残り15秒の“ムチャぶり”

――竹内さんは、松山さんの印象を含め、ここまでの2カ月いかがですか?

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竹内友佳
1988年生まれ、大分県出身。早稲田大学卒業後、11年にフジテレビジョン入社。『スーパーニュース』『めざにゅ~』『笑っていいとも!』『笑っていいとも!増刊号』『ユアタイム』などを担当し、17年10月から『BSフジLIVE プライムニュース』キャスター。現在は他に、『FNNプライムニュース デイズ』(日曜)、『FNNニュース』(日曜朝)に加え、『魔女に言われたい夜』『モノシリーのとっておき』のナレーションを担当。

竹内:最初は段取りしか考えられなくて、「今日の私の仕事はこれをやることだ」ってことだけを考えていたんですけれど、今は「今日は1問2問、これだけは聞きたい」っていう質問を用意したり、小さいことですが、少しずつ自分なりにできることをやっていこうと模索しているところです。松山さんの、相手の話をじっくり聞いて本音を引き出すというスタイルは、ゲストの方の本音に近いところをじっくり聞けるので、私はとても好きです。

松山:ありがとうございます(笑)

――斉藤さんはいかがですか?

斉藤:松山さんの進行にどうやってとっていこうかなと、自分には何ができるかなといつも隣で探っています。また、松山さんは穏やかな方なので、スタジオにすごく優しい空気が流れるんですよ。でも、私は正反対なので…見習いたいと思います(笑)

松山:斎藤はチャレンジャーで、突然のカットインもあるんですよ(笑)

斉藤:台本もめちゃくちゃになりますもんね(笑)。でも、「結果これ聞けたらいいかな」という感じです。本番が始まってしまうと松山さんと2人で話ができないので、「これ言っちゃった!」みたいなことはありますね。

松山:「え~残り5秒しかないのに、それ聞く!?」ってこともありますよ。

斉藤:そうそうそう(笑)。せっかく5秒あるんだったら聞きたいんですよ。それはちょっと攻めすぎたなっていうこともありますけれど、ギリギリまで聞きたいという思いがあるので。

――貪欲ですね!

松山:連休の間の5月2日だったかな、さんざん難しい話をして、最後の残り15秒で、ゲスト3人に「ゴールデンウィークはどこいくんですか?」って突然聞きだして(笑)

斉藤:15秒って、まとめるにしては長いんですよ。そもそも私がまとめるのもおかしいな…って思うので、ちょうどゴールデンウィークの真ん中だったから、明日から何をされるのか聞いてみました(笑)

松山:ゲストの人も、この番組でそんなこと聞かれると思ってないからビックリしちゃって、「キャンプ行きます」って(笑)

(全員爆笑)

斉藤:それでも時間が余ったら松山さんにも聞こうかなと思ったんですけれど、きれいに15秒でおさめてくださいました。

松山:聞かれたら「家で寝てます」って言おうと思っていましたよ(笑)

――今後、年末などにまたそんなムチャぶりがあるかもしれないですね(笑)。生野さんはいかがですか?

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生野陽子
1984年生まれ、福岡県出身。福岡大学卒業後、07年にフジテレビジョン入社。『ショーパン』『笑っていいとも!』『めざにゅ~』『めざましテレビ』『スーパーニュース』『みんなのニュース』などを担当し、18年4月から『BSフジLIVE プライムニュース』『プライムニュースSUPER』キャスター、『プライムニュース イブニング』(土・日)メーンキャスター。現在は他に『有吉くんの正直さんぽ』を担当。

生野:松山さんはすごく優しくて知識も豊富で、何も聞いても全部答えてくださるから、結構長い時間打ち合わせをするんですけれど、すごく勉強になります。ただ、やっぱり最後をどうまとめるかは難しいんですよね(笑)

――そこはみなさん共通の関門なんですね(笑)

松山:生野のときが、一番時間余っちゃいます(笑)

生野:そうなんです! 「あれ?松山さんもうしゃべるのやめてる!」っていうときが結構あるんですよ。

松山:20秒くらいならうまくまとめてくれるっていう安心感があるんですよ。たまに「うっ…」って詰まっちゃったりすることもあるけれど(笑)

生野:今度は、私から松山さんに振ってみます(笑)

番組のために官僚が想定問答集作成

――逆襲ですね(笑)。番組の周囲の反響はいかがですか?

生野:私の友人のご両親がずっとこの番組のファンという方が多くて。そこに私がポンと入るのを面白く興味深く見てくださっているみたいです(笑)

斉藤:本当に見てる方が多いですね。だからこそ、変なことは言えないなっていうのもありますし、あとよく言われるのは、「もうちょっと松山さんを立てたほうがいいんじゃない?」って(笑)。だから、ちょっと控えめに行く日があってもいいのかなって思っています。

竹内:私も自分の親が60歳なのですが、その世代の方に多く見ていただいているので、親を通していろいろな感想をもらうことが増えましたね。本番前に政治家の方とごあいさつすると「いつも見てますよ」と言っていただきます。そういうところで、今まで担当してきた番組とは違うなと感じますね。

松山:僕も反響が予想以上に大きいという印象ですね。ワシントン支局時代にお付き合いのあった外交官や商社の方も、ネットでダイジェスト版を配信しているので、それを見てくださるようで。うちの親も大好きな番組だったので、「反町さんからお前に変わるんだな。残念だ。お前になったら見るのやめようかな」とか言われましたけれど(笑)。先日、高校の同窓会に行ったら、「しょっちゅう見てます」とも言われました。そういう影響力の大きさはひしひしと感じます。

――大人の幅広い世代がご覧になってるんですね。

松山:それと、やっぱり永田町界隈の政治に関係している方とか、大手町のビジネスマンとか、霞が関の官僚の方とか、そういう人たちもかなりの割合で見てくれていますね。政治家の方がゲストに来るときは、そこに向けて官僚の方が想定問答集を作ることもあるそうなんですよ。

――まるで国会答弁ですね!

松山:そうなんです。だから「今その想定問答を作って徹夜しています」みたいなことを聞くと、なんか申し訳ないのかよく分からないですけれど、とりあえず「よろしくお願いします」と言っています(笑)