• 現在の西武鉄道で最初に開業した路線は?

正解は…

現在の西武鉄道で最初に開業した路線は「国分寺線」

国分寺線の国分寺~東村山間と、新宿線の東村山~本川越間はかつての川越鉄道をルーツとしており、1894年12月21日に国分寺駅から久米川仮駅(現在の東村山駅)まで、1895年3月21日に川越駅(現在の本川越駅)まで開通しました。したがって、現在の西武鉄道で最初に開業した路線は国分寺線ということになります。

明治時代の鉄道開業ブームとともに、「川越でも鉄道を造ろう」という機運が高まったものの、資金面を理由に川越から東京へ線路を敷くことが困難だったため、既設だった甲武鉄道(現在のJR中央線)国分寺駅と結ぶことになったそうです。結果的に国分寺~川越間で開業した川越鉄道ですが、その後は武蔵水電、帝国電灯と合併を繰り返し、1922年に帝国電灯が旧西武鉄道として成立。現在の新宿線・国分寺線・西武園線の原型となっています。

  • 現在、国分寺線の列車は2000系で運転。5月末から「サステナ車両」8000系(元小田急電鉄8000形)の導入を予定している

なお、現在の池袋線は武蔵野鉄道により、1915年4月15日に池袋~飯能間で開業。国分寺~川越間の開業から20年後のことでした。旧西武鉄道は1945年に武蔵野鉄道と合併。1946年に西武農業鉄道から西武鉄道へ改称されました。なお、現在の西武鉄道において、池袋線のルーツである武蔵野鉄道が「本流とも言えます」とのことです。