スーパーのハムやソーセージなんかのコーナーによく売られている「合鴨スモーク」をご存知でしょうか?
下味をつけた合鴨肉をスモーク仕立てにしてあり、カットするだけでものすごくいいおつまみになる、僕の大好きな一品です。たいてい200g弱くらいのボリュームで、値段が300円前後とリーズナブルなところも嬉しいですよね。
ところで以前、この合鴨スモークを、そのまま食べるだけじゃなく、いろいろな料理に使ってみてもいいのでは? と思い立ち、あれこれ実験してみたことがあります。結果、想像以上に使える食材であることが判明。
ポイントは脂身のジューシーさで、熱を加えることによってそれが溶け出し、料理にプラスすると、自動的に味が数段グレードアップしてしまうんですよね。
そんな経験を持つ僕が最近、合鴨スモークアレンジ料理ならばこれがいちばんお手軽で、なのにびっくりするくらい美味しいよね。と、たどり着いた結論というか、一品をご紹介します。本当に、めちゃくちゃ簡単!
■基本、焼くだけ
それでは作っていきましょう。まずは合鴨スモークを0.5mm〜1cmくらいの厚さにスライスしていきます。ひとパックのボリュームがあるので、おつまみの一品として作るならば1/2パックぶんくらいでじゅうぶんでしょう。
次に、カットした合鴨を弱火にかけたフライパンで焼いていきます。油はひかなくてOK。あわてずに様子を見ていると、次第に脂がじゅわじゅわとわいてくることでしょう。
おっとその間、もうひとつの主役である長ねぎを、3〜4cmくらいのぶつ切りにしておきます。量は、合鴨肉と同量以上を目安に、まぁ好きなだけ。それを脂の出てきたフライパンに放り込み、あんまりいじらずにじっくりと焼いていきましょう。合鴨の脂をねぎに吸わせるイメージですね。
たまに様子を見ながら、肉の片面、ねぎの片面に焦げ目がついていればひっくり返し、またじっくりと。
全体に火が通ったら、合鴨にしっかりと味がついているので加えなくてもいいんですが、香りづけの気持ちで醤油ほんの少々をたらし、火を強めて好みの焦げ加減になるまで優しく炒めましょう。
凝縮されて身が締まり、ほんのりとジャーキー風でもある合鴨肉のおつまみ的破壊力。脂をたっぷり吸ったとろとろねぎの、うっとりする美味しさ。その両方を同時に口に入れ、よく味わってから流し込む酒のありがたみ。なんとも罪なおつまみです。
今回は間違いなく合う黒コショウを仕上げにかけてありますが、他にもいろんなスパイス、薬味が合います。特に、わさびやからしあたりは、強めの肉の脂とあいまってぐーんとおつまみ力を高めてくれるので、あれこれお試しあれ。
ちなみに合鴨とは、アヒルとマガモの交雑種などの総称で、厳密に言うと、この料理を「鴨ねぎ焼き」と呼ぶのはどうなんだ? というご意見もあるかもしれません。けどまぁ、え〜と、堅いことはいいじゃないっすか。こんなにお酒がすすむんだからさ!
作りかた(ひとりぶん)
【材料】
・合鴨スモーク:1/2パック
・長ねぎ:1本〜好きなだけ
・醤油:少々(なくても)
・お好みのスパイスや薬味
※すべての分量は目安です。お好みで調整してください。
【作りかた】
1.合鴨を0.5mm〜1cmくらいの厚さにスライスし、弱火にかけたフライパンで焼く。
2.肉から脂が出てきたら、3〜4cmくらいのぶつ切りにした長ねぎを加えてさらに焼く。
3.全体に火が通ったら、強火にして醤油をひとたらし。フライパンをゆすりながら好みの焦げ目がつけば完成。お好みのスパイスや薬味を加えても。









