過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「ほどほどに主張する」です。

  • 漫画連載「会社につぶされないために」のワンシーン
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積極的に主張すべき2つのこと

私自身が割と主張するタイプなのですが、このタイプには「我慢してしまう人」に配慮ができない人がみられることがあります。

自分を基準に考えてしまうので、「主張もせずに我慢している人」がいるとは思わないわけです。あるいは「主張しない方が悪い」と思っています。つまり、このタイプ相手にただ我慢していても、報われることは少ないです。

もちろん、目的達成のために我慢が必要な場合はありますが、そうではない「無目的な我慢」はストレスになるだけです。

それどころか、社会にはどうしても「我慢する人間」が必要なので、「あなたはずっと我慢ポジションでいいよね」と役割固定されてしまいます。ですので、ほどほどに自己主張することは大切だと思います。

・自分に明らかな不利益が出ること(ミスを押し付けられるなど)

・自分が強くやりたいこと

特にこの2つについては、積極的に主張していって良いと思います。でないと、損をしてしまうのはもちろん、さらに悪い場合には、リストラやイジメの対象になります。

「自己主張すると嫌われる」という心配もあるでしょうが、この連載を読んでいる人は、「やりすぎるくらいでちょうど」だと思います。

嫌われるほどやりすぎちゃうような人は、元からけっこう主張できているでしょうし、そういう人は多分この連載に興味ないです(笑)

主張の方法については、相手を不快にさせないよう気をつけないといけません。このあたりは私は不得意分野ですので、世間にたくさん出ている物の言い方の本を見ていただければ、と思います。