JR東日本が「東京メガループ」と呼ぶ路線のひとつ、武蔵野線では日中時間帯に約10分間隔で各駅停車を運行。府中本町駅から西船橋駅へ、さらに京葉線に乗り入れ(一部列車を除く)、東京駅または南船橋駅・新習志野駅・海浜幕張駅へ向かう。これまで205系・209系で運行されていた武蔵野線の各駅停車に、11月から新たにE231系が加わった。

武蔵野線を走るE231系(MU2編成)。元中央・総武線各駅停車の車両だが6扉車がなくなり、4扉車のみ8両編成となった

JR東日本(千葉支社)の京葉線Facebookページ「進化する毎日。京葉線 京葉ベイサイドラインプロジェクト」でも武蔵野線のE231系が紹介されていた。かつて中央・総武線各駅停車で活躍した編成が武蔵野線用に生まれ変わり、11月1日の「しもうさ号」(大宮行)でデビュー。武蔵野線車両では初めて、車内放送が自動化されたとのこと。

中央・総武線各駅停車に使用されるE231系は6扉車を組み込んだ10両編成だった。武蔵野線のE231系は4扉車のみ8両編成となっている。外観は武蔵野線を走る209系500番台に似たデザインだが、車体前面の色(209系500番台はホワイト、E231系はシルバー)で見分けられる。ちなみに、武蔵野線の209系500番台もかつて中央・総武線各駅停車に使用された車両で、京浜東北線、京葉線を経て武蔵野線に転用されたという。

武蔵野線E231系の車体前面はシルバーにオレンジの帯。車体側面の帯も他の武蔵野線車両と同様のカラーに変更されている

JR東日本は山手線に新型車両E235系を投入する一方、山手線の既存車両E231系500番台の転用改造(ホームドアにも対応)も進めている。最近は中央・総武線各駅停車として運行される黄色い帯のE231系500番台を見る機会も多くなった。既存の中央・総武線各駅停車の車両に関して、一部を除き武蔵野線などへ転用予定との情報も。ここ数年で埼京線や「東京メガループ」を構成する京葉線・横浜線・南武線の205系がすべて置き換えられたこともあり、武蔵野線の車両についても今後の動きが気になるところだ。