アメリカン・エキスプレスのポイントプログラムである「メンバーシップ・リワード」は、年間参加費3,300円(一部カードは無料)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録すると、ポイント価値がアップするなど、使い方次第でポイントをより有効に活用できるようになる。

「メンバーシップ・リワード」のポイントは、カード年会費に充当することもできるが、この際のポイント充当レートが2021年11月1日より改定され、「メンバーシップ・リワード・プラス」参加者はより有利なレートでポイントを利用できるようになったので、この機会に改めて紹介したい。

対象加盟店でポイントが3倍になり、ポイント交換レートもアップ

「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録できるのは、以下の4券種になる。

アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

  • 左から「アメリカン・エキスプレス・カード」、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」

年間参加費は3,300円で、2年目以降は自動更新。登録完了までには、最長で2週間程度かかる。登録をキャンセルする場合は電話連絡が必要。なお、上記以外にも「プラチナ・カード」や「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード」など一部カードは無料で登録できる。

  • 「プラチナ・カード」

「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録で受けられる特典は、大きく分けて以下の3つになる。

(1)ポイントの有効期限が無期限に

「メンバーシップ・リワード」のポイントは有効期限が最長3年で、一度でもポイント交換をすれば以降無期限になる。「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録した場合は、ポイント交換をしたことがなくても有効期限が無期限になる。

(2)「ボーナスポイントプログラム」に登録可能

「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録すると、「ボーナスポイントプログラム」にも登録できるようになり、対象加盟店でカードを利用した際に、100円につき2ポイントのボーナスポイントが加算され、通常の3倍となる100円につき3ポイントが貯まるようになる。

対象加盟店はAmazon.co.jp、Yahoo!ショッピング、ヤフオク!、PayPayモール、iTunes Store/ App Store、Uber Eats、ヨドバシカメラ/ヨドバシ.com、JAL(オンライン)、一休.com、HIS(オンライン)、アメリカン・エキスプレス・トラベルオンラインなど。購入する商品や支払い方法によってはボーナスポイント対象外になる場合もあるので、事前に確認してから利用してほしい。

ボーナスポイントは年間10万ポイント(500万円利用相当)が上限で、プログラム年度は毎年9月1日から翌年8月31日まで。カードでの支払いのみに適用され、Apple PayやQUICPayを通した支払いは対象外となる。

(3)ポイントの交換レートがアップ

「メンバーシップ・リワード」のポイントは、様々なアイテムへの交換や、提携マイル/ポイントへの移行、カード利用代金への充当などに利用できるが、「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録すると、ポイントの利用先によっては交換レートが大幅にアップする。詳しくは以下の通り。

2022年10月まで特別レート期間で1P=最大1.5円に

このなかでもカード年会費へのポイント充当は、これまで1ポイント=0.5円だったが、2022年11月1日からは1ポイント=1円に改定されることが発表され、2021年11月1日から2022年10月31日までの1年間は特別レート期間として、1ポイント=1.5円でポイントを利用できることになった。そのため「ボーナスポイントプログラム」対象店舗を利用して、特別レート期間中に貯まったポイントをカード年会費に充当した場合は、4.5%の高い還元率を得られることになる。

カード年会費へのポイント充当は、最少3,000ポイントから1ポイント単位で、消費税を除く金額に対して利用可能(端数切り捨て)。カード年会費が計上されてから約30日間(カード年会費計上月締日から翌月請求締日まで)充当でき、年会費は一度引き落とされたのち、翌月以降の請求金額からポイント充当分が減額される。

「アメリカン・エキスプレス・カード」の年会費は税込1万3,200円で、消費税を除くと1万2,000円のため、1ポイント=1.5円の場合は8,000ポイントまで利用可能。「メンバーシップ・リワード・プラス」に未登録の場合は、年会費に全額充当すると4万ポイントが必要になるので、3万2,000ポイントもの差が出ることになる。

税込年会費3万1,900円、消費税を除くと年会費2万9,000円の「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の場合は、1ポイント=1.5円であれば1万9,334ポイント、1ポイント=0.3円であれば9万6,667ポイントで、その差は7万7,333ポイントにもなる。

もし手元にあるのが3,000ポイントだけだったとしても、1ポイント=1.5円であれば4,500円相当、1ポイント=0.3円であれば900円相当で、その差は3,600円になるので、それだけでも3,300円の年間参加費を払う価値はある。2022年11月に1ポイント=1円になった場合も、4,715ポイント以上を充当するのであれば、3,300円以上を得することが可能だ。

ちなみに4,715ポイントを貯めるには、単純計算で47万1,500円の利用が必要だが、「ボーナスポイントプログラム」対象加盟店で15万7,200円を利用すれば、4,716ポイントを獲得できる。「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録する場合は、未登録時と比べたポイント価値と、「ボーナスポイントプログラム」で上乗せできるポイント数を踏まえたうえで判断するといいだろう。

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