過労自殺しかけた経験を描いた書籍『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「自己肯定感(16)」です。

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長く続けてきたこのシリーズですが、これで完了となります。

「友人と観たい映画が分かれたら」という身近で具体的な事例から掘り下げていく形で話を進めてきたのですが、今回は逆に、掘り下げた根っこから、表面の選択に向けて、まとめてみました。

根本は「自分は自分にとって大切な存在であり、幸せになる権利がある」という自覚だと思います。あなたは誰かにとっても大切な存在かもしれませんが、それ以前に、あなた自身にとって大切な存在であるはずです。自分で自分を幸せにするのだという気持ちを持つと、選択を誤ることも少ないと思います。

もちろん他人と、互いの幸せが衝突しあうことも多く、そこには配慮や思いやりが必要ですが、本当に大切なことまで人に譲ってしまうことがないように、「ここは譲れない」部分をしっかり持っておくと良いと思います。