LINEの送金・決済サービス「LINE Pay」が、今年6月1日に利用特典を大幅にリニューアル。高還元で人気となっていた「LINE Pay カード」の利用だけでなく、QR/バーコード支払い、請求書支払い、送金、外貨両替など、LINE Payのサービス全体の利用状況に応じて特典がもらえるようになった。

LINEはコミュニケーションアプリとして知られるが、LINE Payとして幅広い送金・決済サービスを提供していることは、あまり知らない人も多いのではないだろうか。この機会にLINE Payについて紹介しようと思う。

  • (左)LINEアプリで一番右の「LINEウォレット」のタブをタップすると、LINE Pay残高やLINEポイント数がひと目でわかる。(右)LINE Payのトップ画面

LINE Payは、LINEのアプリ内で送金・決済ができるサービスのこと。銀行口座やコンビニなどからチャージした残高を使って、支払いや送金、外貨両替などができる。2つのアカウントタイプがあり、登録時は「LINE Cash」、銀行口座と連携して本人確認を完了すると「LINE Money」になる。「LINE Cash」の状態では機能に制限があり、利用特典の対象にもならないので、本記事では「LINE Money」であることを前提にサービスを紹介する

銀行口座と連携すれば、オートチャージも利用可能

LINE Pay残高をチャージするには、以下の方法がある。アカウントタイプがLINE Moneyの場合、残高は100万円が上限。LINE Cashの状態では10万円までしかチャージできない。

  • 銀行口座

銀行口座を登録すると、アプリ内の操作だけでチャージが可能になる。上限額は1日10万円まで。設定した残高を下回った際に、自動でチャージするオートチャージ機能も利用可能。18年6月現在、62の銀行が連携している。登録すると本人確認が完了して、アカウントがLINE Moneyになる。

  • セブン銀行ATM

セブン銀行のATMでは「LINE Pay カード」を挿入、またはQRコードをスキャンすることで、チャージが可能。チャージは現金を投入して行ない、上限額は1回につき50万円まで。

  • LINE Pay カード レジチャージ

ローソン、アイングループでは、レジで「LINE Pay カード」を提示してチャージできる。支払いは現金のみで、上限額は1回につき4万9,000円まで。

  • QRコード/バーコードチャージ

アイングループでは、レジでQRコードまたはバーコードを提示してチャージできる。支払いは現金のみで、上限額は1回につき4万9,000円まで。

  • コンビニ

ファミリーマートで利用でき、アプリに表示される予約番号(申込番号)をFamiポートに入力、申込券を出力してレジで提示すればチャージできる。支払いは現金のみで、上限額は1回につき29万9,000円まで。

  • ウォレットタブ内の「+」ボタンか、LINE Payのトップ画面で「チャージ」をタップすると、各チャージ方法が表示されたメニューが立ち上がる

このほかに、LINE の友だちからの送金、LINEポイントの交換、キャンペーンによるプレゼントなどで、残高が加算されることもある。

カードを使った支払いから、送金や外貨両替までできる

LINE Payの残高は、以下の利用法がある。

  • LINE Pay カード

LINE Pay残高を使って支払いができるJCBブランドのプリペイドカード。ネットを含む国内外のJCB加盟店で利用できる。ただし、プリペイドカードの特性上、公共料金やガソリンスタンド、月額課金サービスなどでは利用不可。カードはアプリ内から申し込めば、1~2週間程度で郵送される。

  • 「LINE Pay カード」は様々なデザインが発行されており、現在は4種類から選べる(在庫状況により異なる)

  • オンライン決済

LINE Pay残高、または事前に登録したクレジットカードを使って支払う方法。「LINE Pay カード」とは違い、カード番号などの入力不要で支払いができる。ZOZOTOWN、ラクマ、HMV ONLINE、LINE STOREなどECサイトを中心に利用可能。紐づけたクレジットカードでの支払いは、LINE TAXIなど一部サービスでのみ利用可能となる。

  • コード支払い

QRコードまたはバーコードをレジで提示して支払う方法。ローソン、ゲオ、ジョーシンなどで利用できるほか、ドラッグストアや居酒屋でも複数のチェーンが対応している。

  • ビーコン決済

Bluetoothと位置情報サービスを使った支払いで、キリンのTappiness自販機で利用できる。商品購入でドリンクポイントを貯めると、無料で好きなドリンクと交換できるサービスもある。なお、キリンのLINE公式アカウントを友だち登録していなければ利用できない。

  • 請求書支払い

公共料金や通販料金の請求書に記載されたバーコードを読み取って支払う方法。東京電力、九州電力のほか、健康家族などの通販サービスの支払いに利用できる。一部請求書は支払い金額に応じて64円または108円の手数料が必要となる。

  • 送金

LINEの友だちに対して送金できる機能で、送金された金額はLINE Pay残高に加算される。相手がLINE Payを利用していなくても送金は可能だが、7日以内に登録がないと取り消される。手数料は不要で、送金額は1日10万円が上限。

