今年も4月に多くの新社会人が会社デビューを無事に果たした。「平成最後の新入社員」たちは、自身の置かれた環境の変化に戸惑いながらも日々を過ごし、この大型連休でほっと一息ついているに違いない。そんな我が子に対し、一つの節目を迎えたことを祝うプレゼントをあげようと考えている親もいることだろう。

新社会人へのプレゼントは、今も昔も変わらない風習の一つではあるが、皆は具体的にどのようなものをもらっているのだろうか。そこで今回、男性のマイナビニュース会員353名に「新社会人祝いにもらったプレゼント」に関するアンケートを実施。実際に何をもらったのかと、それにまつわるエピソードを聞いたので紹介しよう。

  • 5位は財布だった

    5位は財布だった

Q.家族や知人から新社会人をお祝いするプレゼントに何をもらったか教えてください

1位: ネクタイ(40.4%)

2位: 現金(36.4%)

3位: 時計(17.9%)

4位: スーツ(15.2%)

5位: 財布(11.6%)

■ネクタイ

・「ブランド物のネクタイをプレゼントされたときは『大人の仲間入りをしたんだな』と実感した」(35歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「ネクタイをそれまでにしたことがなく、もらったときは社会人の一員になるんだと自覚した」(49歳男性/商品取引/その他・専業主婦等)
・「今でもそのネクタイは大事にしていて、大きな仕事のときにつけるようにしている」(44歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)
・「自分ではなかなか買えないブランドもののネクタイや財布を貰い、長年愛用している」(29歳男性/リース・レンタル/営業関連)
・「好きなブランドのシャツとネクタイをもらって嬉しかった」(47歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「長年愛用したが、タバコの火を落として穴を開けてしまった」(53歳男性/住宅・建材・エクステリア/販売・サービス関連)

■現金

・「現金をいただいたのですが、大切に今でも使わずに保管しております」(43歳男性/ゲーム・アミューズメント製品/営業関連)
・「両親から現金でお祝いをもらった。薄給だったので、それを奨学金の返済に充てたのを、昨日のことのように鮮明に覚えている」(74歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「まだ社会人になりたてでお金がなかったので、とてもありがたかった」(50歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「高校を卒業して金融機関に就職し、親からは財布をもらい親戚の人達からお祝いの現金をいただきました。初めての給料をもらうまでの間、お祝いにいただいた現金はありがたいものでした。その経験から自分の子どもはもちろんのこと、甥や姪の就職に御祝い金を贈るようにしています」(60歳男性/電力・ガス・エネルギー/営業関連)
・「最初から現金がいいと自分から申し出た」(62歳男性/教育/その他技術職)

■時計

・「知人が前から持ってた限定モデルの腕時計を貰えて、今は壊れているが今でも大事に置いている」(36歳男性/フードビジネス/その他・専業主婦等)
・「父親が使っていた時計をもらった。古い時計だったがちゃんと動いており、普通に使っていた。今は父親は亡くなったが、まだその時計は持っている」(56歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「社会人の実感がした。特に時計は時間厳守の必要性を感じた」(65歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「両親から時計を貰って今も日常で愛用している」(45歳男性/サービス(その他)/営業関連)

■スーツ

・「母親から仕立てたスーツをもらい、社会人になって30年経過した今も愛用している」(55歳男性/専門商社/営業関連)
・「三つ揃いのスーツが我ながら決まって、しばらく一張羅だった」(66歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「社会人としての身だしなみということで、スーツ、ネクタイ、ワイシャツ等をもらいました。社会人となれば、学生時代とは違うのだということを自分なりに認識した覚えがあります」(68歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「有名なブランドのスーツだったので、長く大事に着ていた記憶がある」(62歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)

■財布

・「当時の彼女から財布や手帳をプレゼントしてもらいました。感激したのを今でも覚えています。自分のために、お店で選んでいるところを想像すると胸熱です。どんな高級なブランド品よりも価値がありました。何よりも気持ちがこもっていますからね」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「叔父から自身の会社の少し値段がお高い財布やネクタイをプレゼントしていただき、気持ち的にも社会人としていいスタートがきれた」(42歳男性/サービス(その他)/その他技術職)
・「親戚のおじさんからブランドの長財布をもらた。約15年使い続けることができて感謝してます」(51歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■総評

調査の結果、男性が社会人のプレゼントとしてもらったものは「ネクタイ」が最多で40.4%だった。以下、「現金」(36.4%)、「時計」(17.9%)、「スーツ」(15.2%)、「財布」(11.6%)と続いた。

1位に選ばれたネクタイは「社会人」を象徴するようなアイテムであり、TPOに合わせて何本持っていても問題はない。思い出深い1本を未だに使い続けている回答者も散見された。

2位には現金がランクイン。贈る側はプレゼント選びに頭を悩ます必要がなく、もらう側としては「今、本当に必要なもの」にお金を投資することができるため、双方がウィンウィンなプレゼントとも言える。3位の時計もネクタイ同様、ビジネスマンが持っておくべきアイテムの一つ。一生に一度の思い出ということで、高級ブランドの時計をもらって大切に使用しているという人もいた。

今回の調査で目立ったのは、「長年にわたって使い続けている」といった趣旨の回答。モノがあふれる消費社会の現代ではあるが、人生の節目にもらった記念の品に対しては、やはり思い入れが深いことがうかがえる。それだけ大切にしてくれたら、品物を贈った人もさぞかし「プレゼント冥利」に尽きることだろう。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2019年4月10日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性353名
調査方法: インターネットログイン式アンケート