ら～麺本丸亭」は、物足りなさを微塵も感じさせないクオリティーの高いラーメンを提供してくれます。“横浜”で食べたあの感動を“新橋”で、鮮明に思い出しました。

新橋駅から歩いて徒歩3分の「横濱塩ら～麺本丸亭」

新橋は飲み屋が多いイメージ。そんな飲み屋が多そうな一角にあります。昼間からやってる店は少なそう……。「本丸亭」の屋号は大きく掲げられているので、間違いようがありませんね。

平日の昼に訪問したのですが、12時を過ぎると、新橋のサラリーマンもしくは新橋を訪れたサラリーマンが、毎日の楽しみの昼食を食べにやってくるので、あっという間に満席に! 12時までに行くのがベターなのかな。そして、気を付けてほしいのが券売機。キャッシュレス専用なので、ご注意ください。一応、お店の人に言えば対応してくれるみたいですが。そういえば最近、現金が使えない券売機増えてますね。

筆者がオーダーしたものは、「本丸塩ら～麺」。かつて横浜で食べたメニューと同じです。あと、「塩煮卵」とてつもなく美味しかった記憶があるので、迷わずオーダー。なんとなく、「のり」と、おすすめの「ミニまんま丼」も食べることにしました。

控えめに言っても、感動の塩ラーメン! 物足りなさ皆無の「本丸塩ら～麺」

お待ちかねの「本丸塩ら～麺」。丼ぶりが結構大きめ。そして、スープが透き通ってる! ビジュアル最高の塩ら～麺です。いやー、これはテンション爆上がりですね。この「本丸塩ら～麺」はあっさりしているので、女性にもおすすめです。

まずは、スープをレンゲで掬ってみます。サラサラしていて、まさに透明度の高い黄金のスープと言わんばかり。ひと口飲むと、これはこれは、体に沁みわたります。まさに、寒い日にもピッタリのスープ。塩の加減もちょうどよく、旨味があって本当に美味しい。

丁寧に下処理を施したゲンコツや鶏ガラを使用。動物系のコクもあれば、あご出汁の旨味もたっぷり感じます。とにかく新橋の「本丸亭」もクオリティーが高すぎる! そういえば、塩ラーメンは、他のラーメンに比べると、素材の状態や下処理の丁寧さが反映されると聞いたことがあります。そんな中でも至極のスープを提供している塩ラーメン専門店の「本丸亭」は、さすがですね!

そして、麺! 意外なのは、細麺ではなく平打ち麺を使用していること。軽く縮れた中太平打ち麺で、ちょうどよい歯ごたえの自家製麺。若干手打ち感もあり「本丸塩ら～麺」の魅力を引き立てます。軽く縮れているのでスープに程よく絡み、無我夢中で麺を啜ってしまいます。

チャーシューは、とにかくホロホロ。柔らかすぎて持ち上げて写真を撮るのが大変です。軽くロールされた豚バラ肉を使用し、醤油感のある味付けになっていました。デフォルトで2枚のっています。

この「本丸塩ら～麺」の特徴の一つが、春菊。春菊って、すき焼きのためだけに育った野菜じゃないんですね。なんといっても春菊は、このスープの引き立て役。まさに縁の下の力持ちです。軽い苦味が、スープの良いアクセント。飽きさせない味にしてくれるんです。ちなみに、スープにしっかりと浸してから、春菊を食べるのがおすすめ。

横浜の本店では、推しの強めな塩煮卵。こちら新橋店では、特におすすめの文字は見られなかったのですが、やはり塩煮卵、最強です。頼んで正解。

名前の通り、塩の味のする塩煮卵なのですが、味付けがとにかくハマる。白身に染みたまろやかな塩味とトロトロの黄身が混じる感じ。安易なイメージ法ですが、味玉の味付けをまろやかな塩味に変えてみてください。

余計なお世話ですが、デフォルトで塩煮卵入れておいてほしいです(笑)

しかも、抜群のゆで加減。割ると、黄身がとろーんと出てきます。味玉は、ラーメンと一緒に食べたいと思うのですが、この塩煮卵は単体でも食べたいと思った次第。残念ながら、お土産塩煮卵はなさそうでした。

それから、お店一押しの「ミニまんま丼」。はじめて食べましたが、がっつりチャーシューを食べたい人におすすめ。ごはんの上に、豚チャーシューの端切れとキムチがのっています。「本丸亭」のチャーシューは、しっかりと味がついているので、ごはんの上にのっているだけで箸がすすみます。さらにキムチがあるのでもっともっと箸がすすむのです。「お茶漬けセット」も気になりました。どうやら、ラーメンのスープをごはんにかけるらしい。もはやお茶ではないということはさておき、この最強スープをごはんの上にかけたら間違いなくスープを一滴残らず飲み干してしまうんだろうな……卓上の柚子胡椒もお茶漬けにあうことでしょう。