  • 出金

LINE Pay残高は、登録した銀行口座への出金や、セブン銀行ATMでの引き出しが可能。いずれも手数料は1回216円で、銀行口座には1日10万円まで出金でき、セブン銀行ATMでは1日1万円まで引き出しができる。

  • 外貨両替

アプリから申し込み、LINE Pay残高を使って外貨両替ができるサービスで、11カ国の通貨に対応。空港の両替所よりレートも良好で、1日10万円、1カ月30万円まで利用できる。羽田空港、福岡空港、博多港で受け取る場合は配送料無料。宅配は自宅、職場、成田または関西国際空港の郵便局で受け取りができ、両替額が5万円以上だと配送料無料。3万円以上5万円未満は300円、3万円未満は600円となる。また、韓国では新韓銀行のATMで、LINE Pay残高を使って現地通貨を引き出すことも可能だ(1回につき手数料108円)。

最高2%還元の「マイカラー」プログラム

冒頭で書いた通り、6月からLINE Payでは新しい利用特典の制度がスタートしている。このプログラムは「マイカラー」と呼ばれるもので、毎月21日から翌月20日までのLINE Payの利用状況に応じて、翌々月1日から末日までのバッジカラーが決定する。

バッジカラーはグリーン、ブルー、レッド、ホワイトの4色あるが、判定基準は非公開。グリーンになるとLINE Payで支払った金額に対して2%のLINEポイント(100円につき2ポイント)が還元され、ブルーは1%(100円につき1ポイント)、レッドは0.5%(200円につき1ポイント)、ホワイトは0%となる。バッジカラーの特典は今後、このほかにも追加される予定だ。

  • マイカラーの確認画面。アカウントが「LINE Cash」のままだと一番右のバッジなし状態になり、判定の対象外となる

ポイント対象となるLINE Payの利用額は月10万円までで、1回の支払い額が10万1円だった場合は全額がポイント付与対象外。たとえば月8万1円を利用した状態で、同月中に新たに1回2万円を利用した場合も、2万円全額が対象外。1万9,999円であればポイント付与対象となる。また、LINE Payに登録したクレジットカードでの決済分、送金、出金の利用分もポイント付与対象外だ。

  • 決済履歴の画面。ポイントは1回の決済ごとに計算される

LINEポイントは1ポイント=1円として、LINE Pay残高に交換可能。Amazonギフト券、nanacoポイント、メトロポイント、Pontaポイント、JALマイルなどにも交換できるが、LINE Pay残高への交換と比べてレートは劣る。このほかにも、提携するコンビニや飲食店の商品、LINEのキャラクターグッズなどに交換でき、LINE STORE、LINEギフト、LINE FRIENDSでも1ポイント=1円として支払いに利用できる。なお、LINEポイントの有効期限は最終獲得日から180日となる。

LINE内でのみ利用できる通貨も

LINEでは、このほかにもLINEコイン、LINE クレジット、LINE プリペイドカードといった紛らわしい名称のサービスがあるので、参考までに解説しておきたい。

  • LINEコイン

LINEアプリ内でのみ使える通貨で、LINEのスタンプや着せ替えを購入できる。LINEコインはiTunesまたはGoogle Playを介してチャージでき、50コイン=120円。一度に500コイン以上をチャージすると、1コインあたりの単価が安くなる。また、LINEポイントはLINEコインとしても使うことができ、その際は2ポイント=1コインとなる。逆にLINEコインからLINEポイントへの交換はできない。

  • LINE クレジット

LINEアプリ外の公式Webストア「LINE STORE」で利用できる通貨で、LINEのスタンプや着せかえ、ゲームアイテムなどの購入に利用できる。LINE クレジットは、LINE Pay、クレジットカード、キャリア決済、後述するLINE プリペイドカードなどでチャージでき、チャージ方法やチャージ額によっては、額面に対して最大25%のボーナスが追加される。

  • LINE プリペイドカード

コンビニなどで販売されているプリペイドカードで、額面の金額をLINE クレジットとしてチャージできる。販売店によって取り扱う種類は異なるが、1,000円分、3,000円分、5,000円分の3券種がある。上述の方法でLINE クレジットのチャージができない人向けであり、ギフトとしても利用されている。

  • コンビニなどで販売されている状態のLINEプリペイドカード。中にPINコードが記載されたカードが入っている

各サービスの関係性を図にすると、以下のようになる。

サービス内容が多岐に渡るため複雑だが、各種支払いから送金、外貨両替まで、ひとつのアプリで完結できるのは非常に便利。うまく使いこなして、スマートなキャッシュレス生活を送ろう。

(※クレジットカードの用語などは以下を参照)

『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』

※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。ポイント価値は編集部にて算出。利用方法によって上下する場合があります。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。